6.5　印刷ジョブ転送機能利用時の注意事項

印刷ジョブ転送機能利用時に注意することを次に示します。

• サロゲートペアやIVSを含む文字列は環境設定でプリンタ名などに指定しないでください。プリンタ名などに指定した場合、正しく障害が検知できなくなります。

• リモートプリンタサービスでは256台まで共有プリンタを設定できますが、システム全体で稼働する共有プリンタは、64台を目安に運用することをお勧めします。

• リモートプリンタサービスで扱える印刷ジョブ名は131バイトまでです。131バイトを超える印刷ジョブ名を利用する場合は、次の手順でWindowsプリンタの共有プリンタを利用してください。

  1. モニタの環境設定で出力先プリンタ作成時に、［共有する］ラジオボタンを選択して共有名を指定する。

  2. 手順1.で作成した出力先プリンタのプロパティで、［クライアントコンピュータに印刷ジョブを表示する］チェックボックスのチェックを外す。

  3. クライアントマシンから手順2.のプリンタへアクセスして、プリンタドライバをインスールする。

  4. クライアントマシンの印刷アプリケーションから、手順1.で指定した共有名の出力先プリンタに対して印刷ジョブを発行する。

• リモートプリンタサービスの環境設定で作成した共有プリンタのプロパティは、モニタの環境設定で作成した出力先プリンタのプロパティと同じ設定にしてください。

• モニタ Clientとマネージャ Clientを同一クライアントマシンにインストールしている場合、どちらか一方のクライアント製品をアンインストールすると、印刷ジョブ転送機能のレジストリ（PrMonShareSvc）、およびリモートプリンタサービス（日立 プリンタステータスモニタ リモートプリンタ）もアンインストールされます。

  このため、クライアント製品をアンインストールしたあとも印刷ジョブ転送機能を利用する場合は、すべてのクライアント製品をアンインストールしたあと、再度、必要なクライアント製品をインストールしてから印刷ジョブ転送機能を利用してください。

• 印刷データ形式に「汎用形式で扱う」を選択した場合に、プリンタドライバの設定を変更するときは次の手順で変更してください。なお、転送先のモニタの出力先プリンタ（Windowsプリンタ）も同じプロパティ設定にする必要があります。

  1. クライアントサービスの環境設定で、［印刷データ形式］に「汎用形式で扱う」を選択して共有プリンタを作成する。

  2. 手順1.で作成した共有プリンタでプロパティの設定を変更して、プロパティ情報を更新する。

  3. 転送先のモニタの出力先プリンタで、プロパティの設定を手順2と同様に変更して、プロパティ情報を更新する。

• リモートプリンタサービスから転送された印刷ジョブは、プリンタサーバ側のWindowsスプーラ上で、手動で削除しないてください。モニタやマネージャの動作が不正となります。