3.4.6 作成済みの出力先プリンタを複製する
背景
作成済みの出力先プリンタのプリンタ情報、印刷情報、および障害監視情報を複製して、新規に出力先プリンタを作成できます。複製先の出力先プリンタもモニタの監視対象となります。出力先プリンタ情報は64件まで作成できますが、1つのプリンタサーバで同時に稼働できるプリンタ数の目安は16台です。
[出力先プリンタ設定]画面で[サービス起動中に設定変更を反映する]チェックボックスをチェックしている場合は、起動中のモニタサービスにも複製先の出力先プリンタの情報が反映されます。
出力先プリンタ複製時に共通項目となるプリンタ情報、印刷情報、および障害監視情報を次の表に示します。
[出力先プリンタ設定]画面のタブ名 |
出力先プリンタ複製時の共通項目 |
---|---|
[プリンタ]タブ |
[コミュニティ名] |
[印刷]タブ |
[用紙交換通知] |
[印刷開始操作時に確認メッセージを表示する]チェックボックス |
|
[障害監視]タブ |
[監視方式] |
[印刷中キーワード] |
|
[ジョブID出現位置] |
|
[障害リカバリ制御] |
|
[プリンタへ送信する多重度] |
|
[プリンタの自動再開時に障害通知ダイアログを閉じる]チェックボックス |
|
[自動的に印刷中止する]チェックボックス |
|
[待機時間] |
|
[通知先ユーザ] |
|
[プリンタ状態をイベントログに出力する]チェックボックス |
|
[プリンタメッセージの文字コード] |
前提条件
-
[モニタ環境設定]画面が起動している
-
作成済みの出力先プリンタ情報が1件以上、64件未満である
-
モニタの環境設定を実行するユーザが管理者権限を持っている
-
モニタサービス起動中に設定変更を反映する場合は、出力先プリンタに印刷ジョブが残っていない
操作手順
-
[モニタ環境設定]画面で[出力先プリンタ設定]ボタンをクリックします。
[出力先プリンタ設定]画面が表示されます。
-
起動中のモニタサービスに、複製した出力先プリンタの情報を反映する場合は、[サービス起動中に設定変更を反映する]チェックボックスをチェックします。
- 重要
-
[サービス起動中に設定変更を反映する]チェックボックスのチェックを外して出力先プリンタの情報を変更すると、以降、チェックボックスは非活性となり、出力先プリンタの情報を動的変更できなくなります。この場合、モニタサービスを再起動すると、[サービス起動中に設定変更を反映する]チェックボックスは活性となり、運用中の設定変更も反映されます。
-
[出力先プリンタ一覧]から情報を複製する出力先プリンタを選択して、[複製]ボタンをクリックします。
[出力先プリンタ複製]画面が表示されます。
-
複製先の出力先プリンタ名を設定し、必要に応じてプリンタ情報を変更します。
[出力先プリンタ複製]画面の設定項目を次に示します。
設定項目
内容
[出力先プリンタ名]
複製先の出力先プリンタを任意の名称で指定します。印刷データ形式に[汎用形式で扱う]を選択した場合は200文字以内、それ以外の場合は220文字以内で指定します。ただし、"\"および",(コンマ)"は使用できません。出力先プリンタ名は、あらかじめ決定した情報を基に指定してください。
[プリンタドライバ名]
複製元の出力先プリンタのプリンタドライバ名が表示されます。複製先の出力先プリンタで変更する場合は、出力先プリンタに対するプリンタドライバ名をドロップダウンリストから選択します。ドロップダウンリストには、マシンにインストールされているプリンタに対するプリンタドライバ名が表示されます。
[コメント]
複製元の出力先プリンタのコメントが表示されます。複製先の出力先プリンタで変更する場合は、出力先プリンタに対するコメントを255文字以内で指定します。
[IPアドレス]
複製元の出力先プリンタのIPアドレスが表示されます。複製先の出力先プリンタで変更する場合は、出力先プリンタのIPアドレスを指定します。「0.0.0.0」は、未入力として扱われます。IPアドレスはあらかじめ決定した情報を基に指定してください。
[キュー名]
複製元の出力先プリンタのキュー名が表示されます。複製先の出力先プリンタで変更する場合は、出力先プリンタのLANアダプタに設定されているプリントキュー名を1〜32文字で指定します。キュー名はあらかじめ決定した情報を基に必ず指定してください。プリンタごとの指定値については、取扱説明書を参照してください。
[コミュニティ名]
