Hitachi

JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド


3.6.1 概要

JP1/IM - Agentを使用した運用では,JP1/IM - Agentが収集した各種システムのパフォーマンスデータを,JP1/IM - Managerのトレンドデータとして管理し,統合エージェントホストをIM管理ノードとして把握できます。

JP1/IM - Managerのインテリジェント統合管理データベースでは,次に示す情報を保持し,管理します。

これらの情報は,統合オペレーション・ビューアー(WebGUI)から参照,管理できます。また,標準構成時,および,下位マネージャー構成時の各情報に対する操作について,次の表に示します。

操作対象

IM管理ノード情報

統合エージェント情報

稼働情報

提案・対処アクション

JP1/Base

IM管理ノード,関連線を表示できます。

統合マネージャーに設定した対処アクションの実行対象ホストに設定できます。

JP1/IM - Agent

IM管理ノード,関連線を表示できます。

統合エージェント情報を表示,削除できます。

メトリック一覧,パフォーマンスデータを参照できます。

統合マネージャーに設定した対処アクションの実行対象ホストに設定できます。

下位マネージャー

IM管理ノード,関連線を表示できます。

統合マネージャーに設定した対処アクションの実行対象ホストに指定できます。下位マネージャーに設定した対処アクションおよび提案の操作はできません。

下位マネージャー配下のJP1/Base

IM管理ノード,関連線を表示できます。

統合マネージャーに設定した対処アクションの実行対象ホストに設定できます。

下位マネージャー配下のJP1/IM - Agent

IM管理ノード,関連線を表示できます。

統合エージェント情報を表示,削除できます。

メトリック一覧,パフォーマンスデータを参照できます。

統合マネージャーに設定した対処アクションの実行対象ホストに設定できます。

下位マネージャー配下のその他

統合マネージャーの構成取得対象ファイルに記載が必要です。

メトリック一覧,パフォーマンスデータを参照できます。

統合マネージャーに設定した対処アクションの実行対象ホストに設定できます。

その他

統合マネージャーの構成取得対象ファイルに記載が必要です。

メトリック一覧,パフォーマンスデータを参照できます。

統合マネージャーに設定した対処アクションの実行対象ホストに設定できます。

(凡例)

−:該当なし

また,統合オペレーション・ビューアーから,マネージャーおよびエージェントの定義ファイルをダウンロード/アップロードして設定を変更できる機能や,IM管理ノードのツリー情報を生成,反映できる機能も提供します。

■前提条件

統合オペレーション・ビューアーから上記の操作や機能による運用を行う場合は,インテリジェント統合管理データベースのセットアップが完了している必要があります。

■JP1/IM - Agentを使用した運用を開始するまでの流れと操作内容

初期構築時にWebGUI(統合オペレーション・ビューアー)から必要な情報の登録,定義ファイルの設定,およびコマンドの実行を行います。

次に示す操作を行うことで,IM管理ノードが作成され,統合オペレーション・ビューアーで統合管理を開始できます。

  1. JP1/IM - Managerのインストールおよびセットアップ

    マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1. インストールとセットアップ(Windowsの場合)」および「2. インストールとセットアップ(UNIXの場合)」を参照してください。

    インストールおよびセットアップコマンドの実行後,手順2以降のJP1/IM - Agentを使用する上での設定が必要です。

  2. 初期シークレットの発行・取得

    初期シークレットを発行および取得します。初期シークレットは発行時にだけ取得できるため,発行した初期シークレットは必ずコピーして保存してください。

    初期シークレットは,JP1/IM - Agentのインストール時,外部システムとの連携時,多段構成時の下位マネージャー情報に設定します。

    詳細については,「3.7 初期シークレットとクライアントシークレット」,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 構築ガイド」の「1.3.1(3)(a)インストール前に必要な情報」(Windowsの場合)および「2.3.1(2)(a)インストール前に必要な情報」(UNIXの場合)を参照してください。

    統合エージェント基盤内の初期の通信では,Basic認証に初期シークレットが使用されますが,統合エージェント側で公開鍵ダウンロードのリクエスト,ライセンス情報のリクエストを発行したあとは使用しません。リクエストの発行後は,初期シークレットではなく,エージェントクライアントシークレットを使用します。

