8.5.1　IM構成管理で管理対象となるプロファイル

(1)　エージェントのプロファイルの種別

IM構成管理で管理するエージェントのプロファイルの種類を，次の表に示します。

表8‒29　IM構成管理で管理するエージェントのプロファイルの種類

プロファイルの種類	内容
イベント転送情報	システムの階層構成に従ってJP1イベントを上位のホストに転送する機能に関するプロファイルです。
ログファイルトラップ情報	アプリケーションプログラムのログファイルに出力される情報をJP1イベントに変換する機能に関するプロファイルです。 設定ファイル名には，同じ名前を重複して付けられません。保存するディレクトリが異なる場合でも，プロセスごとに異なる設定ファイル名を付ける必要があります。なお，JP1/IM - ManagerがWindowsの場合，エージェントホストで使用する設定ファイル名は大文字小文字は区別しません。
イベントログトラップ情報	WindowsのイベントをJP1イベントに変換する機能に関するプロファイルです。
ローカルアクション情報※1	マネージャーを介さないエージェントでのアクションに関するプロファイルです。
認証サーバ情報※1	JP1/IMおよびJP1/AJSで構成されたシステム全体のユーザーを管理するサーバに関するプロファイルです。
JP1ユーザー権限レベル情報※1※2	JP1/IM，JP1/AJSなどを使用するユーザー（JP1ユーザー）の権限レベルに関するプロファイルです。
JP1ユーザー登録情報※1※2	登録済みJP1ユーザー一覧に関するプロファイルです。
OSユーザーマッピング情報※1※2	ジョブやコマンドの実行権限を持つOSユーザーと，JP1ユーザーとの対応付けに関するプロファイルです。

JP1/Baseで管理対象となるプロファイルは，各ホストのconfディレクトリ以下に配置されている設定ファイルの内容だけです。そのため，confディレクトリ以下ではない場所に保存されているログファイルトラップの設定ファイルなどは，IM構成管理では管理対象外となります。confディレクトリ以下ではない場所に保存されている設定ファイルをIM構成管理で管理する場合は，confディレクトリ以下に移行する必要があります。

また，JP1/Baseのイベントログトラップとログファイルトラップは，物理ホスト単位で管理します。論理ホスト単位では管理できません。論理ホストのイベントログトラップやログファイルトラップのプロファイルを表示または編集するためには，論理ホストに対応する物理ホストを特定して，該当する物理ホストのプロファイルを表示または編集する必要があります。

ただし，confディレクトリ以下ではない場所に保存されている設定ファイルを用いて起動しているサービスの場合でも，有効設定情報は参照できます。有効設定情報から，設定ファイルがconfディレクトリ以下に保存されているかどうかを確認できます。

IM構成管理でプロファイルまたはログファイルトラップを管理するために必要な操作の流れを，次に示します。

図8‒30　IM構成管理でプロファイルを管理するために必要な操作の流れ

システムの階層構成（IM構成）を反映する際に，ホスト名をIPアドレスで登録している場合，IM構成管理でプロファイルを管理できません。次のどれかの操作を実行すると，KNAN22412-Eのメッセージが表示されます。

• ［プロファイル表示/編集］画面を起動するとき

• ［IM構成管理］画面でプロファイルを一括収集するとき

  ホスト名にIPアドレスが指定されているホストからは，プロファイルを一括収集できません。ほかのホストからは一括収集できます。

• ［IM構成管理］画面でプロファイルを一括反映しようとしたとき

  ホスト名にIPアドレスが指定されているホストには，プロファイルを一括反映できません。ほかのホストには一括反映できます。

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(2)　リモートの監視対象ホストのプロファイルの種別

IM構成管理で管理するリモートの監視対象ホストのプロファイルの種類を，次の表に示します。

表8‒30　IM構成管理で管理するリモートの監視対象ホストのプロファイルの種類

プロファイルの種類	内容
リモート監視ログファイルトラップ情報	アプリケーションプログラムのログファイルに出力する情報をJP1イベントに変換する機能に関するプロファイルです。
リモート監視イベントログトラップ情報	WindowsのイベントをJP1イベントに変換する機能に関するプロファイルです。

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