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JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド


2.4.1 JP1/IM - Managerの機能一覧

JP1/IM - Managerでシステムの運用監視をする場合に,各製品を構成する機能を図で表すと次のようになります。

図2‒10 各製品を構成する機能

[図データ]

JP1/IM - Managerは,前提製品JP1/Baseと連動し,JP1/Baseが提供する基盤機能を使用して動作します。また,JP1/IM - ManagerのエージェントではJP1/Baseを実行します。JP1/IM - ManagerはJP1/Baseと不可分な関係にあります。

また,JP1/IM - Managerのエージェントとして,JP1/IM - Agentを使用できます。

この図で示した機能の概要を次の表に示します。

表2‒3 機能概要(JP1/IM - Manager)

機能

概要

サービス名など

インテリジェント統合管理基盤

システム構成情報とJP1イベントによるシステムの管理

複数のシステムの関係性やジョブ管理,稼働監視,イベント管理,性能情報などのシステムのデータを活用し,システム構成情報の状態を監視します。

  • インテリジェント統合管理基盤サービス

  • インテリジェント統合管理データベースサービス

  • 統合オペレーション・ビューアー

IM管理ノードによるシステムの統合監視

統合オペレーション・ビューアーに階層表示される監視対象システムの構成要素(IM管理ノード)の稼働状況を,JP1イベントの情報を元に確認して,システムの統合監視を行います。

ダッシュボードによるITシステム健全性の可視化

IM管理ノードの状態監視,アラート情報監視,ITリソース監視や外形監視で収集したパフォーマンスデータを,自由なレイアウトでグラフィカルに表示します。

イベント表示

監視対象ホストで発生するイベントを,統合オペレーション・ビューアーのイベント一覧に表示します。

関連ノード表示

統合オペレーション・ビューアーで構成要素のつながりが関連ノードとして可視化され,複数システムの関係性やシステム全体の状況を一目で把握できます。

トレンド情報表示

統合オペレーション・ビューアーで選択したIM管理ノードや関連ノードが持つトレンド情報(ジョブの滞留状況,ホストの性能情報)を表示し,問題の事前確認,問題発生時の原因究明を支援します。

他製品との連携

JP1/IM - Agent,JP1/Base,JP1/AJS,JP1/PFMなどの監視対象製品からシステム構成情報を取得し,統合オペレーション・ビューアーから各製品のデータを統合的に監視できます。

対処アクション

システムの状況に応じた対処アクションが提案され,提案を選択して対処アクションを実行できます。

また,JP1/IM - Agentを使用した対処アクションの自動実行機能および手動実行機能では,統合オペレーション・ビューアーから柔軟かつ一元的に対処アクションの操作や確認ができます。

統合エージェントの管理

管理対象のJP1/IM - Agentを管理します。

統合エージェント管理基盤

セントラルコンソール

JP1イベントによる集中監視

JP1イベントを監視します。

セントラルコンソール・ビューアー

JP1イベントの管理

セントラルコンソール・ビューアーへのJP1イベント表示を制御します。

イベントコンソールサービス

統合監視DBを管理します。

IMデータベースサービス

  • JP1/BaseのイベントサービスからJP1イベントの情報を取得します。

  • 取得したJP1イベントをJP1/IM - Manager各制御(イベントコンソールサービス,アクション実行サービス,セントラルスコープサービス)へ配信します。

イベント基盤サービス

  • JP1イベントを制御します。

  • イベントDBを管理します。

JP1/Base

JP1イベントのフィルタリング

必要なJP1イベントをフィルタリングします。

  • セントラルコンソール・ビューアー

  • イベントコンソールサービス

  • イベント基盤サービス

  • 相関イベント発行サービス

  • JP1/Base

自動アクション

イベント基盤サービスで検知したイベントを条件に,自動でコマンドを実行します。

アクション実行サービス

相関イベントの発行

JP1/BaseのイベントサービスからJP1イベントを取得し,取得したJP1イベントを相関処理して相関イベントとしてJP1/Baseに登録します。

  • 相関イベント発行サービス(統合監視DBを使用しない場合)

  • イベント基盤サービス(統合監視DBを使用する場合)

