3.6.1 概要
JP1/IM - Agentを使用した運用では,JP1/IM - Agentが収集した各種システムのパフォーマンスデータを,JP1/IM - Managerのトレンドデータとして管理し,統合エージェントホストをIM管理ノードとして把握できます。
JP1/IM - Managerのインテリジェント統合管理データベースでは,次に示す情報を保持し,管理します。
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IM管理ノードのツリー情報
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統合エージェントの情報(統合エージェントホストおよび使用できるアドオンプログラムの情報)
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トレンドデータ
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対処アクションの実行結果
これらの情報は,統合オペレーション・ビューアー(WebGUI)から参照,管理できます。また,標準構成時,および,下位マネージャー構成時の各情報に対する操作について,次の表に示します。
操作対象 |
IM管理ノード情報 |
統合エージェント情報 |
稼働情報 |
提案・対処アクション |
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JP1/Base |
IM管理ノード,関連線を表示できます。 |
− |
− |
統合マネージャーに設定した対処アクションの実行対象ホストに設定できます。 |
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JP1/IM - Agent |
IM管理ノード,関連線を表示できます。 |
統合エージェント情報を表示,削除できます。 |
メトリック一覧,パフォーマンスデータを参照できます。 |
統合マネージャーに設定した対処アクションの実行対象ホストに設定できます。 |
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下位マネージャー |
IM管理ノード,関連線を表示できます。 |
− |
− |
統合マネージャーに設定した対処アクションの実行対象ホストに指定できます。下位マネージャーに設定した対処アクションおよび提案の操作はできません。 |
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下位マネージャー配下のJP1/Base |
IM管理ノード,関連線を表示できます。 |
− |
− |
統合マネージャーに設定した対処アクションの実行対象ホストに設定できます。 |
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下位マネージャー配下のJP1/IM - Agent |
IM管理ノード,関連線を表示できます。 |
統合エージェント情報を表示,削除できます。 |
メトリック一覧,パフォーマンスデータを参照できます。 |
統合マネージャーに設定した対処アクションの実行対象ホストに設定できます。 |
|
下位マネージャー配下のその他 |
統合マネージャーの構成取得対象ファイルに記載が必要です。 |
− |
メトリック一覧,パフォーマンスデータを参照できます。 |
統合マネージャーに設定した対処アクションの実行対象ホストに設定できます。 |
|
その他 |
統合マネージャーの構成取得対象ファイルに記載が必要です。 |
− |
メトリック一覧,パフォーマンスデータを参照できます。 |
統合マネージャーに設定した対処アクションの実行対象ホストに設定できます。 |
- (凡例)
-
−:該当なし
また,統合オペレーション・ビューアーから,マネージャーおよびエージェントの定義ファイルをダウンロード/アップロードして設定を変更できる機能や,IM管理ノードのツリー情報を生成,反映できる機能も提供します。
- ■前提条件
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統合オペレーション・ビューアーから上記の操作や機能による運用を行う場合は,インテリジェント統合管理データベースのセットアップが完了している必要があります。
- ■JP1/IM - Agentを使用した運用を開始するまでの流れと操作内容
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初期構築時にWebGUI(統合オペレーション・ビューアー)から必要な情報の登録,定義ファイルの設定,およびコマンドの実行を行います。
次に示す操作を行うことで,IM管理ノードが作成され,統合オペレーション・ビューアーで統合管理を開始できます。
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JP1/IM - Managerのインストールおよびセットアップ
マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1. インストールとセットアップ(Windowsの場合)」および「2. インストールとセットアップ(UNIXの場合)」を参照してください。
インストールおよびセットアップコマンドの実行後,手順2以降のJP1/IM - Agentを使用する上での設定が必要です。
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初期シークレットの発行・取得
初期シークレットを発行および取得します。初期シークレットは発行時にだけ取得できるため,発行した初期シークレットは必ずコピーして保存してください。
初期シークレットは,JP1/IM - Agentのインストール時,外部システムとの連携時,多段構成時の下位マネージャー情報に設定します。
詳細については,「3.7 初期シークレットとクライアントシークレット」,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1.3.1(3)(a)インストール前に必要な情報」(Windowsの場合)および「2.3.1(2)(a)インストール前に必要な情報」(UNIXの場合)を参照してください。
統合エージェント基盤内の初期の通信では,Basic認証に初期シークレットが使用されますが,統合エージェント側で公開鍵ダウンロードのリクエスト,ライセンス情報のリクエストを発行したあとは使用しません。リクエストの発行後は,初期シークレットではなく,エージェントクライアントシークレットを使用します。
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クライアントシークレットの設定
マネージャーホスト(インテリジェント統合管理基盤)に対して,ユーザー独自のOSS,または,クラウドサービスログ連携ツール(CloudWatch LogsまたはAzureMonitorとの連携)を連携させる場合に設定します。
詳細については,「3.7 初期シークレットとクライアントシークレット」,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 画面リファレンス」の「2.2.4 [IMクライアント一覧]画面」を参照してください。
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下位マネージャー情報の設定(下位マネージャー構成の場合)
