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プリンタマネージャ 


2.4 印刷ジョブの操作に関する機能について

プリンタマネージャでは、マネージャの環境設定で印刷ジョブの印刷動作を設定できます。これによって、次の画面から印刷ジョブの状態(以降、ジョブ状態といいます)を管理するだけでなく、印刷を保留にした印刷ジョブを任意のタイミングで出力したり、印刷後に保存した印刷ジョブを再印刷したりする運用ができます。

また、マネージャコンソールおよびマネージャクライアントでは、印刷ジョブを印刷する前に、プレビュー表示したり、印刷範囲を指定したりすることもできます。さらに、マネージャのユティリティを利用すると、印刷保留中、および印刷処理済みの印刷ジョブをプリンタ単位のファイルに保管(バックアップ)したり、保管した印刷ジョブを画面に復元(リストア)したりできます。なお、バックアップは、モニタサービス、およびマネージャサービスが停止している時に使用できます。

印刷ジョブの一覧表示

マネージャが管理する印刷ジョブの情報をモニタから受け取って、マネージャコンソールまたはマネージャクライアントの[ジョブ一覧]ウィンドウに表示できます。

印刷アプリケーションからWindowsスプールフォルダに登録された印刷データは、モニタによってジョブ保存先フォルダへ移動されます。印刷データが保存されたことをマネージャが検知すると、印刷ジョブがマネージャによって登録されて管理できるようになります。

[ジョブ一覧]ウィンドウを次の図に示します。

図2‒5 マネージャコンソールの[ジョブ一覧]ウィンドウ

[図データ]

図2‒6 マネージャクライアントの[ジョブ一覧]ウィンドウ

[図データ]

マネージャコンソールまたはマネージャクライアントでは、メニューバーから次の操作ができます。

表2‒6 マネージャコンソールおよびマネージャクライアントのメニューバーの項目([ジョブ一覧]ウィンドウ操作時)

項目

内容

[操作]

[終了]

マネージャの場合は、マネージャコンソールを終了します。

マネージャ Clientの場合は、マネージャクライアントを終了します。

[ジョブ]

[出力指示]

[全ページ印刷]

選択した印刷ジョブのすべてのページを印刷します。

[条件指定印刷]

選択した印刷ジョブに対して条件を指定して印刷するための画面([条件指定印刷]画面または[条件指定印刷(複数ジョブ選択)]画面)を表示します。

[プレビュー表示]

選択した印刷ジョブの[プレビュー表示]画面を表示します。

[保留中にする]

選択した印刷ジョブのジョブ状態を「印刷処理済み」から「保留中」に遷移します。状態が「印刷処理済み」以外の印刷ジョブを選択している場合、このメニューは非活性となります。

[印刷中止]

選択した印刷ジョブの印刷を中止します。

[削除]

選択した印刷ジョブを削除します。

[表示]

[表示列の設定...]

[ジョブ一覧]ウィンドウに表示する項目や、項目の並びを編集するための画面([表示列の設定]画面)を表示します。

[フィルタリング対象属性の設定...]

印刷ジョブをフィルタリングして表示する場合に、そのフィルタリング条件を適用する表示項目を設定するための画面([フィルタリング対象属性の設定]画面)を表示します。

[画面レイアウト]

[画面レイアウトを保存する]

現在表示中の画面レイアウト(ウィンドウの表示位置や、表示項目の並び順など)を保存します。保存した画面レイアウトの扱いは、[表示]−[画面レイアウト]−[常に保存時の画面レイアウトで起動する]を選択して、[常に保存時の画面レイアウトで起動する]をチェックしているかどうかによって異なります。

  • [常に保存時の画面レイアウトで起動する]をチェックしている場合

    保存した画面レイアウトは、マネージャコンソールまたはマネージャクライアントを終了したあとも保持されます。次回起動時には、保存した画面レイアウトで表示されます。

  • [常に保存時の画面レイアウトで起動する]をチェックしていない場合

    保存した画面レイアウトは、マネージャコンソールまたはマネージャクライアントの終了時に破棄されます。次回起動時には、前回終了した時点の画面レイアウトで表示されます。

[保存時の画面レイアウトに戻す]

現在表示中の画面レイアウトを破棄して、[表示]−[画面レイアウト]−[画面レイアウトを保存する]で保存した画面レイアウトで表示します。

画面レイアウトを保存していない場合、このメニューは非活性となります。

[常に保存時の画面レイアウトで起動する]

マネージャコンソールまたはマネージャクライアント起動時に、[表示]−[画面レイアウト]−[画面レイアウトを保存する]で保存した画面レイアウトで表示するかどうかを指定します。メニューにチェックが付くと保存済みの画面レイアウトで表示され、チェックが外れると前回終了時の画面レイアウトで表示されます。なお、一度も[画面レイアウトを保存する]を設定していない場合は、非活性となります。

[ジョブ一覧ウィンドウの追加...]

新規に[ジョブ一覧]ウィンドウを追加するための画面([ジョブ一覧ウィンドウの追加]画面)を表示します。

マネージャコンソールまたはマネージャクライアントに表示できる[ジョブ一覧]ウィンドウの数は、最大64個です。64個を超えると、[ジョブ一覧ウィンドウの追加]画面は表示できません。

[ジョブ一覧ウィンドウの複製...]

