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JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド


4.4.3 繰り返しイベント条件について

JP1イベントの属性および比較キーワードを条件として指定することで,どのイベントを抑止の対象とするかを設定できます。この条件を,繰り返しイベント条件といいます。繰り返しイベント条件は,最大2,500件設定できます。

繰り返しイベント条件は,[繰り返しイベント条件設定]画面,および[繰り返しイベント条件一覧]画面で設定します。[繰り返しイベント条件一覧]画面の一覧の上に表示されている繰り返しイベント条件ほど優先順位が高くなります。

システム運用中に追加でJP1イベントを抑止したくなった場合,イベント一覧に表示されているイベントを基に繰り返しイベント条件を追加できます。イベント一覧に表示されているイベントを基に設定した繰り返しイベントを,追加繰り返しイベント条件と呼びます。

追加繰り返しイベント条件は,[繰り返しイベント条件一覧]画面で種別を変更することで,通常の繰り返しイベント条件として扱えるようになります。

繰り返しイベント条件を設定する手順などについては,次の参照先を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 繰り返しイベント条件の設定項目(繰り返しイベントの表示抑止)

繰り返しイベント条件の設定項目について説明します。

(2) 繰り返しイベント条件に設定できるイベントの比較属性

繰り返しイベント条件に指定できるJP1イベントの属性および比較キーワードを次の表に示します。

表4‒14 JP1イベントの属性および比較キーワード

項番

分類

属性名

指定の可否

比較キーワード

オペランド

1

基本属性

イベントDB内通し番号

B.SEQNO

×

2

イベントID

B.ID

  • と一致する

  • と一致しない

複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。

16進数形式(0〜7FFFFFFF)で指定する。大文字・小文字は区別しない。

3

拡張イベントID

B.IDEXT

×

4

種別

B.TYPE

×

5

登録要因

B.REASON

  • と一致する

  • と一致しない

複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。

10進数形式(-2147483648〜2147483647)で指定する。

6

登録元プロセスID

B.PROCESSID

7

登録時刻

B.TIME

  • 時刻範囲

範囲開始日時および範囲終了日時,または期間を指定する。

範囲開始日時≦時刻≦範囲終了日時が成立する場合に一致する。

8

到着時刻

B.ARRIVEDTIME

9

発行元ユーザーID

B.USERID

  • と一致する

  • と一致しない

複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。

10進数形式(-2147483648〜2147483647)で指定する。

10

発行元グループID

B.GROUPID

11

発行元ユーザー名

B.USERNAME

  • と一致する

  • から始まる

  • と一致しない

  • を含む

  • を含まない

  • 正規表現

複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。ただし,正規表現を指定している場合は,複数指定できない。

制御文字を除く文字列で指定する。大文字・小文字を区別する。

12

発行元グループ名

B.GROUPNAME

13

登録ホスト名

B.SOURCESERVER

  • と一致する

  • から始まる

  • と一致しない

  • を含む

  • を含まない

  • 正規表現

複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。ただし,正規表現を指定している場合は,複数指定できない。

制御文字を除く文字列で指定する。jcoimdefコマンドの-ignorecasehostオプションの指定を「ON」にした場合,大文字・小文字を区別しない。

業務グループを指定できる。

14

送信先イベントサーバ名

B.DESTSERVER

×

15

発行元IPアドレス

B.SOURCEIPADDR

  • と一致する

  • から始まる

  • と一致しない

  • を含む

  • を含まない

  • 正規表現

複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。ただし,正規表現を指定している場合は,複数指定できない。

制御文字を除く文字列で指定する。大文字・小文字を区別する。IPv6アドレスの場合は,英小文字で指定する。

16

送信先IPアドレス

B.DESTIPADDR

×

17

発行元イベントDB内通し番号

B.SOURCESEQNO

×

18

コードセット

B.CODESET

×

19

メッセージ

B.MESSAGE

  • と一致する

  • から始まる

  • と一致しない

  • を含む

  • を含まない

  • 正規表現

複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。ただし,正規表現を指定している場合は,複数指定できない。

制御文字を除く文字列で指定する。大文字・小文字を区別する。

20

詳細情報

B.DETAIL

×

21

拡張属性(共通情報)

重大度

(変更前)

E.SEVERITY

  • と一致する

  • 属性あり

  • 属性なし

緊急,警戒,致命的,エラー,警告,通知,情報,デバッグの中から複数指定できる。

22

ユーザー名

E.USER_NAME

  • と一致する

  • から始まる

  • と一致しない

  • を含む

  • を含まない

  • 正規表現

複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。ただし,正規表現を指定している場合は,複数指定できない。