下位マネージャーのインストールとセットアップ,IM構成の設定後に,下位マネージャーの初期シークレットを確認し,下位マネージャーの情報を設定します。
詳細については,「3.7 初期シークレットとクライアントシークレット」を参照してください。
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マネージャーの定義ファイルの設定(下位マネージャー構成の場合)
下位マネージャー配下のホストの定義ファイルについても,アクセス権があれば,統合オペレーション・ビューアーから設定できます。
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各統合エージェントの定義ファイルの設定
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JP1/IM - Agentの定義ファイル操作機能で,JP1/IM - Agentに必要な各種設定を行います。使用する画面は,マネージャーの定義ファイルの設定と同じです。設定後,トレンドデータが収集され,統合マネージャーに対してリモートライトを発行します。
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詳細については,「3.6.5 定義ファイル操作機能」を参照してください。
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ツリー情報の生成
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IM管理ノード作成実行機能を使用します。
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ツリー情報の反映
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IM管理ノード作成実行機能を使用します。
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IM管理ノードが作成され,統合オペレーション・ビューアーで統合管理を開始できます。
上記の各ステップでの統合オペレーション・ビューアーの操作内容を,次に示します。
ステップ
操作画面
ユーザー操作
手順2:初期シークレットの発行・取得
[初期シークレットの表示]画面
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初期シークレットの発行
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画面上に表示される初期シークレットの確認
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初期シークレットの保存
手順3:クライアントシークレットの設定
[クライアントアプリケーション一覧]画面
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登録済みシークレットの確認
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シークレットの登録・削除
手順4:下位マネージャー情報の設定
[下位マネージャーの管理]画面
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下位マネージャーの情報の登録
手順5:マネージャーの定義ファイルの設定
[定義ファイルの管理]画面
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マネージャーの定義ファイル一覧の確認
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定義内容を確認したい,または,設定や変更したい定義ファイルのダウンロード
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変更後の定義ファイルのアップロード
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不要な定義ファイルがある場合,対象ファイルを一覧で選択して削除
手順6:各統合エージェントの定義ファイルの設定
[定義ファイルの管理]画面
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各統合エージェントの定義ファイル一覧の確認
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定義内容を確認したい,または,設定や変更したい定義ファイルのダウンロード
-
変更後の定義ファイルのアップロード
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不要な定義ファイルがある場合,対象ファイルを一覧で選択して削除
手順7:ツリー情報の生成
[ツリー情報の生成]ダイアログ
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ツリー情報の生成の実行
手順8:ツリー情報の反映
[ツリーツリー情報]ダイアログ
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ツリー情報の反映の実行
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- ■運用開始後のエージェントの追加/削除について
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初期構築および設定後に,運用管理を開始してからエージェントを追加,削除,または,設定変更する場合は,初期構築時と同様にWebGUI(統合オペレーション・ビューアー)から操作できます。下位マネージャー構成の場合は,エージェントの追加,削除,または,設定変更を統合マネージャーで検知するために,各下位マネージャーで次に示すイベントIDのJP1イベントを転送するように設定することを推奨しています。イベントを転送する設定については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のJP1イベントの転送を説明している章を参照してください。
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00007630(エージェントの追加)
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00007631(エージェントの削除)
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00007632(エージェントの更新)
不要になったエージェントをマネージャーの管理対象から除外する場合についても,マネージャー側のデータベースから該当エージェントに関するレコードをWebGUIから削除できる機能を提供します。
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- ■運用定義の変更
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運用管理を開始後も,定義の変更が必要な場合に,定義ファイル操作機能で定義ファイルの再設定が可能です。