13.2.3 ログメトリクス機能が使用するスクレイプのリッスンポートを変更する場合に必要な作業
次に示す項目を実施することで,ログメトリクス機能がスクレイプで使用するリッスンポートを変更できます。ただし,Fluentd(ログメトリクス機能)で使用するListen ポートは,複数プロセス起動機能として起動するworkerのworker_idに依存するため,次に示す式を参考に, ログ監視機能を利用するホストにおいて,ポート番号の利用に重複が無いことを確認する必要があります。
port※1 + worker_id※2
- 注※1
-
下記の「(1) Fluentdが使用するスクレイプのポート番号の指定」で設定する値を示します。
- 注※2
-
ログメトリクス定義ファイル(fluentd_任意の名前_logmetrics.conf)の「workerのid」で指定する値を示します。
(1) Fluentdが使用するスクレイプのポート番号の指定
ログメトリクス定義ファイルに,fluent-plugin-prometheusプラグインが使用するスクレイプのポート番号を指定します。
次の変更例に示す<source>内のportにリッスンポート番号を指定します。
(変更例)
## Input
<worker ログメトリクス機能で使用するworkerのid>
<source>
@type prometheus
bind 0.0.0.0
port リッスンポート番号
metrics_path /metrics
</source>
</worker>
<worker workerのid>
<source>
(省略)
</source>
(以降,省略)
(2) Prometheusがスクレイプで使用するポート番号の変更
Prometheusのディスカバリ設定ファイルに定義したスクレイプのポート番号を,「(1) Fluentdが使用するスクレイプのポート番号の指定」で指定したリッスンポート番号+workerのidに変更します。
次の変更例に示すtargetsのリッスンポート番号を変更します。
- targets: - 監視対象ホスト名:リッスンポート番号+workerのid (省略) labels: (省略)