4.6.2 イベント検索の条件
イベント検索をするには,次のような条件があります。
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検索対象ホストが,JP1/Baseをインストールしているホストで,イベントサービスが動作していること(なお,階層管理による管理対象になっている必要はありません)
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JP1/IMのマネージャーから,直接通信できるホストであること
イベント検索では,JP1/IM - ViewでログインしているJP1/IM - Manager(セントラルコンソール)から直接,検索対象のホストに接続します。検索対象ホストのホスト名がアドレス解決でき,通信できる必要があります。特に,ファイアウォール環境や複数LAN接続環境でイベント検索をする場合は注意が必要です。
なお,イベント検索ができないホスト(直接通信ができないホスト)からJP1イベントが届く場合があります。これは,イベントの転送がエージェントからマネージャーに直接通信するだけでなく,エージェントから拠点マネージャー,拠点マネージャーから統合マネージャーというように,段階的に転送が行われることから起こる現象です。イベント転送と,イベント検索では通信経路が異なります。イベント検索は,直接通信できるホストだけが検索対象になります。
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検索するJP1イベントが,イベントDBまたは統合監視DB上に残っていること
検索条件にイベントDBを指定した場合,イベントDB上のJP1イベントを検索します。また,検索条件に統合監視DBを指定した場合,統合監視DB上のJP1イベントを検索します。
イベントDBは,各JP1/Baseで二つ保持しており,上限値(デフォルト10メガバイト)を超えるともう一つのイベントDBに切り替わります。切り替わる際に,使用する側のイベントDBの内容は削除されます。削除されたJP1イベントは,検索できません。
イベントDBおよび統合監視DBのデータベース情報は,データが上書きされるラップアラウンド形式のファイルであるため,上書きされた古いJP1イベントは検索できません。
- 重要
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イベントDBを検索対象とした場合,イベント検索の所要時間はイベントDBのサイズに比例します。イベントDBの容量が最大サイズに達した場合は,イベント検索の所要時間が30分以上になることもあります。イベント検索条件として[到着時刻]を指定することで,イベント検索の所要時間が短縮することがあります。