1.2.2 設計・構築フェーズでの課題と統合管理製品の役割
設計・構築フェーズでは,システム全体の構成を検討した上で,業務を実現するためのリソースの配置を設計,構築します。これらの作業のため,システムを構成する要素の情報を管理する必要があります。これをシステムの構成管理といいます。
設計・構築フェーズでは,リソースの把握,システム構成の策定,リソースの配置,実運用前のテスト・見直しが繰り返し行われます。
システムを構成するリソースの数が増えるにつれ,個々のリソースの把握も容易ではなく,これに比例してシステムの構成管理も困難になります。
システムの構成管理を支援する製品として,統合管理製品が提供しているシステム構成管理製品を次の表および図に示します。
対応製品 |
提供機能 |
役割 |
---|---|---|
JP1/IM - Manager |
インテリジェント統合管理基盤 |
ITシステムの構成情報を収集・可視化し,その関連性を管理する。各エージェント(JP1/IM - Agent)の設定をマネージャーからGUIで管理し,システムの構築を支援する。 |
IM構成管理 |
JP1/IMシステムの階層構成(IM構成),およびシステムを構成する各エージェント(JP1/Base)の設定をマネージャーからGUIで管理し,システムの構築を支援する。なお,IM構成管理を使用するには,IM構成管理DBの設定を有効にする必要がある。 |
統合管理製品は,リソースの情報を1か所に収集し,また,管理者の任意のくくりで整理,管理できるような機能を提供します。管理者の管理しやすい視点でのリソース情報の整理,組み替えを容易にすることで,システムの構成管理を支援します。これにより,情報過多のシステムに対しても構成管理を最適化します。