Hitachi

プリンタマネージャ 


2.5 プリンタの操作に関する機能について

プリンタマネージャでは、次の画面からプリンタを管理したり、操作したりできます。

出力先プリンタの一覧表示

マネージャが管理する出力先プリンタの情報をモニタから受け取って、マネージャコンソールまたはマネージャクライアントの[プリンタ一覧]ウィンドウに表示できます。

[プリンタ一覧]ウィンドウを次の図に示します。

図2‒17 マネージャコンソールの[プリンタ一覧]ウィンドウ

[図データ]

図2‒18 マネージャクライアントの[プリンタ一覧]ウィンドウ

[図データ]

マネージャコンソールまたはマネージャクライアントでは、メニューバーから次の操作ができます。

[プリンタ一覧]ウィンドウ操作時に使用する、マネージャコンソールおよびマネージャクライアントのメニューバーの項目を次の表に示します。

表2‒14 マネージャコンソールおよびマネージャクライアントのメニューバーの項目([プリンタ一覧]ウィンドウ操作時)

項目

内容

[操作]

[終了]

マネージャの場合は、マネージャコンソールを終了します。

マネージャ Clientの場合は、マネージャクライアントを終了します。

[プリンタ]

[一時停止]

[プリンタ一覧]ウィンドウで選択したプリンタを一時停止、または再開します。メニューにチェックが付くとプリンタは一時停止され、チェックが外れるとプリンタは再開されます。プリンタを一時停止すると、[プリンタ一覧]ウィンドウの[状態]が「一時停止中」に遷移されます。

[プリンタ一覧]ウィンドウでプリンタを選択していない場合、このメニューは非活性となります。複数のプリンタを選択している場合、選択したすべてのプリンタ状態が一時停止中かそれ以外のどちらかのときだけ、メニューは活性となります。プリンタ状態に一時停止中とそれ以外が混在していると、メニューは非活性となります。

[表示]

[表示列の設定...]

[プリンタ一覧]ウィンドウに表示する項目や、項目の並びを編集するための画面([表示列の設定]画面)を表示します。

[フィルタリング対象属性の設定...]

印刷ジョブをフィルタリングして表示する場合に、そのフィルタリング条件を適用する表示項目を設定するための画面([フィルタリング対象属性の設定]画面)を表示します。

[画面レイアウト]

[画面レイアウトを保存する]

現在表示中の画面レイアウト(ウィンドウの表示位置や、表示項目の並び順など)を保存します。保存した画面レイアウトの扱いは、[表示]−[画面レイアウト]−[常に保存時の画面レイアウトで起動する]を選択して、[常に保存時の画面レイアウトで起動する]をチェックしているかどうかによって異なります。

  • [常に保存時の画面レイアウトで起動する]をチェックしている場合

    保存した画面レイアウトは、マネージャコンソールまたはマネージャクライアントを終了したあとも保持されます。次回起動時には、保存した画面レイアウトで表示されます。

  • [常に保存時の画面レイアウトで起動する]をチェックしていない場合

    保存した画面レイアウトは、マネージャコンソールまたはマネージャクライアントの終了時に破棄されます。次回起動時には、前回終了した時点の画面レイアウトで表示されます。

[保存時の画面レイアウトに戻す]

現在表示中の画面レイアウトを破棄して、[表示]−[画面レイアウト]−[画面レイアウトを保存する]で保存した画面レイアウトで表示します。

画面レイアウトを保存していない場合、このメニューは非活性となります。

[常に保存時の画面レイアウトで起動する]

マネージャコンソールまたはマネージャクライアント起動時に、[表示]−[画面レイアウト]−[画面レイアウトを保存する]で保存した画面レイアウトで表示するかどうかを指定します。メニューにチェックが付くと保存済みの画面レイアウトで表示され、チェックが外れると前回終了時の画面レイアウトで表示されます。なお、一度も[画面レイアウトを保存する]を設定していない場合は、非活性となります。

[ジョブ一覧ウィンドウの追加...]

