8.1.4 イベントログに出力されるログレベルと対処
イベントログの出力先、出力方法などは、Windowsイベントログの形式に準拠します。
Windowsログの出力例
Windowsログの出力例を次に示します。
Windowsログの出力内容
Windowsログに出力される内容を次の表に示します。
項目内容 |
出力内容 |
---|---|
メッセージ領域 |
文字列を出力します。詳細は、「表8‒1 メッセージ領域の出力内容」を参照してください。 |
ログの名前 |
アプリケーション(固定) |
ソース |
次のどれかを出力します。
|
イベントID |
イベントIDは「1」以上の整数で、出力するログの内容によって異なります。 詳細については、次の表を参照してください。 |
レベル |
次のどれかを出力します。
|
ログの日付 |
イベントログを出力した日時(yyyy/MM/dd HH:mm:ss)を出力します。 (yyyy:西暦、MM:月、dd:日、HH:時、mm:分、ss:秒) |
Windowsログのメッセージ領域に出力される内容を次の表に示します。
出力内容 |
説明 |
---|---|
ジョブID=<ジョブID> |
Windowsスプーラが割り当てたジョブIDを出力します。 |
ドキュメント名=<ドキュメント名> |
印刷ジョブにつけられた名称(印刷ジョブ名)を出力します。 |
状態=<状態の内容> |
次のどれかを出力します。
|
処理結果=<処理結果の内容> |
次のどれかを出力します。
|
受付プリンタ=<受付プリンタの内容> |
印刷データを受け付けたプリンタ名を出力します。 |
出力先プリンタ=<出力先プリンタの内容> |
印刷データの印刷を実行するプリンタのIPアドレスを出力します。 |
PDL=<PDLの内容> |
次のどれかを出力します。
|
受付日時=<受付日時の内容> |
ジョブがモニタに登録された日時(yyyy/MM/dd HH:mm:ss mmm.fff)を出力します。 (yyyy:西暦、MM:月、dd:日、HH:時、mm:分、ss:秒、fff:ミリ秒) |
印刷開始日時=<印刷開始日時の内容> |
印刷を開始した日時(yyyy/MM/dd HH:mm:ss mmm.fff)を出力します。 (yyyy:西暦、MM:月、dd:日、HH:時、mm:分、ss:秒、fff:ミリ秒) |
印刷終了日時=<印刷終了日時の内容> |
印刷を終了した日時(yyyy/MM/dd HH:mm:ss mmm.fff)を出力します。 (yyyy:西暦、MM:月、dd:日、HH:時、mm:分、ss:秒、fff:ミリ秒) |
総ページ数=<総ページ数の内容> |
次のどちらかを出力します。
|
ファイルサイズ=<ファイルサイズの内容> |
印刷データのファイルサイズを出力します。 (単位:バイト) |
用紙交換メッセージ=<用紙交換メッセージの内容> |
「ドキュメント名△△△FNAM-用紙交換メッセージ」のメッセージ部分を出力します。 |
用紙サイズ=<用紙サイズの内容> |
印刷データの用紙サイズを出力します。XPS形式以外、解析で取得できない場合は「-」が出力されます。 |
製品ごとに出力されるイベントログと、その対処方法を次の表に示します。
イベントID |
レベル |
ログ |
説明と対処 |
出力有無 |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|
モニタ |
モニタ Client |
マネージャ |
マネージャ Client |
||||
1 |
情報 |
<サービス名※1>を開始しました。 |
説明:サービスの起動を確認しました。 対処:なし。 |
○ |
× |
○ |
× |
2 |
情報 |
<サービス名※1>を停止しました。 |
説明:サービスの終了を確認しました。 対処:なし。 |
○ |
× |
○ |
× |
5 |
エラー |
サービス起動に失敗しました。(サービス制御マネージャに接続できませんでした。) |
説明:サービス起動に失敗しました。 対処:システム管理者、またはサポートサービスへ問い合わせてください。 |
○ |
○ |
× |
○ |
5 |
エラー |
サービス制御マネージャに接続できませんでした。 |
説明:サービス制御マネージャに接続できませんでした。 対処:システム管理者、またはサポートサービスへ問い合わせてください。 |
× |
× |
○ |
× |
5 |
エラー |
サービス起動に失敗しました。(メモリが確保できませんでした。) |
説明:サービス起動時、製品が動作するためのメモリが確保できませんでした。 対処:ほかのアプリケーションが起動している場合は、起動しているアプリケーションを終了して、メモリを確保してください。 |
○ |
○ |
○ |
○ |
5 |
エラー |