選択した[ジョブ一覧]ウィンドウの設定を引き継いだ[ジョブ一覧]ウィンドウを作成するための画面([ジョブ一覧ウィンドウの複製]画面)を表示します。

[ジョブ一覧]ウィンドウを選択していない場合、このメニューは非活性となります。

マネージャコンソールまたはマネージャクライアントに表示できる[ジョブ一覧]ウィンドウの数は、最大64個です。64個を超えると、[ジョブ一覧ウィンドウの複製]画面は表示できません。

[ジョブ一覧ウィンドウの削除]

[ジョブ一覧]ウィンドウをマルチウィンドウで表示している場合に、選択した[ジョブ一覧]ウィンドウを削除します。

[ジョブ一覧]ウィンドウが1つの場合、このメニューは非活性となります。[ジョブ一覧]ウィンドウが2つ以上の場合に、[ジョブ一覧]ウィンドウを選択していないときも、このメニューは非活性となります。

[ジョブ一覧の自動更新を一時停止]

モニタから更新通知を受け取ったタイミングで、[ジョブ一覧]ウィンドウの情報は自動更新されます。この更新通知による[ジョブ一覧]ウィンドウの自動更新を一時停止します。[ジョブ一覧の自動更新を一時停止]のチェックを外すと、更新通知による[ジョブ一覧]ウィンドウの自動更新を開始します。この設定はアクティブな[ジョブ一覧]ウィンドウにだけ適用されます。

[ウィンドウ]

[ウィンドウの整列]

[ジョブ一覧]ウィンドウ、および[プリンタ一覧]ウィンドウを上下に並べて表示します。[プリンタ一覧]ウィンドウを最上段に、[ジョブ一覧]ウィンドウを下段に配置します。最小サイズ、および最大化サイズで表示されている場合は、最小化および最大化を解除したサイズで再配置されます。

[プリンタ一覧]

[プリンタ一覧]ウィンドウをアクティブ状態にします。[プリンタ一覧]ウィンドウは、[ウィンドウ]メニューの最上段に表示されます。最小サイズで表示されている場合は、最小化を解除したサイズでアクティブ状態にします。最大サイズで表示されている場合は、そのままのサイズで[プリンタ一覧]ウィンドウに表示を切り替えます。

<[ジョブ一覧]ウィンドウのウィンドウタイトル>

選択したウィンドウタイトルの[ジョブ一覧]ウィンドウをアクティブ状態にします。[ジョブ一覧]ウィンドウは、[ウィンドウ]メニューの下段に表示されます。最小サイズで表示されている場合は、最小化を解除したサイズでアクティブ状態にします。最大サイズで表示されている場合は、そのままのサイズで[ジョブ一覧]ウィンドウに表示を切り替えます。

[その他のウィンドウ...]

アクティブ状態にする[プリンタ一覧]ウィンドウ、または[ジョブ一覧]ウィンドウを選択するための画面([ウィンドウの選択]画面)を表示します。このメニューは、登録されている[プリンタ一覧]ウィンドウ、および[ジョブ一覧]ウィンドウの合計が10個以上の場合に表示されます。

[ヘルプ]

[バージョン情報]

バージョン情報を表示します。

注※

[ウィンドウの選択]画面は、メニューバーの[ウィンドウ]メニューから[その他のウィンドウ...]を選択すると表示されます。[その他のウィンドウ...]は、登録されている[プリンタ一覧]ウィンドウ、および[ジョブ一覧]ウィンドウの合計が10個以上の場合に表示されます。

[ウィンドウの選択]画面を次の図に示します。

図2‒7 [ウィンドウの選択]画面

[図データ]

[ウィンドウの選択]画面には、[プリンタ一覧]ウィンドウが最上段に、[ジョブ一覧]ウィンドウのウィンドウタイトルが下段にランダムで表示されます。[ウィンドウの選択]画面の[ジョブ一覧]ウィンドウの並びは、[ウィンドウの整列]で表示されるウィンドウの並びと異なることがあります。

マネージャコンソールおよびマネージャクライアントの[ジョブ一覧]ウィンドウでは、印刷ジョブのさまざまな情報を表示します。表示項目については、「5.5.1 印刷ジョブの状態を確認する」を参照してください。

重要

01-70より前のマネージャで表示項目の順序を入れ替えている場合、次の項目は、[ジョブ一覧]ウィンドウに表示されません。

  • 印刷受付日時

  • 印刷回数

  • 部数

  • コンピュータ名

  • ユーザ名

これらの項目を表示する場合は、[表示列の設定]画面の[ジョブ一覧]タブで、表示する項目のチェックボックスをチェックしてください。

また、マネージャコンソールおよびマネージャクライアントは、定期的にモニタから印刷ジョブの状態(以降、ジョブ状態といいます)に関する更新通知を受け取って、[ジョブ一覧]ウィンドウを更新します。システム運用者は、この情報を基に、ジョブ状態を確認して出力指示したり、印刷の進捗を管理したりする運用ができます。

ジョブ状態の意味を次の表に示します。

表2‒7 ジョブ状態の意味

ジョブ状態

意味

ジョブ登録中

マネージャが、ジョブ保存先フォルダへ格納されたジョブを検知し、ジョブ登録処理および印刷前保留設定を判定している状態です。

保留中

管理対象プリンタで印刷前保留が設定されているため、印刷ジョブの印刷を保留にしている状態です。

マネージャコンソールまたはマネージャクライアントのメニューから印刷ジョブに対して出力指示をすると、印刷を開始できます。

印刷要求開始待ち

「保留中」、「印刷処理済み」または「ジョブ登録中」の印刷ジョブに対して、マネージャコンソールまたはマネージャクライアントから出力指示され、マネージャがモニタへの印刷要求処理の開始を待機している状態です。

