4.10.2 イベントガイド情報を表示する条件
どのJP1イベントが発行された場合に表示するかを,条件(EV_COMP)に指定します。複数設定した場合はAND条件となり,すべての条件が成立したとき表示されます。
条件には,属性名:属性値の形式でJP1イベントの比較条件を設定します。なお,比較条件に設定できる条件数は100件までです。
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属性名
属性名には,JP1イベントの属性名(基本属性,拡張属性)を指定します。
例えば,イベントID(B.ID),重大度(E.SEVERITY)などを指定できます。重大度変更機能を使用してJP1イベントの重大度を変更した場合,変更したあとの重大度でJP1イベントの内容を比較します。
また,各JP1製品の固有情報であるJP1イベントの拡張属性の固有情報も指定できます。
例えば,JP1/AJSのジョブの実行ホスト(E.C0)などです。
なお,発行元イベントサーバ名(B.SOURCESERVER),送信先イベントサーバ名(B.DESTSERVER),発生元ホスト名(E.JP1_SOURCEHOST)には業務グループ名を使用できません。業務グループ名を指定した場合,ホスト名として扱われます。
発行元IPアドレス(B.SOURCEIPADDR)および送信先IPアドレス(B.DESTIPADDR)にIPv6アドレスを指定する場合,次のように英字部分を英小文字で指定してください。
0011:2233:4455:6677:8899:aabb:ccdd:eeff
また,次のようなIPアドレスの省略形式は指定できません。
2012:7:8::a:b
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属性値
属性名に対応する属性値を指定します。
例えば,重大度(E.SEVERITY)のエラーを指定したい場合は,E.SEVERITY:Errorと指定します。また,イベントID(B.ID)が00000111のイベントを指定する場合は,B.ID:00000111:00000000と指定します。
JP1/IM - Viewでイベントガイド情報を表示する際に,イベントガイド情報ファイルの内容は先頭から順に参照されていきます。条件に一致するイベントガイドがあると,そこでイベントガイド情報ファイルの参照をやめ,条件に一致したイベントガイドを[イベント詳細]画面に表示します。
条件に一致するイベントガイドがイベントガイド情報ファイル内に複数あった場合でも,常にその中で先頭にあるものがイベントガイドとして[イベント詳細]画面に表示されるため,次のことを目安にガイド情報の表示条件を設定してください。
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比較条件は,ほかのイベントガイドの比較条件と一致しないようにする。
例えば,比較条件には,イベントIDだけでなく,重大度,メッセージなど,複数の条件を設定しておくことで,ほかのイベントガイドと差別化を図ることができます。
また,属性値は正規表現で記述できますが,完全一致で記述するようにしてください。
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一つのJP1イベントに対しては,一つのイベントガイドを設定するようにする。
一つのJP1イベントに対して,複数のイベントガイドを設定したい場合には,イベントガイドメッセージファイルをHTML形式で作成し,その中に複数の対処手順を記述しておくことを検討してください。