Hitachi

プリンタマネージャ 


7.1.3 印刷ジョブのバックアップおよびリストアの運用

プリンタマネージャのバックアップとリストアでは、さまざまな運用に応じて、複数の出力先プリンタ(受付プリンタ)ごとに、バックアップによる帳票データの保管や退避、およびリストアによる帳票データの復元や再印刷ができます。

(例1)重要な帳票データだけを退避、保管する場合

顧客用帳票のように重要な帳票データだけを退避、保管する運用では、あらかじめ、ほかの帳票データと出力先プリンタを使い分けておくと、バックアップを利用して、一括でファイルに退避、保管できます。バックアップでは、出力先プリンタ(受付プリンタ)ごとにバックアップファイルが作成できます。また、退避、保管した帳票データは、必要に応じて、バックアップファイルからマネージャの[ジョブ一覧]ウィンドウに復元して、再印刷もできます。

印刷アプリケーションごとにプリンタを使い分けて、保管が必要な帳票データだけを退避する例を次の図に示します。

図7‒4 印刷アプリケーションごとにプリンタを使い分けて、保管が必要な帳票データだけを退避する例

[図データ]

この図では、顧客用帳票を印刷する印刷アプリケーションA用にプリンタAと、社内用帳票を印刷する印刷アプリケーションB用にプリンタBを用意して使い分けています。運用上、顧客用帳票は印刷後に退避、保管が必要なため、プリンタAの帳票データのうち印刷が完了したものだけを、マネージャサービス停止後、バックアップを使用してバックアップファイルに退避します。

(例2)日々印刷しない帳票データを一定期間まとめて、あとで出力する場合

日々の運用では、顧客用帳票を印刷し、月末には、日々の運用で出力された印刷ログや課金情報などをまとめて印刷します。このような運用では、日々の運用で印刷しないデータ(印刷ログや課金情報など)が、[ジョブ一覧]ウィンドウに大量に蓄積されてしまいます。この場合、バックアップを利用すると、日々の運用で印刷しない帳票データ(保留中の帳票データ)を、業務終了後にバックアップファイルへ退避できます。また、月末には、バックアップした帳票データをまとめてリストアし、[ジョブ一覧]ウィンドウから再印刷できます。

印刷しない帳票データを退避して、あとでまとめて再印刷する例を次の図に示します。

図7‒5 印刷しない帳票データを退避して、あとでまとめて再印刷する例

[図データ]

この図では、顧客用帳票を印刷する印刷アプリケーションA用にプリンタAと、顧客用帳票の印刷ログや課金情報などの帳票データを印刷するプリンタBを用意して使い分けています。プリンタBの帳票データは、日々の業務終了後にマネージャサービスを停止したあと、バックアップを使用してバックアップファイルに退避します。月末には、印刷ログや課金情報の帳票データを、リストアを使用して[ジョブ一覧]ウィンドウに復元して、印刷します。