印刷要求中

マネージャがモニタへ印刷要求を送信している状態です。

印刷データ作成中

実プリンタへ送信する印刷データをモニタが作成している状態です。

印刷データ送信待ち

モニタで印刷データの作成が完了し、実プリンタへの送信を待機している状態です。

用紙交換待ち

印刷開始前に、用紙交換通知に対するユーザの応答を待機している状態です。

印刷データ送信開始

モニタが実プリンタへ印刷データの送信を開始した状態です。

モニタがプリンタを監視するタイミングによっては、マネージャへ通知されないことがあります。

印刷待ち

実プリンタへ印刷データの送信が完了し、実際に印刷が開始されるまで待機している状態です。

モニタがプリンタを監視するタイミングによっては、マネージャへ通知されないことがあります。

印刷中

実プリンタで印刷している状態です。印刷の進捗が取得できる場合は「<印刷の進捗率>%」が表示されます。

モニタがプリンタを監視するタイミングによっては、マネージャへ通知されないことがあります。また、非同期制御の場合、マネージャへ通知されません。

印刷処理済み

実プリンタで印刷処理が完了した状態です。印刷処理を完了した要因が[処理結果]に表示されます。

[処理結果]に表示される要因を次に示します。

  • 印刷完了

  • 印刷中止(未印刷)

  • 印刷中止(印刷)

  • 受付エラー

  • 異常終了(通信断)

  • 異常終了(内部処理エラー)

障害通知

実プリンタで印刷中に発生した障害通知に対するユーザの応答を待機している状態です。

印刷中止中

印刷処理中の印刷ジョブを中止している状態です。

テスト印刷中

モニタがテスト印刷用の印刷データを作成し、実プリンタへ印刷している状態です。

削除処理中

マネージャが印刷ジョブをジョブ保存先フォルダから削除している状態です。

印刷要求中、印刷データ作成中、印刷データ送信待ち、用紙交換待ち、印刷データ送信開始、印刷待ち、印刷中、および障害通知を総称して、「出力処理中」と表記することもあります。

ジョブ状態の状態遷移を次の図に示します。

図2‒8 ジョブ状態の状態遷移

[図データ]

[ジョブ一覧]ウィンドウでは、運用に合わせてマルチウィンドウで表示したり、表示項目をカスタマイズしたり、表示内容を絞り込んだりソートしたりして、画面の表示をカスタマイズできます。カスタマイズした画面レイアウトを保存しておくと、マネージャコンソールまたはマネージャクライアント起動時に[ジョブ一覧]ウィンドウを保存済みのレイアウトで表示したり、編集後に保存済みのレイアウトに戻したりする運用もできます。

ジョブ一覧のマルチウィンドウ表示

マネージャコンソールまたはマネージャクライアントでは、複数の[ジョブ一覧]ウィンドウを同時に表示できます。これによって、プリンタ単位にウィンドウを分けてジョブを監視するなど、運用目的に合わせてカスタマイズしたウィンドウを複数表示できます。

同時に表示する[ジョブ一覧]ウィンドウは、次のどちらかの方法で作成します。

マルチウィンドウで表示できる[ジョブ一覧]ウィンドウの数は、最大64画面です。管理対象のプリンタが変更になった場合など、不要になった[ジョブ一覧]ウィンドウは、メニューバーから[表示]−[ジョブ一覧ウィンドウの削除]を選択して削除できます。

ジョブ一覧のマルチウィンドウ表示の運用例を次に示します。

運用例1:ジョブ状態ごとに[ジョブ一覧]ウィンドウを分けて表示する

[図データ]

この例では、次に示す3つのウィンドウを表示します。これによって、印刷ジョブを印刷前、印刷中、印刷後に分けて管理できます。

  1. 出力先プリンタで受付済みの印刷ジョブ(プリンタ受付キュー)の状態を表示するウィンドウ

    表示項目の[状態]で「ジョブ登録中」、「保留中」、「印刷要求開始待ち」、「印刷要求中」、「印刷データ作成中」を選択したフィルタを設定する

  2. 印刷完了済みの印刷ジョブ(プリンタ完了キュー)の状態を表示するウィンドウ

    表示項目の[状態]で「印刷処理済み」、「削除処理中」を選択したフィルタを設定する

  3. プリンタで印刷中の印刷ジョブ(プリントキュー)の状態を表示するウィンドウ

    表示項目の[状態]で「印刷データ送信待ち」、「印刷データ送信開始」、「印刷待ち」、「印刷中」、「テスト印刷中」、「用紙交換待ち」、「障害通知」、「印刷中止中」を選択したフィルタを設定する

運用例2:出力先プリンタごとに[ジョブ一覧]ウィンドウを分けて表示する

[図データ]

この例では、すべてのプリンタを表示するウィンドウと、次に示す3つのウィンドウを表示します。これによって、印刷ジョブの状態を確認して、出力先プリンタによる印刷を一時停止したり、再開したりする運用ができます。

