15.7.3 JP1/IM - Managerのシステム環境の検討
JP1/IM - Managerのシステム環境は,GUIやプロファイル(システムプロファイル)を使って変更できます。変更した内容はマネージャー上のJP1/IM - Managerで管理されます。
ここでは,JP1/IM - Managerのシステム環境のうち,ユーザーが変更できる設定項目について説明します。必要に応じて設定を変更することを検討してください。
(1) JP1/IM - Managerのシステム環境についての検討項目
JP1/IM - Managerのシステム環境について,イベントバッファーとjcochstatコマンドからの接続許可を検討してください。
(a) イベントバッファー
イベントバッファーとは,JP1/IM - Manager(セントラルコンソール)がメモリー上に持つバッファーで,JP1/Baseのイベントサービスから抽出したJP1イベントを格納するために使用します。
イベントサービスからイベントを抽出してマネージャー上にバッファリングするときのイベント件数の上限を設定します。10〜2,000件の範囲で設定できます。
イベントバッファーの値を小さくし過ぎると,[イベントコンソール]画面の[イベント監視]ページ,[重要イベント]ページに表示するJP1イベントに抜けが発生する場合があります。
イベントバッファーの値を大きくし過ぎると,JP1/IM - Viewの起動時に,[イベントコンソール]画面の表示に時間が掛かる場合があります。
イベントバッファーの設定は,セントラルコンソールのメモリー所要量を見積もり,マシンのリソースに余裕があることを確認した上で行ってください。なお,メモリー所要量を見積もるための計算式については,JP1/IM - Managerのリリースノートを参照してください。
(b) jcochstatコマンドからの接続許可の検討
jcochstatコマンドを使用するとイベントDBまたは統合監視DB内のJP1イベントの対処状況を変更できます。このコマンドを利用すれば,ほかのアプリケーションからもJP1イベントの対処状況を変更できるようになりますが,JP1/IMの運用管理上,問題がある場合があります。
このため,JP1/IM - Managerでは,マネージャーのイベントDBまたは統合監視DBに対して,jcochstatコマンドによる対処状況の変更を許可しないように設定できます。ほかのアプリケーションからJP1イベントの対処状況を変更する必要がない場合には,許可しない設定にしておくことをお勧めします。
(c) ログイン時のイベント取得範囲の設定
ログイン時に,指定した取得位置を起点に,最新までのイベントを統合監視DBから取得します。イベント取得範囲の設定機能を使用するかどうかは[イベント監視]ページ,[重要イベント]ページごとに設定できます。また,[重要イベント]ページについては,対処済みの重要イベントを統合監視DBから取得しない設定ができます。
- JP1/IM - Managerのシステム環境設定のカスタマイズについて
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JP1/IM - Managerのシステム環境設定をGUIでカスタマイズする(推奨)
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 画面リファレンス」の「3.11 [システム環境設定]画面」
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JP1/IM - Managerのシステム環境設定を定義ファイルでカスタマイズする
通常は,GUIの[システム環境設定]画面により設定してください。
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「システムプロファイル(.system)」(2. 定義ファイル)
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