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JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド


2.3.5 運用サイクル全般で使用する機能

運用サイクル全般で使用する機能を次の図に示します。

図2‒9 運用サイクル全般で使用する機能

[図データ]

運用サイクル全般では,次の表に示す機能を使用します。

表2‒2 運用サイクル全般で使用する機能

機能名

機能

運用の概要

インテリジェント統合管理基盤

システム構成情報とJP1イベントによるシステムの管理

  • システムの構成要素の関連をシステム構成情報とJP1イベントで監視します。

  • 構成要素ごとに発生したJP1イベントを一覧で確認します。

関連ノード表示

  • 監視対象間の関連(ナレッジ)を表示します。

システムのパフォーマンス管理

  • JP1/IM - Agentが監視対象から収集したパフォーマンスデータを管理します。

トレンド情報表示

  • IM管理ノードや関連ノードが持つトレンド情報(ジョブの滞留状況,ホストの性能情報)を表示します。

他製品との連携

  • JP1/AJSと連携した場合は,ルートジョブネット同士の関連を表示します。

  • JP1/PFMと連携した場合は,JP1/PFMの性能情報を表示します。

対処アクション

  • システムの状況に応じて提案される対処アクションを選択して実行します。

  • JP1/IM - Agentと連携した場合は,対処アクションの自動実行機能および手動実行機能で,対処アクションの操作や確認をします。

統合エージェントの管理

  • JP1/IM - Agentを使用する場合,統合エージェント管理基盤で管理対象のJP1/IM - Agentを管理します。

セントラルコンソール

イベントガイド機能

  • JP1イベントに対する対処方法や対応手順など,ガイド情報を表示します。

対処状況の管理

  • 重要イベントの対処状況を管理します。

イベント情報の保管

  • JP1/IM - Viewに表示されるJP1イベントの情報を保管(CSV出力)します。

  • 統合監視DBに保存されるJP1イベントの情報を保管(イベントレポート出力)します。

JP1シリーズ製品との連携

  • JP1/Service Supportへインシデントを登録します。

  • JP1イベントに対応する業務コンテンツ(運用手順)をJP1/Navigation Platformに表示します。

セントラルスコープ

対処状況の管理

  • 監視ノードの状況を管理します。

ガイド機能

  • 対処方法や対応手順など,ガイド情報を表示します。

IM構成管理

IM構成管理・ビューアーを使用した機能

  • 管理対象のホストの状態を管理します。

  • システムの階層構成の状態を管理します。

  • 各ホストで動作するJP1/Baseのプロファイルの状態を管理します。

  • リモートの監視対象ホストのプロファイルの状態を管理します。

  • 各ホストで動作するJP1/Baseのサービスの稼働情報を確認します。

IM構成管理の管理情報のインポート・エクスポート

  • 障害対策に備えてIM構成管理の管理情報をエクスポートしておき,障害の復旧時にインポートします。

基盤機能

プロセス管理

  • JP1/IM - Managerの起動,停止などの動作を制御します。

  • JP1/IM - Managerの各機能の動作状態を確認します。

サービスの起動管理※1※2

  • JP1/Baseによって,サービスの起動を管理します。

コマンド実行※2

  • JP1/IM - Viewからコマンドを実行します。

  • 自動アクションによってコマンドを実行します。

定義収集・配布

※2

  • ホストで動作するJP1/Baseの定義情報を収集し,配布します。

定義ファイル操作

  • 統合オペレーション・ビューアーまたはREST APIから定義ファイルの一覧取得,取得,更新,削除の機能を使用して,定義ファイルの編集などを行います。

注※1 Windows限定の機能です。

注※2 JP1/Baseの機能です。

なお,システムの階層構成の管理および定義情報の収集・配布については,IM構成管理または基盤機能のどちらを使用しても運用できます。どちらの方法で運用するかをあらかじめ検討しておく必要があります。機能詳細および設計検討については,「表2-1 機能詳細および設計検討の説明」を参照してください。