4.15.1 イベント一覧情報の保管(CSV出力)
JP1/IMでは,JP1/IM - Viewに表示されるイベント情報のスナップショット※をCSV出力して保存できます。これを利用して日々の監視・対処履歴を管理できます。また,メンテナンスなどでのシステム見直しの際に,レポートとして活用できます。
イベント一覧情報をCSV出力する場合の,対象となる画面,出力形式,出力項目などについて,次に説明します。
注※ スナップショットとは,特定のタイミングで情報を抽出することを意味します。
(1) CSV出力できる画面
次に示す画面からイベント一覧の情報をCSV出力できます。
-
[イベントコンソール]画面の[イベント監視]ページ
-
[イベントコンソール]画面の[重要イベント]ページ
-
[イベントコンソール]画面の[イベント検索]ページ
-
[イベントコンソール]画面の[応答待ちイベント]ページ
(2) CSVの出力イメージ・出力形式
CSVの出力イメージは次の図のとおりです。
1行目にはCSVのヘッダー情報がコンマ区切りで出力されます。
2行目にはJP1/IM - Viewで表示されている項目が,左から表示順にコンマ区切りで出力されます。JP1/IM - Viewで表示する項目は[ユーザー環境設定]画面の[イベント表示項目]ページで設定します。
3行目には画面の最も上に表示されているイベント情報が出力されます。なお,このときには表示項目(2行目)と同様に,イベント情報がコンマ区切りで出力されます。
4行目以降,画面の表示順に従って,3行目と同じ形式でイベント情報が出力されます。
CSVの出力形式は次のとおりです。
-
各項目は半角コンマ(,)で区切られます。
項目1,項目2,項目3,項目4,項目5,...
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項目に半角コンマ(,)が含まれていた場合は,その項目全体がダブルクォーテーション(")で囲まれます。
項目1,"項目,2",項目3,項目4,項目5,...
-
項目に制御文字(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F)が含まれていた場合は,その項目全体がダブルクォーテーション(")で囲まれます。
項目1,"項目(0x00)2",項目3,項目4,項目5,...
-
項目にダブルクォーテーション(")が含まれていた場合は,項目のダブルクォーテーション(")の前にもう一つダブルクォーテーション(")が付き,その項目全体がダブルクォーテーション(")で囲まれます。
項目1,"項目""2",項目3,項目4,項目5,...
-
項目が空の場合は,その項目は空白(何も入力されない)になります。
項目1,,項目3,項目4,項目5,...
(3) CSVの出力項目
CSVの1行目には次表に示すヘッダー情報が出力されます。
ヘッダー項目 |
出力内容 |
---|---|
出力時刻 |
スナップショットしたときの時刻が,次の形式(年/月/日 時:分:秒)で出力されます。
|
ログインユーザー名 |
CSV出力の操作をしたJP1ユーザー名が出力されます。 |
接続ホスト名 |
CSV出力の操作をした際のログイン先のマネージャーホスト名が出力されます。 |
出力対象画面名 |
CSV出力の操作をした際に表示している[イベントコンソール]画面のページ名(イベント監視,重要イベント,イベント検索,のどれか)が出力されます。 |
CSVの2行目に出力される内容(表示項目)はJP1/IM - Viewの[ユーザー環境設定]画面の設定によって変わります。また,3行目以降に出力される内容(イベント情報)も2行目に出力される内容に合わせて変わります。
CSVの2行目,3行目以降に出力される内容を次の表に示します。
表示項目 (2行目に出力される内容) |
イベント情報 (3行目以降に出力される内容) |
出力条件 |
---|---|---|
対処状況 |
画面に表示されるアイコンは次のように変更されて出力されます。 →対処済 →処理中 →保留 (無印) →未対処 集約イベント内に対処状況が異なるイベントがあった場合,上記アイコン横に「!」が表示されます。この場合にCSV出力すると,上記文字列右横に「!」が出力されます。 メモ情報がある場合は,対処状況および「!」の横に「,メモ有」と表示されます。 |
− |
集約状態 |
画面に表示されている文字列が出力されます。 |
[ユーザー環境設定]画面で[集約表示]を「有効」に設定している場合(繰り返しイベントの集約表示機能を使用する場合)および繰り返しイベントの監視抑止機能が有効な場合に出力されます。 |
重大度 |
画面に表示されている文字列が出力されます。 なお,重大度による色情報やアイコンについては出力されません。 |
[ユーザー環境設定]画面で[表示項目]にこの項目を設定している場合だけ出力されます。 |