サービス起動に失敗しました。(出力先プリンタが登録されていません。) |
説明:出力先プリンタが定義されていません。 対処:モニタの環境設定で出力先プリンタを定義してからサービスを起動してください。 |
○ |
× |
× |
× |
5 |
エラー |
サービス起動に失敗しました。(PrintSpoolerが起動していません。) |
説明:PrintSpoolerサービスが起動していないため、サービスの起動ができません。 対処:Print Spoolerサービスを起動後、モニタのサービスを起動してください。 |
○ |
× |
× |
× |
5 |
エラー |
サービス起動に失敗しました。(<起動したモジュールのフルパス><サービスのプロセスID>) |
説明:サービス起動時に予期しないエラーが発生しました。 対処:サービスを停止・終了してから、再起動してください。 解決しない場合、システム管理者、またはサポートサービスへ問い合わせてください。 |
○ |
× |
○ |
× |
5 |
エラー |
内部エラーが発生しました。(<エラーコード※2>) |
説明:処理中に予期しないエラーが発生しました。 対処: エラーコードが5または32の場合 使用するログのフォルダやファイル(例えば、ログ出力フォルダやログファイル)が書き込みできなくなっていないか、編集中になっていないか確認してください。確認後、サービスを再起動して、操作し直してください。 エラーコードが5および32以外、または解決しない場合 システム管理者、またはサポートサービスへ問い合わせてください。 |
○ |
○ |
○ |
○ |
7 |
エラー |
詳細コード:<詳細コード>エラー内容:<内部処理エラー>(<行番号>) |
説明:エラーの詳細内容を提示します。 対処:操作を中止し、該当製品とサービスを停止・終了したあと、再度サービスを起動してください。 解決しない場合は、システム管理者、またはサポートサービスへ問い合わせてください。 |
○ |
○ |
○ |
○ |
8 |
エラー |
<サービス名※1>がエラーにより停止しました。 |
説明:エラーが発生したため、サービスを停止しました。 対処:システム管理者、またはサポートサービスへ問い合わせてください。 |
○ |
× |
○ |
× |
1007 |
情報 |
ジョブID=<ジョブID>,ドキュメント名=<ドキュメント名>,状態=印刷完了,…※3 |
説明:該当印刷ジョブが印刷完了となりました。 対処:なし。 |
○ |
× |
× |
× |
1009 |
エラー |
ジョブID=<ジョブID>,ドキュメント名=<ドキュメント名>,状態=印刷エラー,…※3 |
説明:該当印刷ジョブが印刷エラーとなりました。 対処:障害通知画面に応答してください。 |
○ |
× |
× |
× |
1011 |
情報 |
ジョブID=<ジョブID>,ドキュメント名=<ドキュメント名>,状態=印刷中止中,…※3 |
説明:該当印刷ジョブが印刷中止中となりました。 対処:該当ジョブの印刷を中止しています。印刷物を出力する場合は、印刷し直してください。 |
○ |
× |
× |
× |
1020 |
エラー |
<プリンタ名>が存在しません。 |
説明:プリンタが存在しないため、サービスを起動できません。 対処:モニタの環境設定で該当するプリンタを削除してから、サービスを再起動してください。 |
○ |
× |
× |
× |
1020 |
エラー |
マネージャ機能設定がOFFのため,PrinterManagerサービスが起動できません。 |
説明:モニタの環境設定で[マネージャ機能を使用する]がチェックされていないため、PrinterManagerサービスを起動できません。 対処:モニタの環境設定でマネージャ設定が正しいか確認してから、サービスを再起動してください。 解決しない場合は、システム管理者、またはサポートサービスへ問い合わせてください。 |
○ |
× |
× |
× |
1021 |
情報 |
ジョブID=<ジョブID>,ドキュメント名=<ドキュメント名>,状態=障害回復,…※3 |
説明:プリンタの障害が回復しました。 対処:対象のジョブIDの状態が「印刷完了」となったあと、出力した印刷物を確認して、再度印刷する必要があるか確認をしてください。 |
○ |
× |
× |
× |
- (凡例)
-
○:出力します。
×:出力しません。
- 注※1
-
モニタの場合は「PrinterMonitor サービス」、マネージャの場合は「PrinterManager サービス」が出力されます。
- 注※2
-
Win32APIを実行することで発生するGetLastError()で取得できるエラーコードです。
- 注※3
-
各項目の内容については、「表8‒1 メッセージ領域の出力内容」を参照してください。