複製元の出力先プリンタのコミュニティ名が表示されます。複製先の出力先プリンタで変更する場合は、出力先プリンタのLANアダプタに設定されているSNMP認証コミュニティ名を1〜32文字で指定します。コミュニティ名はあらかじめ決定した情報を基に必ず指定してください。プリンタごとの指定値については、取扱説明書を参照してください。
[共有]
複製元の出力先プリンタの共有設定が表示されます。複製先の出力先プリンタで変更する場合は、出力先プリンタをほかのマシンと共有する共有プリンタとして使用するかどうかを選択します。
-
[共有しない]ラジオボタン
出力先プリンタをほかのマシンと共有しない場合に選択します。
-
[共有する]ラジオボタン
出力先プリンタをほかのマシンと共有する場合に選択します。
[共有名]
複製元の出力先プリンタで[共有]に[共有する]ラジオボタンを選択している場合は、共有名が表示されます。複製先の出力先プリンタで共有設定を変更した場合に、[共有]で[共有する]ラジオボタンを選択したときは、共有名を1〜80文字で指定します。"\"、",(コンマ)" および"/(スラント)"は使用できません。
[共有名]を指定する場合は、既存のプリンタのプリンタ名、および共有名と異なる名称を必ず指定してください。同じ名称を指定した場合は、既存のプリンタと区別ができなくなり、印刷業務が正常に実行できなくなります。
[印刷データ形式]
複製元の出力先プリンタの印刷データ形式が表示されます。複製先の出力先プリンタで変更する場合は、印刷アプリケーションで設定する印刷モード(GDI、ESC/P)によって、モニタが扱う印刷データ形式を選択します。選択した印刷データ形式によって、障害時に使用できるリカバリ制御方式が異なります。
-
汎用形式で扱う
XPSプリンタドライバ形式(XPS形式)の印刷データを出力する場合に選択します。印刷データの出力およびプレビュー表示ができます。
XPSプリンタドライバ形式(XPS形式)の印刷データを利用している場合は、ジョブ単位、またはページ単位のどちらでもリカバリ制御ができます。
-
RAW形式で扱う(ESC/P)
ESC/P形式の印刷データを出力する場合に選択します。
ジョブ単位、またはページ単位のどちらでもリカバリ制御ができますが、ページ単位でリカバリ制御する場合は、ページ末尾に改ページ(0C)コードが必要です。
-
RAW形式で扱う(その他)
XPS形式でもESC/P形式でもない形式の印刷データを出力する場合に選択します。
ジョブ単位でリカバリ制御はできますが、ページ単位でリカバリ制御はできません。
なお、この印刷データ形式を選択した場合、印刷はできますが、プレビュー表示はできません。
-
-
複製先の出力先プリンタ情報を確認して、[OK]ボタンをクリックします。
- メモ
-
設定項目の指定誤りを示すメッセージが表示された場合は、メッセージに従って指定値を見直してください。
[サービス起動中に設定変更を反映する]チェックボックスの設定に関するメッセージが表示された場合、複製した出力先プリンタの情報を動的変更しないときは[はい]ボタンを、動的変更するときは[いいえ]ボタンをクリックしてください。[いいえ]ボタンをクリックすると、変更後の設定は破棄され、[出力先プリンタ設定]画面が表示されます。
また、複製先の出力先プリンタ情報が次の条件を満たす場合は、共通項目の上書きを確認するメッセージが表示されます。共通項目を上書きするときは[はい]ボタンをクリックしてください。上書きしないときは[いいえ]ボタンをクリックしてから、再度、IPアドレスが同じ出力先プリンタの設定を確認してください。
-
ほかの出力先プリンタとIPアドレスが重複している
-
ほかの出力先プリンタとコミュニティ名が異なっている
-
[出力先プリンタ複製]画面が閉じられ、[出力先プリンタ設定]画面が表示されます。
指定した出力先プリンタ名でWindowsプリンタが新規に作成されます。
手順2.で[サービス起動中に設定変更を反映する]チェックボックスをチェックしている場合は、環境設定ファイルおよびWindowsプリンタに加え、起動中のモニタサービスにも反映されます。チェックしていない場合、チェックボックスは非活性で表示され、環境設定ファイルおよびWindowsプリンタにだけ反映され、起動中のモニタサービスには反映されません。
-
作成した複製先の出力先プリンタが[出力先プリンタ一覧]に表示されていることを確認します。
複製先の出力先プリンタの印刷情報および障害監視情報も変更できます。変更する場合は、[出力先プリンタ設定 − <選択した出力先プリンタ名>]画面の[印刷]タブで印刷情報を、[障害監視]タブで監視方式や障害監視情報を変更してください。
-
[閉じる]ボタンをクリックします。
[出力先プリンタ設定]画面が閉じられ、[モニタ環境設定]画面が表示されます。