  1. 出力先プリンタ「KD55AH」を表示するウィンドウ

    表示項目の[受付プリンタ名]で出力先プリンタ「KD55AH」のプリンタ名を選択したフィルタを設定する

  2. 出力先プリンタ「SP8300」を表示するウィンドウ

    表示項目の[受付プリンタ名]で出力先プリンタ「SP8300」のプリンタ名を選択したフィルタを設定する

  3. 出力先プリンタ「PD4181A」を表示するウィンドウ

    表示項目の[受付プリンタ名]で出力先プリンタ「PD4181A」のプリンタ名を選択したフィルタを設定する

[ジョブ一覧]ウィンドウの新規追加

新規に[ジョブ一覧]ウィンドウを追加できます。この場合は、[ジョブ一覧ウィンドウの追加]画面で、追加するウィンドウのタイトルを指定します。

[ジョブ一覧ウィンドウの追加]画面を次の図に示します。

図2‒9 [ジョブ一覧ウィンドウの追加]画面

[図データ]

表2‒8 [ジョブ一覧ウィンドウの追加]画面の表示項目

項目

内容

[タイトル]

追加する[ジョブ一覧]ウィンドウのタイトルバーに表示する名前(ウィンドウタイトル)を、最大200文字のテキストで入力します。

空白文字だけのウィンドウタイトルは指定できません。ウィンドウタイトルの先頭および末尾にある、全角および半角の空白文字は、[ジョブ一覧]ウィンドウを追加する際に削除されます。ウィンドウタイトルは、ほかの[ジョブ一覧]ウィンドウと重複しないように入力してください。

[OK]ボタン

指定した内容を有効にして、画面を閉じます。[タイトル]がタイトルバーに設定された[ジョブ一覧]ウィンドウが新たに作成されます。

[キャンセル]ボタン

指定した内容を破棄して、画面を閉じます。

[ジョブ一覧]ウィンドウの複製

選択した[ジョブ一覧]ウィンドウと同じ設定の[ジョブ一覧]ウィンドウを複製できます。この場合は、[ジョブ一覧ウィンドウの複製]画面で、複製先のウィンドウのタイトルを指定します。複製先の[ジョブ一覧]ウィンドウには、複製元の[ジョブ一覧]ウィンドウの設定が引き継がれます。ウィンドウの表示をカスタマイズした[ジョブ一覧]ウィンドウを複数作成する場合などに使用します。

[ジョブ一覧ウィンドウの複製]画面を次の図に示します。

図2‒10 [ジョブ一覧ウィンドウの複製]画面

[図データ]

表2‒9 [ジョブ一覧ウィンドウの複製]画面の表示項目

項目

内容

[タイトル]

複製元の[ジョブ一覧]ウィンドウのウィンドウタイトルが表示されます。複製先の[ジョブ一覧]ウィンドウのタイトルバーに表示する名前(ウィンドウタイトル)を、最大200文字のテキストで入力します。

空白文字だけのウィンドウタイトルは指定できません。ウィンドウタイトルの先頭および末尾にある、全角および半角の空白文字は、[ジョブ一覧]ウィンドウを追加する際に削除されます。ウィンドウタイトルは、ほかの[ジョブ一覧]ウィンドウと重複しないように入力してください。

[OK]ボタン

指定した内容を有効にして、画面を閉じます。[タイトル]がタイトルバーに設定された[ジョブ一覧]ウィンドウが複製されます。

[キャンセル]ボタン

指定した内容を破棄して、画面を閉じます。

[ジョブ一覧]ウィンドウの削除

マネージャコンソールまたはマネージャクライアントで選択した[ジョブ一覧]ウィンドウを削除できます。

次の条件を満たす場合に、メニューバーから[表示]−[ジョブ一覧ウィンドウの削除]を選択したときの確認メッセージで[はい]ボタンをクリックすると、選択した[ジョブ一覧]ウィンドウが削除されます。

ジョブ一覧の表示項目の追加

印刷アプリケーションで登録される印刷ジョブの印刷ドキュメント名には、「ホストID」、「ジョブ通し番号」、「ページ数」、「帳票名」などの要素が区切り文字(_)で区切って設定されていることがあります。この印刷アプリケーションで設定された要素を印刷ジョブの印刷ドキュメント名から抽出して、マネージャコンソールまたはマネージャクライアントの[ジョブ一覧]ウィンドウの項目として表示できます。これによって、追加した表示項目で印刷ジョブを絞り込んで表示するなど、運用目的に合わせた印刷管理がしやすくなります。

[ジョブ一覧]ウィンドウに表示項目を追加する場合は、印刷ドキュメント名を区切り文字(_)で前から区切ったときの抽出位置と項目名の組み合わせを、マネージャの環境設定の[ジョブ一覧ウィンドウ共通設定]画面の[項目追加]タブで登録します。[ジョブ一覧]ウィンドウに追加できる項目数は、5個(印刷ドキュメント名を区切り文字(_)で前から区切ったときの5番目まで)です。

[項目追加]タブで登録した項目は、すべてのマネージャコンソールおよびマネージャクライアントの[ジョブ一覧]ウィンドウに表示されます。これらの項目は、リストア時に選択するジョブの一覧にも表示でき、印刷ログにも出力されます。また、運用時には、ほかの表示項目と同様に、[項目追加]タブで登録した項目も[表示列の設定]画面で表示順序をカスタマイズしたり、[フィルタリング対象属性の設定]画面でフィルタリング条件を適用する項目として指定したりできます。

ジョブ一覧の表示項目のカスタマイズ

[ジョブ一覧]ウィンドウでは、どの項目を表示するか、どのような順序で項目を表示するかを、ログインユーザごとに[表示列の設定]画面でカスタマイズできます。

[表示列の設定]画面([ジョブ一覧]タブ)を次の図に示します。ここで示す[表示列の設定]画面は、マネージャの環境設定で[ジョブ一覧]ウィンドウの追加項目として「ホストID」を指定している例です。