新規に[ジョブ一覧]ウィンドウを追加するための画面([ジョブ一覧ウィンドウの追加]画面)を表示します。

マネージャコンソールまたはマネージャクライアントに表示できる[ジョブ一覧]ウィンドウの数は、最大64個です。64個を超えると、[ジョブ一覧ウィンドウの追加]画面は表示できません。

[ウィンドウ]

[ウィンドウの整列]

[ジョブ一覧]ウィンドウ、および[プリンタ一覧]ウィンドウを上下に並べて表示します。[プリンタ一覧]ウィンドウを最上段に、[ジョブ一覧]ウィンドウを下段に配置します。最小サイズ、および最大化サイズで表示されている場合は、最小化および最大化を解除したサイズで再配置されます。

[プリンタ一覧]

[プリンタ一覧]ウィンドウをアクティブ状態にします。[プリンタ一覧]ウィンドウは、[ウィンドウ]メニューの最上段に表示されます。最小サイズで表示されている場合は、最小化を解除したサイズでアクティブ状態にします。最大サイズで表示されている場合は、そのままのサイズで[プリンタ一覧]ウィンドウに表示を切り替えます。

<[ジョブ一覧]ウィンドウのウィンドウタイトル>

選択したウィンドウタイトルの[ジョブ一覧]ウィンドウをアクティブ状態にします。[ジョブ一覧]ウィンドウは、[ウィンドウ]メニューの下段に表示されます。最小サイズで表示されている場合は、最小化を解除したサイズでアクティブ状態にします。最大サイズで表示されている場合は、そのままのサイズで[ジョブ一覧]ウィンドウに表示を切り替えます。

[その他のウィンドウ...]

アクティブ状態にする[プリンタ一覧]ウィンドウ、または[ジョブ一覧]ウィンドウを選択するための画面([ウィンドウの選択]画面)を表示します。このメニューは、登録されている[プリンタ一覧]ウィンドウ、および[ジョブ一覧]ウィンドウの合計が10個以上の場合に表示されます。

[ヘルプ]

[バージョン情報]

バージョン情報を表示します。

注※

[ウィンドウの選択]画面は、メニューバーの[ウィンドウ]メニューから[その他のウィンドウ...]を選択すると表示されます。[その他のウィンドウ...]は、登録されている[プリンタ一覧]ウィンドウ、および[ジョブ一覧]ウィンドウの合計が10個以上の場合に表示されます。

[ウィンドウの選択]画面を次の図に示します。

図2‒19 [ウィンドウの選択]画面

[図データ]

[ウィンドウの選択]画面には、[プリンタ一覧]ウィンドウが最上段に、[ジョブ一覧]ウィンドウのウィンドウタイトルが下段にランダムで表示されます。[ウィンドウの選択]画面の[ジョブ一覧]ウィンドウの並びは、[ウィンドウの整列]で表示されるウィンドウの並びと異なることがあります。

マネージャコンソールおよびマネージャクライアントは、定期的にモニタからプリンタの状態(以降、プリンタ状態といいます)に関する更新通知を受け取って、[プリンタ一覧]ウィンドウを更新します。システム運用者は、この情報を基に、プリンタの状態を確認したり、印刷ジョブを出力するプリンタを切り替えたりする運用ができます。

プリンタ状態の意味を次の表に示します。

表2‒15 プリンタ状態の意味

プリンタ状態

意味

不明・通信断

プリンタとの通信ができない状態です。ネットワークが解決されていない状態でもこの状態になります。

疎通確認済みのプリンタであれば、プリンタの電源がOFFになっている状態、またはプリンタの電源をONにしたあとの起動中にプリンタが重度の障害に陥っている状態です。

必要に応じて、プリンタおよびネットワークの状態を確認してください。

ウォームアップ中

プリンタが印刷の準備をしている状態です。

プリンタの電源をONにした場合、および印刷ジョブを受信してスリープ状態から復帰している場合もこの状態になることがあります。

オンライン

プリンタが印刷ジョブを受信できる状態です。

オンライン(警告)

