5.4.1 監視ツリーの編集
監視ツリーの編集は,[監視ツリー(編集中)]画面で行います。この画面では,監視ツリーを運用方法に合わせて,監視ノードの追加や削除,および移動ができます。
監視ノードを作成や編集するには,監視ノードに次の属性を設定します。なお,これらは,この章でこれまでに説明してきた内容です。
属性 |
説明 |
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監視ノード名 |
監視ノードの名称。 |
監視ノード種別 |
「監視グループ」または「監視オブジェクト」。 監視オブジェクトの場合は幾つかの種類があり,「AJS監視」「SSO監視」などのシステム監視オブジェクトと,「汎用オブジェクト」の汎用監視オブジェクトがあります。 |
アイコン |
監視ノードを表すアイコン。 |
ビジュアルアイコン |
監視ノードを表すアイコン。 ビジュアルアイコンは,マップ形式での表示中と[ビジュアル監視]画面にだけ表示されます。 |
監視状態 |
監視ノードの監視状態。 「監視」と「非監視」があります。 |
JP1資源グループ |
各JP1ユーザーに対し,監視ツリーの表示制御,表示される監視ノードに対する細かなアクセス制御をする場合に設定する情報。 利用方法については,「5.4.3 監視ツリーの監視範囲設定」を参照してください。 |
基本情報 |
監視ノードを識別するための基本的な情報。 監視グループの場合は,グループを特定する名称です。例えば,"経理業務日次処理"や"DBサーバグループ"のように,監視目的にあわせてグループ化した業務やサーバなどに対してのグループの名称を付けます。 監視オブジェクトの場合は,監視対象を特定するための情報です。例えば,ジョブネット名やホスト名などのように,システムの中で監視対象を特定するための情報の組み合わせを定義します。 システム監視オブジェクトの場合は,状態変更条件の個別条件に,監視オブジェクトの基本情報と同じ属性が定義されています。 |
状態変更条件 |
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イベント発行条件 |
監視ノードが,どの状態が変わったときにJP1イベントを発行するかを指定する条件です。発行されるJP1イベントは,イベントID=00003FB0 です。 |
監視ノードを作成するとき,監視グループは名称を指定するだけでも作成できます(監視グループの状態変更条件を定義する必要がない場合)。しかし,監視オブジェクトを作成する場合,監視対象について,何をどのように監視するのかを詳細に確認して設定する必要があります。
これを簡易に設定できるようにするため,JP1/IMでは「システム監視オブジェクト」を提供しています。
監視オブジェクトには,次の種類があります。
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システム監視オブジェクト
JP1/IMのシステムが提供している監視オブジェクトです。JP1シリーズの製品ごとに,監視に必要になる基本的な設定が定義済みですので,簡易に環境設定できます。
システム監視オブジェクトの監視ノード種別には「AJS監視」や「SSO監視」などがあります。対象製品,および設定の詳細については,次の説明を参照してください。
参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「8. システム監視オブジェクト一覧(セントラルスコープ用)」
なお,システム監視オブジェクトは次の編集をすると汎用監視オブジェクトになります。
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[プロパティ]画面で[基本情報]ページの基本情報を変更する。
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[プロパティ]画面の[状態変更条件]ページで,状態変更条件の追加,変更,削除を行う。
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[状態変更条件設定]画面で,共通条件を変更する。
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[状態変更条件設定]画面で,個別条件を追加,変更,削除する。
このような変更をする場合は「この操作を続けると,監視ノード種別が汎用オブジェクトに変わります。よろしいですか?」のように確認ダイアログボックスが表示されます。
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汎用監視オブジェクト
ユーザーが作成・カスタマイズする汎用的な監視オブジェクトです。監視ノード種別は「汎用オブジェクト」です。
カスタマイズの自由度は高く,運用に合わせてきめ細かい設定ができます。その反面,設定する内容について熟知している必要があります。作成する手間もかかります。
通常は,システム監視オブジェクトを使用して監視ノードを作成し,必要な部分についてカスタマイズすることをお勧めします。