制御文字を除く文字列で指定する。大文字・小文字を区別する。

23

プロダクト名

E.PRODUCT_NAME

24

オブジェクトタイプ

E.OBJECT_TYPE

25

オブジェクト名

E.OBJECT_NAME

26

登録名タイプ

E.ROOT_OBJECT_TYPE

27

登録名

E.ROOT_OBJECT_NAME

28

オブジェクトID

E.OBJECT_ID

29

事象種別

E.OCCURRENCE

30

開始時刻

E.START_TIME

  • 時刻範囲

  • と一致する

  • から始まる

  • と一致しない

  • を含む

  • を含まない

  • 正規表現

  • 比較キーワードが「時刻範囲」の場合

    範囲開始日時および範囲終了日時,または期間を指定する。

    範囲開始日時≦時刻≦範囲終了日時が成立する場合に一致する。

    属性値を通算秒(0〜474,102,444,799)と見なして比較する。属性値が上記以外の場合,成立しない。

  • 比較キーワードが「時刻範囲」以外の場合

    複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。ただし,正規表現を指定している場合は,複数指定できない。

    制御文字を除く文字列で指定する。大文字・小文字を区別する。

31

終了時刻

E.END_TIME

32

終了コード

E.RESULT_CODE

  • と一致する

  • から始まる

  • と一致しない

  • を含む

  • を含まない

  • 正規表現

複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。ただし,正規表現を指定している場合は,複数指定できない。

制御文字を除く文字列で指定する。大文字・小文字を区別する。

33

発生元ホスト名

E.JP1_SOURCEHOST

  • と一致する

  • から始まる

  • と一致しない

  • を含む

  • を含まない

  • 正規表現

複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。ただし,正規表現を指定している場合は,複数指定できない。

制御文字を除く文字列で指定する。大文字・小文字を区別する。

業務グループを指定できる。

34

拡張属性(固有情報)

E.xxxxxxx

  • と一致する

  • から始まる

  • と一致しない

  • を含む

  • を含まない

  • 正規表現

複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。ただし,正規表現を指定している場合は,複数指定できない。

制御文字を除く文字列で指定する。大文字・小文字を区別する。

属性名(XXXXXXX部分)には,先頭が英大文字で英大文字,数字,およびアンダーバー(_)から構成される32バイトまでの文字列を設定できる。

(凡例)

○:指定できる

×:指定できない

−:なし

(3) 同一属性値条件ごとの繰り返しイベントのグルーピング

繰り返しイベント条件に一致するイベントを特定の属性ごとにグルーピングして抑止できます。特定の属性ごとにまとめて抑止するための条件を同一属性値条件といいます。

同一属性値条件は,繰り返しイベント条件ごとに[繰り返しイベント条件設定]画面の[オプション]ページで指定できます。同一属性値条件は,1件の繰り返しイベントに対して最大3件指定できます。

指定できる同一属性値条件の属性名は,登録ホスト名(B.SOURCESERVER),送信先イベントサーバ名(B.DESTSERVER),メッセージ(B.MESSAGE),イベントID(B.ID),登録要因(B.REASON),発行元ユーザーID(B.USERID),発行元グループID(B.GROUPID),発行元ユーザー名(B.USERNAME),発行元グループ名(B.GROUPNAME),発生元ホスト名(E.JP1_SOURCEHOST),E.xxxxxxx(拡張属性(共通情報または固有情報))です。大文字・小文字を区別します。ただし,jcoimdefコマンドの-ignorecasehostオプションで「ON」を指定した場合は,登録ホスト名(B.SOURCESERVER),送信先イベントサーバ名(B.DESTSERVER),および発生元ホスト名(E.JP1_SOURCEHOST)では,大文字・小文字を区別しません。

属性値は,完全一致で比較します。属性値がない(空文字)場合,属性値がない繰り返しイベントでグルーピングして抑止します。同一属性値条件で指定した属性が繰り返しイベントにない場合は,属性値がない繰り返しイベントとして扱います。

例えば,繰り返しイベント条件が「メッセージがエラーのイベント」だった場合に,同一属性値条件「発生元ホスト名」を指定したときと指定しなかったときの違いを次の図に示します。

図4‒37 同一属性値条件を指定したときと指定しなかったときの違い

[図データ]