重大度(変更前) |
||
重大度変更 |
画面に表示されるアイコンは次のように変更されて出力されます。 重大度変更フラグ →変更あり (無印) →空白 |
|
開始時刻 |
次の形式で出力されます。
|
|
終了時刻 |
||
到着時刻 |
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登録時刻 |
||
登録ホスト名 |
画面に表示されている文字列が出力されます。 |
|
ユーザー名 |
||
メッセージ |
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イベントID |
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プロダクト名 |
||
オブジェクトタイプ |
||
オブジェクト名 |
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登録名タイプ |
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登録名 |
||
事象種別 |
||
イベントDB内通し番号 |
||
発行元プロセスID |
||
発行元ユーザーID |
||
発行元グループID |
||
発行元ユーザー名 |
||
発行元グループ名 |
||
発行元イベントDB内通し番号 |
||
発生元ホスト名 |
||
アクション |
画面に表示されるアイコンは次のように変更されて出力されます。 →実行 →一部抑止 →抑止 →繰り返しイベント →アクション除外イベント (無印) →空白 なお,集約イベント内にアクションが異なるイベントがあった場合,上記アイコン横に「!」が表示されます。この場合にCSV出力すると,上記文字列右横に「!」が出力されます。 |
|
種別 |
画面に表示されるアイコンは次のように変更されて出力されます。 →相関成立イベント →相関不成立イベント →繰り返しイベント →繰り返しイベント,相関成立イベント →繰り返しイベント,相関不成立イベント (無印) →空白 |
|
アクション種別 |
画面に表示されるアイコンは次のように変更されて出力されます。 →コマンド (無印) →空白 |
|
メッセージ(変更後) |
画面に表示されている文字列が出力されます。 |
|
表示メッセージ変更 |
画面に表示されるアイコンは次のように変更されて出力されます。 表示メッセージ変更フラグ →変更あり (無印) →空白 |
|
表示メッセージ変更定義名 |
画面に表示されている文字列が出力されます。 |
|
固有の拡張属性 |
画面に表示されている文字列が出力されます。 |
イベント拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)に定義した上で,[ユーザー環境設定]画面で[表示項目]にこの項目を設定している場合だけ出力されます。 |
イベント情報マッピング定義で任意の表示項目に固有の拡張属性をマッピングしている場合は,その値が文字列で出力されます。また,その際には[イベントコンソール]画面に表示されている情報どおりの形(出力値の先頭に「#△」(△:半角スペース)が付いた状態)で出力されます。
イベントが1件も表示されていない状態でCSV出力した場合,ヘッダー情報(1行目)と表示項目(2行目)だけが出力されます。また,表示項目に対応する情報がなかった場合,その個所は空白になります。
文字列が制御文字だった場合,画面上では制御文字をスペースに変換して表示します。イベント一覧情報の保管(CSV出力)の場合,制御文字をそのまま出力します。
(4) スナップショットのタイミング
イベント情報のスナップショットのタイミングは,[イベントコンソール]画面の表示メニューの[ファイル]−[表示イベントを保存]を選択(クリック)したときです。このときに[イベントコンソール]画面上に表示されていたイベント情報がスナップショットされます。
- 重要
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[イベントコンソール]画面の[イベント監視]ページ,[重要イベント]ページに表示されるイベント情報は,デフォルト設定で5秒経つごとに自動更新されるようになっています。
CSV出力する際に,自動更新をやめておきたい場合には,[ユーザー環境設定]画面の[表示内容の更新]の設定を「する」から「しない」に変更する必要があります。
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CSVファイルは,リムーバブルメディアには出力できません。
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