図2‒11 [表示列の設定]画面([ジョブ一覧]タブ)

[図データ]

[表示列の設定]画面の表示項目を次の表に示します。

表2‒10 [表示列の設定]画面の表示項目

項目

内容

[対象ジョブ一覧]コンボボックス

編集対象の[ジョブ一覧]ウィンドウをドロップダウンリストから選択します。

ドロップダウンリストには、「(すべてのジョブ一覧)」と、[ジョブ一覧]ウィンドウの一覧が表示されます。[ジョブ一覧]ウィンドウの名称は、大文字と小文字は区別されませんが、全角と半角は区別されて表示されます。ドロップダウンリストの内容は複数選択できます。

「(すべてのジョブ一覧)」をチェックすると、「(すべてのジョブ一覧)」以外もすべてチェックされます。「(すべてのジョブ一覧)」以外でどれか1つでもチェックを外すと、「(すべてのジョブ一覧)」のチェックも外されます。

[詳細]

[ジョブ一覧]ウィンドウに項目を表示するかどうかを指定します。また、[ジョブ一覧]ウィンドウの左から表示する項目の順序を[詳細]の上から順に指定します。

[詳細]には、次の項目が順番に表示されます。

  1. 製品の表示項目

  2. 01-70以降に追加された製品の表示項目(印刷受付日時、印刷回数、部数、コンピュータ名およびユーザ名)

  3. [ジョブ一覧ウィンドウ共通設定]画面の[項目追加]タブで追加した項目

なお、次の場合は、項目名の重複チェックをしないため、両方の項目が表示されます。

  • 製品の表示項目と[項目追加]タブで追加した項目が重複している場合

  • [項目追加]タブで追加した項目同士が重複している場合

[ジョブ一覧]ウィンドウに表示する項目はチェックボックスをチェックし、表示しない項目はチェックボックスのチェックを外してください。ただし、項目のチェックをすべて外すことはできません。

[ジョブ一覧]ウィンドウに表示する項目の並び順を変更する場合は、項目を選択して[上へ]ボタン、または[下へ]ボタンで移動してください。

表示項目については、「5.5.1 印刷ジョブの状態を確認する」を参照してください。

[上へ]ボタン

[詳細]で選択状態の項目の表示位置を上へ移動します。項目は複数選択できません。

[下へ]ボタン

[詳細]で選択状態の項目の表示位置を下へ移動します。項目は複数選択できません。

[OK]ボタン

指定した内容を有効にして、画面を閉じます。フィルタリングが適用されていた場合は、フィルタリングされた状態で印刷ジョブを表示します。

[キャンセル]ボタン

指定した内容を破棄して、画面を閉じます。

注※

[ジョブ一覧ウィンドウ共通設定]画面の[項目追加]タブで追加した項目は、「*<項目名>」の形式で表示されます。「*<項目名>」のデフォルト値は、チェックボックスをチェックした状態です。項目名が長いときは、[表示列の設定]画面に表示できる範囲まで表示されます。

ジョブ一覧のフィルタリング条件の設定

[ジョブ一覧]ウィンドウでは、フィルタリング条件を指定すると、印刷ジョブを絞り込んで表示できます。フィルタリング対象となった表示項目は、背景色が変わります。ジョブ一覧をフィルタリングして表示すると、操作対象の印刷ジョブを特定しやすくなります。

フィルタリング条件は[ジョブ一覧]ウィンドウのツールバーで指定します。また、フィルタリング条件を適用する表示項目を、[フィルタリング対象属性の設定]画面で指定できます。フィルタリング条件もフィルタリング条件を適用する表示項目も、ログインユーザごとに設定できます。

重要

フィルタリング条件と、[図データ]を使用した列のフィルタリングを同時に設定した場合、[ジョブ一覧]ウィンドウの印刷ジョブは、次の順序で絞り込まれ、すべての絞り込み条件を満たすものだけが表示されます。

  1. [図データ]で設定した列のフィルタリングによる絞り込み

  2. フィルタリングコンボボックスの設定内容による絞り込み

[ジョブ一覧]ウィンドウのツールバーを次の図に示します。

図2‒12 [ジョブ一覧]ウィンドウのツールバー

[図データ]

[ジョブ一覧]ウィンドウのツールバーの表示項目を次の表に示します。

表2‒11 [ジョブ一覧]ウィンドウのツールバーの表示項目

項目

内容

[図データ]

[ジョブ一覧]ウィンドウの自動更新を一時停止します。ボタンが非活性([図データ])に変わり、マネージャまたはマネージャ Clientがモニタから更新通知を受け取っても、[ジョブ一覧]ウィンドウの表示は更新されません。この設定は操作対象の[ジョブ一覧]ウィンドウにだけ適用されます。

[図データ]

[ジョブ一覧]ウィンドウの自動更新を開始します。ボタンが非活性([図データ])に変わり、マネージャまたはマネージャ Clientがモニタから更新通知を受け取ったタイミングで、[ジョブ一覧]ウィンドウの表示が更新されます。この設定は操作対象の[ジョブ一覧]ウィンドウにだけ適用されます。

フィルタリングコンボボックス

印刷ジョブをフィルタリングして表示する条件を、最大200文字のテキストで入力します。複数の条件を指定する場合はテキストを半角の空白文字で区切ります。複数の条件を指定した場合、すべての条件を満たす(AND検索された)印刷ジョブが表示されます。文字列の大文字と小文字は区別されませんが、全角と半角は区別されます。半角の空白文字を含むテキストを入力する場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んでください。

