14.1.2 マネージャーに転送するJP1イベントの検討
システム運用管理に必要なJP1イベントを,JP1/IMマネージャーへ転送するよう検討してください。
JP1イベントは,JP1/Baseのイベントサービスで管理しており,イベント転送設定に定義された転送対象のJP1イベントと転送先ホストに従って転送します。
デフォルトの設定では,システムの構成定義に設定したマネージャーとエージェントの階層にそって,重大度が「緊急(Emergency)」「警戒(Alert)」「致命的(Critical)」「エラー(Error)」「警告(Warning)」のJP1イベントを転送します。
次のような場合には,設定をカスタマイズしてください。
-
重大度が通知や正常に設定されたJP1イベントをJP1/IMで管理する
重大度が「通知(Notice)」や「情報(Information)」のJP1イベントをJP1/IMで管理したい場合は,転送設定に追加します。例えば,ジョブの実行状況を確認するために,ジョブネット正常終了のJP1イベント(重大度が「情報(Information)」)をJP1/IMで管理したい場合は,そのイベントを転送するよう設定します。ただし,このような場合は,JP1/IMマネージャーへ転送するJP1イベントが少数になるよう,転送設定に明確な条件を指定してください。
-
JP1/SESイベントをJP1/IMで管理する
JP1/SESイベントをJP1/IMで管理する場合は,転送設定に追加してください。例えば,JP1/Open Job Entry(メインフレームと連携するための製品)が発行するJP1/SESイベントをJP1/IMで管理したい場合は,そのイベントを転送するよう設定します。ただし,このような場合は,JP1/IMマネージャーへ転送するJP1イベントが少数になるよう,転送設定に明確な条件を指定してください。
- JP1イベントの転送について
-
-
JP1イベントの転送の設定
参照先:マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のイベントサービス環境の設定の章
-
システムの構成定義の設定
参照先:マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」の「構成定義ファイル(jbs_route.conf)」を説明している章
- 重要
-
各エージェントで発生したJP1イベントは,マネージャーで管理する必要がある重要イベントだけをフィルタリングして転送してください。各エージェントで発生したJP1イベントをすべてマネージャーに転送すると,転送遅延やマネージャーでの登録遅延が発生するおそれがあります。
業務グループでの参照・操作を制限している場合,異なる業務グループ間でJP1イベントを転送しないでください。
詳細については,「4.1.4 業務グループの参照・操作制限の仕組み」を参照してください。
-