15.7.6 コマンド実行環境の検討
コマンド実行機能の環境について,検討してください。
コマンド実行環境は,JP1/IM - Viewからのコマンド実行,および自動アクション機能によりコマンドを実行する時に動作します。
また,システム構成管理やユーザー認証の機能とも関連しています。
- 〈この項の構成〉
(1) コマンド実行環境の検討
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自動アクション機能で実行されるコマンドは,通常一つのホストで一つずつ実行されるように設定されています。しかし,実行終了までに長時間かかるコマンドを実行する場合に後続のコマンドの実行開始を早めたいときは,一つのホストで同時に複数のコマンドを実行できます。
一つのホストで同時に複数のコマンドを実行できるようにするには,jcocmddefコマンドの-execnumオプションを使用してコマンド同時実行数を設定します。
"コマンド同時実行数"で定義された数までコマンドを,並行して実行します。同時に実行されるコマンド数はコマンドの実行時間や実行環境により変化しますが,"コマンド同時実行数"を超えることはありません。自動アクションで実行するコマンドの実行時間が長い場合は,シリアル設定(デフォルト)の場合には実行遅延が発生します。このような場合は設定をパラレルに変更することによって,実行遅延を減少できます。
また,このオプションで2以上の値を指定した場合は,複数のコマンドが同時に実行されるため,先に実行されたコマンドが必ずしも先に終了するとは限りません。したがって,自動アクションの終了順序を考慮した運用をしている場合は,このオプションを指定しないでください。
詳細は,次の説明を参照してください。
- コマンド実行環境について
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コマンド実行環境の概要
参照先:「9.4.4 コマンド実行の管理」
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(2) 注意事項
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自動アクションのコマンド先行入力数以上の自動アクションを実行しようとすると,そのアクションはエラーとなります。実行待ちのアクションが実行されるのを待って再実行を指示してください。再実行は,[アクション結果詳細]画面の[アクション]に表示される内容を[コマンド実行]画面に入力して行います。
コマンド先行入力数は,jcocmddefコマンドの-queuenumオプションで設定します。jcocmddefコマンドについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドを説明している章を参照してください。
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自動アクションの実行中にJP1/Baseが停止すると,そのアクションはエラーになります。