フィルタリング条件は、ログインユーザごとに30件まで履歴が表示されます。この設定は操作対象の[ジョブ一覧]ウィンドウにだけ適用されます。

[適用]ボタン

フィルタリングコンボボックスに指定した条件で絞り込んだ印刷ジョブを[ジョブ一覧]ウィンドウに表示します。フィルタリングコンボボックスに何も入力されていない場合は、[ジョブ一覧]ウィンドウにすべての印刷ジョブが表示されます。

[クリア]ボタン

フィルタリングコンボボックスのテキストが削除され、[ジョブ一覧]ウィンドウにすべての印刷ジョブが表示されます。

[フィルタリング対象属性の設定]画面を次の図に示します。ここで示す[フィルタリング対象属性の設定]画面は、マネージャの環境設定で[ジョブ一覧]ウィンドウの追加項目として「ホストID」を指定している例です。

図2‒13 [フィルタリング対象属性の設定]画面

[図データ]

[フィルタリング対象属性の設定]画面の表示項目を次の表に示します。

表2‒12 [フィルタリング対象属性の設定]画面の表示項目

項目

内容

[対象ジョブ一覧]コンボボックス

編集対象の[ジョブ一覧]ウィンドウをドロップダウンリストから選択します。

ドロップダウンリストには、「(すべてのジョブ一覧)」と、[ジョブ一覧]ウィンドウの一覧が表示されます。[ジョブ一覧]ウィンドウの名称は、大文字と小文字は区別されませんが、全角と半角は区別されて表示されます。ドロップダウンリストの内容は複数選択できます。

「(すべてのジョブ一覧)」をチェックすると、「(すべてのジョブ一覧)」以外もすべてチェックされます。「(すべてのジョブ一覧)」以外でどれか1つでもチェックを外すと、「(すべてのジョブ一覧)」のチェックも外されます。

[詳細]

[ジョブ一覧]ウィンドウの表示項目をフィルタリング対象とするかどうかを指定します。

[詳細]には、[表示列の設定]画面に指定した並び順で項目が表示されます。[表示列の設定]画面でチェックボックスのチェックを外した項目は、フィルタリング対象に指定できないため、表示されません。

フィルタリング対象とする項目はチェックボックスをチェックし、対象としない項目はチェックボックスのチェックを外してください。すべての項目でチェックボックスのチェックを外した場合は、条件を指定してもフィルタリングされません。

表示項目については、「5.5.1 印刷ジョブの状態を確認する」を参照してください。

[OK]ボタン

指定した内容を有効にして、画面を閉じます。フィルタリングが適用されていた場合は、フィルタリングされた状態で印刷ジョブを表示します。

[キャンセル]ボタン

指定した内容を破棄して、画面を閉じます。

注※

[ジョブ一覧ウィンドウ共通設定]画面の[項目追加]タブで追加した項目は、「*<項目名>」の形式で表示されます。「*<項目名>」のデフォルト値は、チェックボックスのチェックを外した状態です。項目名が長いときは、[フィルタリング対象属性の設定]画面に表示できる範囲で表示されます。[フィルタリング対象属性の設定]画面で条件を指定したあと、[ジョブ一覧ウィンドウ共通設定]画面の[項目追加]タブで項目名を変更しても、指定したフィルタリング条件はそのまま引き継がれます。

ジョブ一覧の列のフィルタリング設定

[ジョブ一覧]ウィンドウでは、列タイトルに[図データ]が付いている表示項目は列のフィルタリングを設定でき、列ごとに表示対象を絞り込めます。列のフィルタリングが設定できる表示項目は、[状態]、[受付プリンタ名]、[出力プリンタ名]、[コンピュータ名]および[ユーザ名]です。列のフィルタリングを設定すると、特定の出力先プリンタ(Windowsプリンタ)の印刷ジョブだけを表示したり、ジョブ状態で絞り込んで特定の印刷ジョブだけを表示したりできます。プリンタ名の大文字と小文字は区別されませんが、全角と半角は区別されます。

例えば、システム運用者は、次のような運用ができます。

[図データ]をクリックし、表示されるドロップダウンリストから表示対象を選択します。表示対象は複数選択できます。ドロップダウンリストで「(すべてを選択)」をチェックすると、すべての項目が表示対象となります。列のフィルタリング設定は、操作対象の[ジョブ一覧]ウィンドウにだけ適用されます。

メモ

[状態]で列のフィルタリングを設定する場合に「印刷処理済み」で絞り込むときは、[処理結果]を含む設定で絞り込めます。ドロップダウンリストには、「印刷処理済み」に関する項目として、「印刷処理済み(すべて)」と「印刷処理済み(<[処理結果]の表示項目>)」が表示されます。例えば、ドロップダウンリストで「印刷処理済み(印刷完了)」を選択した場合、[ジョブ一覧]ウィンドウには[状態]を「印刷処理済み」、[処理結果]を「印刷完了」で絞り込んだ結果が表示されます。処理結果に関係なく、印刷処理済みの印刷ジョブを絞り込む場合、ドロップダウンリストでは「印刷処理済み(すべて)」を選択してください。

重要

フィルタリング条件と、[図データ]を使用した列のフィルタリングを同時に設定した場合、[ジョブ一覧]ウィンドウの印刷ジョブは、次の順序で絞り込まれ、すべての絞り込み条件を満たすものだけが表示されます。

