14.1.6 繰り返しイベントの集約表示の検討
繰り返しイベントの集約表示機能を使用すると,JP1/IM - Viewが短時間に大量に受信するJP1イベントのうち,連続した同一内容のイベントを集約して[イベントコンソール]画面に表示できます。それによって,重要なイベントの見落としを防ぐ効果が期待できます。繰り返しイベントの集約表示機能を使用すると,繰り返しイベントの監視抑止機能は使用できなくなります。繰り返しイベントの集約表示機能を使用するかどうかを検討してください。
繰り返しイベントの集約表示機能の詳細については,「4.4.10 繰り返しイベントの集約表示機能で表示抑止する場合について」を参照してください。
なお,繰り返しイベントの集約表示機能を使用する場合,イベントの集約は次のどれかの条件と一致したときに完了します。
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集約開始イベントと受信したJP1イベントの内容が一致しなかった場合
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集約開始イベントと受信したJP1イベントの到着時刻の差がタイムアウト時間を過ぎた場合
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繰り返しイベント数が最大繰り返し回数を超えた場合
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[ユーザー環境設定]画面で[OK]ボタンをクリックした場合
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重要イベント対象外の集約中イベントが,重要イベント定義の変更によって重要イベント対象になった場合
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重要イベント対象の集約中イベントが,重要イベント定義の変更によって重要イベント対象外になった場合
イベントの集約を完了させる条件の中で,タイムアウト時間を設定できます。業務に合わせて,適切なタイムアウト時間を検討してください。
- イベントの内容の比較
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JP1/IM - Viewは,新しいJP1イベントを受信すると,集約開始イベントと受信したJP1イベントの内容を比較します。内容が同一であった場合,その受信したJP1イベントを繰り返しイベントと判断し,集約イベントに集約します。内容が一致しなかった場合,イベントの集約を完了します。受信したJP1イベントは,新しい集約開始イベントとなり,新しいイベントの集約が開始されます。
JP1イベントの内容の比較については,「4.4.10(3) イベントの比較属性」を参照してください。
集約開始イベントと受信したJP1イベントの内容が一致しなかった場合の繰り返しイベントの集約例を次の図に示します。
図14‒15 内容不一致のイベント受信によるイベント集約の終了 - タイムアウト時間
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繰り返しイベントを集約する場合,タイムアウト時間の指定が必要です。指定できる値は1〜3,600,単位は秒です。
集約開始イベントと受信したJP1イベントの到着時刻の差がタイムアウト時間を過ぎた場合の繰り返しイベントの集約例を次の図に示します。
図14‒16 タイムアウトによるイベント集約の終了 集約開始イベントと受信したJP1イベントの到着時刻の差が,タイムアウト時間を過ぎると,イベントの集約を完了します。イベントの集約完了後に,集約完了前と同一内容のイベントを受信した場合,新しい集約イベントとして集約が開始されます。
- 最大繰り返し回数
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繰り返しイベントを集約する場合の最大繰り返し回数は100回です。最大繰り返し回数は変更できません。
図14‒17 最大繰り返し回数オーバーによるイベント集約の終了 イベントの集約中に最大繰り返し回数を超えると,イベントの集約を完了します。イベントの集約完了後に,集約完了前と同一内容のイベントを受信した場合,新しい集約イベントとして集約が開始されます。
- 繰り返しイベントの集約表示の設定について
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[ユーザー環境設定]画面で設定する
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 画面リファレンス」の「3.24 [ユーザー環境設定]画面」
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