イベント変換

  • ログファイルから情報を抽出しJP1イベントに変換します(ログファイルトラップ変換)。

  • Windowsのイベントログから情報を抽出しJP1イベントに変換します(イベントログトラップ変換)。

  • バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMまたはバージョン7.5以前のHP NNMが管理するSNMPトラップから情報を抽出しJP1イベントに変換します(SNMPトラップ変換)。

JP1/Base

ユーザー独自のイベント属性の表示

JP1/Baseの関数を使用してユーザーアプリケーションからJP1イベントを発行します。

イベントガイド機能

あらかじめ登録しておいた対処方法や対応手順などの情報を表示します。

セントラルコンソール・ビューアー

JP1/IM - Viewでの表示情報のCSV出力

JP1/IM - Viewに表示されるJP1イベントの情報をCSV出力します。

システム操作

  • 連携製品をモニター起動します。

  • 統合機能メニューから関連アプリケーションを起動します。

  • JP1/IM - Viewからコマンドを実行します。

セントラルスコープ

ツリー監視

  • 監視対象をツリー表示し,集中監視します。

  • 監視画面を自動生成します。

  • セントラルスコープ・ビューアー

  • セントラルスコープサービス

ビジュアル監視

監視対象をマップ上に配置し,集中監視します。

ガイド機能

あらかじめ登録しておいた対処方法や対応手順などの情報を表示します。

IM構成管理※1

ホスト管理

JP1/IMのシステムを構成するホストをマネージャーから一元的に管理します。

  • IM構成管理・ビューアー

  • IM構成管理サービス

  • IMデータベースサービス

システムの階層構成の管理

システムの階層構成をマネージャーから一元的に管理します。

エージェントおよびマネージャー上でJP1/Baseが動作しているエージェント構成,および監視対象のホストにリモートで接続して監視しているリモート監視構成を管理しています。

仮想化システム構成の管理

仮想ホストを含むシステムの階層構成を管理します。

業務グループの管理

監視対象の複数のホストを,業務で使用するシステムの単位やシステム管理者の監視対象範囲の単位などにグルーピングして監視します。

プロファイルの管理

各ホストで動作するJP1/Baseのプロファイルまたはリモートの監視対象ホストのプロファイルをマネージャーから一元的に管理します。

サービス稼働情報の管理

各ホストのJP1/IM - ManagerおよびJP1/Baseのサービスの稼働状況を確認します。

IM構成管理の管理情報のインポート・エクスポート

IM構成管理の管理情報をエクスポート・インポートします。

基盤機能

プロセス管理

JP1/IM - Manager,およびJP1/IM - Managerで提供する各機能を管理します。

プロセス管理

ヘルスチェック

JP1/IM - Managerプロセスの状態を監視します(自ホスト上のセントラルスコープサービスおよびIM構成管理サービスを除く)。

JP1/Baseプロセスの状態を監視します。

  • ヘルスチェック

  • JP1/Base

統合トレース

JP1/Base,JP1/IM - Manager,JP1/IM - Viewなどのトレース情報を記録します。

統合トレース

ユーザー管理

  • JP1ユーザーを管理します。

  • コマンド実行権限を管理します。

JP1/Base

構成管理※2

JP1/IM - Managerのシステム構成を管理します。

サービスの起動管理

  • Windowsサービスに登録された(JP1/Base含む)各製品のサービスの起動・停止の順序を制御します。※3

コマンド実行※2

  • コマンド実行を制御します。

  • コマンド実行履歴ファイルを管理(マネージャーだけ)します。

定義収集・配布※2

  • JP1/IM - Managerでのイベントサービス定義情報を収集・配布します。

定義ファイル操作

  • 定義ファイルの一覧取得,取得,更新,削除の機能を使用して,定義ファイルの編集などを行います。

  • 統合オペレーション・ビューアー

  • REST API

JP1/IM - Agentの製品プラグイン

IM管理ノード関連機能

プラグイン関数として実装できるIM管理ノードに関する機能

  • 統合オペレーション・ビューアー

  • REST API

トレンド表示関連機能

プラグイン関数として実装できるトレンド情報を返却する機能

JP1イベント関連機能

プラグイン関数として実装できるJP1イベントに関する機能

注※1 IM構成管理DBの設定が有効な場合に使用できる機能です。

注※2 JP1/Baseが提供する機能です。

注※3 Windows限定の機能です。