  1. [図データ]で設定した列のフィルタリングによる絞り込み

  2. フィルタリングコンボボックスの設定内容による絞り込み

また、出力先プリンタを追加または削除した場合は、次のように動作します。

出力先プリンタを追加した場合

[受付プリンタ名]および[出力プリンタ名]で列のフィルタリングを設定しているかどうかによって、動作が異なります。

列のフィルタリングを設定している場合、追加した出力先プリンタは[ジョブ一覧]ウィンドウに表示されません。[ジョブ一覧]ウィンドウに表示したいときは、[受付プリンタ名]および[出力プリンタ名]のドロップダウンリストで追加したプリンタをチェックしてください。

列のフィルタリングを設定していない場合、すべての受付プリンタおよび出力プリンタが表示されているため、追加した出力先プリンタも[ジョブ一覧]ウィンドウに表示されます。

出力先プリンタを削除した場合

マネージャコンソールまたはマネージャクライアント起動時に、削除したプリンタを受付プリンタまたは出力プリンタとする印刷ジョブがあるどうかによって、動作が異なります。

印刷ジョブがある場合、削除したプリンタも列のフィルタリング設定対象として扱われ、[ジョブ一覧]ウィンドウに表示されます。

印刷ジョブがない場合、削除したプリンタは[受付プリンタ名]および[出力プリンタ名]のドロップダウンリストから削除され、[ジョブ一覧]ウィンドウには表示されません。なお、[受付プリンタ名]および[出力プリンタ名]のドロップダウンリストで削除したプリンタだけ選択されているときは、[受付プリンタ名]および[出力プリンタ名]で列のフィルタリングが解除され、削除したプリンタ以外が[ジョブ一覧]ウィンドウに表示されます。

ジョブ一覧のソート

[ジョブ一覧]ウィンドウでは、印刷ジョブの一覧を表示項目ごとに昇順または降順のどちらで並べて表示するかを、ログインユーザごとに変更できます。表示項目のヘッダーをクリックすると、昇順または降順が切り替えられ、ソートされた内容で[ジョブ一覧]ウィンドウが表示されます。文字列の大文字と小文字は区別されませんが、全角と半角は区別されます。比較結果が完全に一致する場合は、管理番号を基準にソートされます。ジョブ一覧のソートの設定は、操作対象の[ジョブ一覧]ウィンドウにだけ反映されます。

画面レイアウトの保存と復元

マネージャコンソールおよびマネージャクライアントでは、ウィンドウの表示位置や、表示項目の並び順などをカスタマイズした画面レイアウトを保存でき、運用中に変更しても保存済みの画面レイアウトに戻すことができます。

ただし、次に示す画面レイアウトの情報は、保存できません。

注※

画面レイアウトを復元すると、印刷ジョブの自動更新にはデフォルト(一時停止)が設定されます。

マネージャコンソールまたはマネージャクライアント起動時に、常に同じ画面レイアウトで表示するには、事前に画面のレイアウトを編集し、[常に保存時の画面レイアウトで起動する]をチェックします。チェックしない場合、編集した画面レイアウトは、マネージャコンソールまたはマネージャクライアント終了時に破棄されます。

印刷ジョブの自動更新の一時停止および再開

マネージャコンソールおよびマネージャクライアントは、定期的にモニタから印刷ジョブに関する更新通知を受け取って、[ジョブ一覧]ウィンドウの表示を更新します。この更新通知による[ジョブ一覧]ウィンドウの自動更新を一時停止したり、再開したりできます。システム運用者が印刷ジョブを操作する前に[ジョブ一覧]ウィンドウの自動更新を一時停止すると、間違った印刷ジョブを選択する誤操作を防ぐことができます。自動更新の一時停止および再開の設定は、ツールバーから操作した場合は操作対象の[ジョブ一覧]ウィンドウに、メニューバー([表示]−[ジョブ一覧の自動更新を一時停止])から操作した場合はアクティブな[ジョブ一覧]ウィンドウにだけ適用されます。

印刷ジョブの自動更新を一時停止すると、[ジョブ一覧]ウィンドウのステータスバーの右側には、自動更新を一時停止した日時と「更新停止」が表示されます。自動更新を一時停止した日時は、「YYYY/MM/DD hh:mm:ss 時点」の形式(YYYY/MM/DD hh:mm:ssは西暦年/月/日 時:分:秒を示す)で表示されます。

印刷ジョブの自動更新を一時停止した場合の、[ジョブ一覧]ウィンドウの表示例を次の図に示します。ここで示す[ジョブ一覧]ウィンドウは、マネージャコンソールの表示例です。

図2‒14 [ジョブ一覧]ウィンドウの表示例(印刷ジョブの自動更新を一時停止した場合)

[図データ]

印刷ジョブの保留

マネージャでは、印刷前、および印刷後の印刷ジョブで、印刷を保留にできます。

印刷前の場合は、印刷ジョブを登録したあとに、出力先プリンタへ印刷を開始しないで保留にできます。モニタの場合は常に出力先プリンタへ印刷します。印刷前に印刷ジョブを保留にするかどうかは、マネージャの環境設定で指定できます。印刷を保留にした印刷ジョブは、マネージャコンソールまたはマネージャクライアントから出力先プリンタへ出力指示して印刷できます。

また、印刷後の場合は、印刷ジョブを選択して、ジョブ状態を「印刷処理済み」から「保留中」に変更できます。ジョブ状態を変更する印刷ジョブは、複数選択できます。「保留中」に変更した印刷ジョブは、マネージャコンソールまたはマネージャクライアントから出力先プリンタへ出力指示して再印刷できます。