  3. クライアントシークレットの設定

    マネージャーホスト(インテリジェント統合管理基盤)に対して,ユーザー独自のOSS,または,クラウドサービスログ連携ツール(CloudWatch LogsまたはAzureMonitorとの連携)を連携させる場合に設定します。

    詳細については,「3.7 初期シークレットとクライアントシークレット」,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 画面リファレンス」の「2.2.4 [IMクライアント一覧]画面」を参照してください。

  4. 下位マネージャー情報の設定(下位マネージャー構成の場合)

    下位マネージャーのインストールとセットアップ,IM構成の設定後に,下位マネージャーの初期シークレットを確認し,下位マネージャーの情報を設定します。

    詳細については,「3.7 初期シークレットとクライアントシークレット」を参照してください。

  5. マネージャーの定義ファイルの設定(下位マネージャー構成の場合)

    下位マネージャー配下のホストの定義ファイルについても,アクセス権があれば,統合オペレーション・ビューアーから設定できます。

  6. 各統合エージェントの定義ファイルの設定

  7. JP1/IM - Agentの定義ファイル操作機能で,JP1/IM - Agentに必要な各種設定を行います。使用する画面は,マネージャーの定義ファイルの設定と同じです。設定後,トレンドデータが収集され,統合マネージャーに対してリモートライトを発行します。

  8. 詳細については,「3.6.5 定義ファイル操作機能」を参照してください。

  9. ツリー情報の生成

  10. IM管理ノード作成実行機能を使用します。

  11. ツリー情報の反映

  12. IM管理ノード作成実行機能を使用します。

  13. IM管理ノードが作成され,統合オペレーション・ビューアーで統合管理を開始できます。

上記の各ステップでの統合オペレーション・ビューアーの操作内容を,次に示します。

ステップ

操作画面

ユーザー操作

手順2:初期シークレットの発行・取得

[初期シークレットの表示]画面

  • 初期シークレットの発行

  • 画面上に表示される初期シークレットの確認

  • 初期シークレットの保存

手順3:クライアントシークレットの設定

[クライアントアプリケーション一覧]画面

  • 登録済みシークレットの確認

  • シークレットの登録・削除

手順4:下位マネージャー情報の設定

[下位マネージャーの管理]画面

  • 下位マネージャーの情報の登録

手順5:マネージャーの定義ファイルの設定

[定義ファイルの管理]画面

  • マネージャーの定義ファイル一覧の確認

  • 定義内容を確認したい,または,設定や変更したい定義ファイルのダウンロード

  • 変更後の定義ファイルのアップロード

  • 不要な定義ファイルがある場合,対象ファイルを一覧で選択して削除

手順6:各統合エージェントの定義ファイルの設定

[定義ファイルの管理]画面

  • 各統合エージェントの定義ファイル一覧の確認

  • 定義内容を確認したい,または,設定や変更したい定義ファイルのダウンロード

  • 変更後の定義ファイルのアップロード

  • 不要な定義ファイルがある場合,対象ファイルを一覧で選択して削除

手順7:ツリー情報の生成

[ツリー情報の生成]ダイアログ

  • ツリー情報の生成の実行

手順8:ツリー情報の反映

[ツリーツリー情報]ダイアログ

  • ツリー情報の反映の実行

■運用開始後のエージェントの追加/削除について

初期構築および設定後に,運用管理を開始してからエージェントを追加,削除,または,設定変更する場合は,初期構築時と同様にWebGUI(統合オペレーション・ビューアー)から操作できます。下位マネージャー構成の場合は,エージェントの追加,削除,または,設定変更を統合マネージャーで検知するために,各下位マネージャーで次に示すイベントIDのJP1イベントを転送するように設定することを推奨しています。イベントを転送する設定については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のJP1イベントの転送を説明している章を参照してください。

  • 00007630(エージェントの追加)

  • 00007631(エージェントの削除)

  • 00007632(エージェントの更新)

不要になったエージェントをマネージャーの管理対象から除外する場合についても,マネージャー側のデータベースから該当エージェントに関するレコードをWebGUIから削除できる機能を提供します。

■運用定義の変更

運用管理を開始後も,定義の変更が必要な場合に,定義ファイル操作機能で定義ファイルの再設定が可能です。