4.9.1 マッピングの仕組み
発生元ホストのマッピングは,イベント基盤サービスで提供されています。発生元ホストのマッピングと主な機能との処理関係を次に示します。
JP1/BaseのイベントサービスからJP1イベントを取得後,ホストの情報をJP1イベントの拡張属性「発生元ホスト名(E.JP1_SOURCEHOST)」にマッピングします。このときマッピングするJP1イベントは,自動的にマッピングされるJP1イベントと発生元ホストマッピング定義ファイルの条件に一致したJP1イベントです。
自動的にマッピングされるJP1イベントについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「5.15 発生元ホストのマッピングの設定」を参照してください。発生元ホストマッピング定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「発生元ホストマッピング定義ファイル(user_hostmap.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
取得したイベントが,発生元ホストマッピング定義ファイルの条件にすべて一致しなかった場合,「登録ホスト名(B.SOURCESERVER)」の値がマッピングされます。また,取得したJP1イベントの拡張属性「発生元ホスト名(E.JP1_SOURCEHOST)」にすでに値が設定されている場合,イベントが発生元ホストマッピング定義ファイルの条件に一致していても,発生元ホストはマッピングされません。
また,次に示すケースの場合は,発生元ホストはマッピングされません。
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マッピング対象の属性がない場合
「発生元ホスト名(E.JP1_SOURCEHOST)」には,エラーメッセージID「KAVB4667-W」が登録されます。
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マッピング対象の属性の値が空文字の場合
「登録ホスト名(B.SOURCESERVER)」の値がマッピングされます。
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受信したJP1イベントの発生元ホスト名が255バイトを超えている場合
「発生元ホスト名(E.JP1_SOURCEHOST)」には,エラーメッセージID「KAVB4666-W」が登録されます。
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マッピングすることで固有の拡張属性数が100を超える場合
「発生元ホスト名(E.JP1_SOURCEHOST)」は登録されません。
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マッピングすることでJP1イベントのサイズが最大長の10,000バイトを超える場合
「発生元ホスト名(E.JP1_SOURCEHOST)」は登録されません。
JP1/IM - Managerを上書きインストールした場合,発生元ホストマッピング定義ファイルで設定した定義は引き継がれます。また,発生元ホストのマッピング機能の有効・無効も引き継がれます。