印刷後の印刷ジョブの保存

マネージャでは、モニタから印刷完了通知を受け取ったあとも、印刷ジョブを削除しないで保存できます。印刷後に印刷ジョブを保存するかどうかは、マネージャの環境設定で指定できます。印刷後に保存した印刷ジョブは、マネージャコンソールまたはマネージャクライアントから再印刷できます。

また、保存した印刷ジョブは、印刷ジョブの自動削除設定で定期的に削除できます。

印刷ジョブの出力指示

マネージャコンソールまたはマネージャクライアントから印刷ジョブを選択して、出力先プリンタへの出力方法を指定した出力指示ができます。

全ページ印刷

選択した印刷ジョブの印刷データを、出力先プリンタへ全ページ印刷できます。

条件指定印刷

選択した印刷ジョブの印刷データを、ページ指定した範囲で出力先プリンタへ印刷できます。また、変更した出力先プリンタに、選択した印刷ジョブの印刷データを印刷できます。印刷条件は[条件指定印刷]画面または[条件指定印刷(複数ジョブ選択)]画面で指定します。印刷ジョブを1つ選択している場合は[条件指定印刷]画面、複数選択している場合は[条件指定印刷(複数ジョブ選択)]画面が表示されます。

図2‒15 [条件指定印刷]画面

[図データ]

図2‒16 [条件指定印刷(複数ジョブ選択)]画面

[図データ]

[条件指定印刷]画面および[条件指定印刷(複数ジョブ選択)]画面の表示項目を次の表に示します。

表2‒13 [条件指定印刷]画面および[条件指定印刷(複数ジョブ選択)]画面の表示項目

項目

内容

[管理番号]

マネージャが印刷ジョブを管理するために割り当てた番号が表示されます。

[条件指定印刷(複数ジョブ選択)]画面の場合は非活性で表示されます。

[ドキュメント名]

印刷ジョブに設定されているドキュメント名から取得した名称が表示されます。

[条件指定印刷(複数ジョブ選択)]画面の場合は非活性で表示されます。

[受付時刻]

印刷ジョブを受け付けた時刻が表示されます。

[条件指定印刷(複数ジョブ選択)]画面の場合は非活性で表示されます。

[総ページ数]

印刷ジョブのページ数が表示されます。ページ数を特定できない場合は「-」が表示されます。

[条件指定印刷(複数ジョブ選択)]画面の場合は非活性で表示されます。

[出力先プリンタ]

印刷ジョブを出力する出力先プリンタをドロップダウンリストから選択します。

ドロップダウンリストには、マネージャが管理しているすべてのプリンタが表示されます。なお、印刷ジョブに設定されているプリンタと、プリンタドライバが異なるプリンタを選択した場合の印刷結果は保証しません。

指定したプリンタが、印刷ジョブの受け付け時に管理対象プリンタでなかった場合は、印刷完了後に印刷ジョブを保存します(印刷後の印刷ジョブの保存を有効として扱います)。

[選択したジョブで,管理番号順に出力する]チェックボックス

選択した印刷ジョブを管理番号順に出力するかどうかを指定します。印刷ジョブを古いほうから順番に出力する場合は、このチェックボックスをチェックしてください。

チェックボックスをチェックすると、選択した印刷ジョブをマネージャに登録された順序(管理番号の昇順)にソートして出力します。

チェックボックスのチェックを外すと、選択した印刷ジョブを[ジョブ一覧]ウィンドウの表示の上から順番に出力します。[図データ]を使用した列のフィルタリングやソートで、[ジョブ一覧]ウィンドウの表示がカスタマイズされている場合も、画面上の並びに従って出力します。

このチェックボックスは、[条件指定印刷(複数ジョブ選択)]画面にだけ表示されます。

[範囲指定]

印刷を開始するページと終了するページを数値で指定します。数値は、スピンボタンをクリックして指定することもできます。ページ数を特定できない場合は非活性(空欄)で表示されます。

[条件指定印刷(複数ジョブ選択)]画面の場合は、ページを設定する数値欄が非活性(空欄)で表示されます。

[プレビュー表示]ボタン

印刷ジョブをプレビュー表示できます(印刷ジョブの[プレビュー表示]画面を表示します)。

[条件指定印刷(複数ジョブ選択)]画面の場合は非活性で表示されます。

[印刷開始]ボタン

出力先プリンタへ開始ページから終了ページまでの印刷データの印刷を開始します。印刷が完了すると、画面を閉じます。

[キャンセル]ボタン

指定した内容を破棄して、画面を閉じます。

[閉じる]ボタン

指定した内容を破棄して、画面を閉じます。

印刷ジョブの印刷中止指示

出力先プリンタへの印刷データの出力が完了する前に、マネージャコンソールまたはマネージャクライアントから出力指示した印刷ジョブを選択して、印刷の取り消しを指示できます。

印刷ジョブの削除

マネージャコンソールまたはマネージャクライアントから印刷ジョブを選択して削除できます。マネージャによって、ジョブ保存先フォルダから選択した印刷ジョブの印刷データは削除され、選択した印刷ジョブが[ジョブ一覧]ウィンドウから削除されます。

印刷ジョブの自動削除

印刷済みのジョブを、ジョブ保存先フォルダから自動的に削除できます。ジョブ保存先フォルダから削除する印刷ジョブは、保存期間を指定することで、その期間が過ぎるまでは保存できます。また、サービス起動時に自動的に削除するか、条件を指定して定期的に削除するかを指定できます。