プリンタが印刷ジョブを受信できる状態ですが、何らかの警告が発生している状態です。

トナー残量が少なくなっていたり、一部のトレーに用紙がなくなっていたりする状態でもこの状態になります。

警告の内容については、プリンタのパネル、またはプリンタのドキュメントを確認してください。

印刷中

プリンタで印刷中の状態です。

印刷中(警告)

プリンタで印刷ジョブを印刷中ですが、何らかの警告が発生している状態です。

トナー残量が少なくなっていたり、一部のトレーに用紙がなくなっていたりする状態でもこの状態になります。

警告の内容については、プリンタのパネル、またはプリンタのドキュメントを確認してください。

エラー

プリンタで印刷を続行できないエラーが発生しているときにこの状態になります。

すべてのトレーに用紙がない状態、トナー切れ、用紙ジャム、ドアオープンなどの要因が考えられます。

エラーの内容については、プリンタのパネル、またはプリンタのドキュメントを確認してください。

なお、この状態は、必ずしもリアルタイムに検知できるわけではありません。

スリープ中

プリンタが省エネモードなどになっている状態です。

スリープモードからの回復動作は、プリンタによって詳細仕様が異なるため、プリンタのドキュメントを参照してください。

一時停止中

プリンタが一時停止している状態です。

一時停止中のプリンタに対して印刷ジョブを出力指示すると、その印刷ジョブの[状態]は「印刷データ送信待ち」に遷移します。その印刷ジョブに対する印刷データの送信は、プリンタを再開すると開始されます。

[プリンタ一覧]ウィンドウでは、運用に合わせて表示項目をカスタマイズしたり、表示内容をソートしたりして、画面の表示をカスタマイズできます。カスタマイズした画面レイアウトを保存しておくと、マネージャコンソールまたはマネージャクライアント起動時に[プリンタ一覧]ウィンドウを保存済みのレイアウトで表示したり、編集後に保存済みのレイアウトに戻したりする運用もできます。

プリンタ一覧の表示項目のカスタマイズ

[プリンタ一覧]ウィンドウでは、どの項目を表示するか、どのような順序で項目を表示するかを、ログインユーザごとに[表示列の設定]画面でカスタマイズできます。

[表示列の設定]画面([プリンタ一覧]タブ)を次の図に示します。

図2‒20 [表示列の設定]画面([プリンタ一覧]タブ)

[図データ]

[表示列の設定]画面の表示項目を次の表に示します。

表2‒16 [表示列の設定]画面の表示項目

項目

内容

[詳細]

[プリンタ一覧]ウィンドウに項目を表示するかどうかを指定します。また、[プリンタ一覧]ウィンドウの左から表示する項目の順序を[詳細]の上から順に指定します。

[プリンタ一覧]ウィンドウに表示する項目はチェックボックスをチェックし、表示しない項目はチェックボックスのチェックを外してください。ただし、項目のチェックをすべて外すことはできません。

[上へ]ボタン

[詳細]で選択状態の項目の表示位置を上へ移動します。項目は複数選択できません。

[下へ]ボタン

[詳細]で選択状態の項目の表示位置を下へ移動します。項目は複数選択できません。

[OK]ボタン

指定した内容を有効にして、画面を閉じます。

[キャンセル]ボタン

指定した内容を破棄して、画面を閉じます。

プリンタ一覧のソート

[プリンタ一覧]ウィンドウでは、プリンタの一覧を表示項目ごとに昇順または降順のどちらで並べて表示するかを、ログインユーザごとに変更できます。表示項目のヘッダーをクリックすると、昇順または降順が切り替えられ、ソートされた内容で[プリンタ一覧]ウィンドウが表示されます。文字列の大文字と小文字は区別されませんが、全角と半角は区別されます。

画面レイアウトの保存と復元

マネージャコンソールおよびマネージャクライアントでは、ウィンドウの表示位置や、表示項目の並び順などをカスタマイズした画面レイアウトを保存でき、運用中に変更しても保存済みの画面レイアウトに戻すことができます。

ただし、次に示す画面レイアウトの情報は、保存できません。

マネージャコンソールまたはマネージャクライアント起動時に、常に同じ画面レイアウトで表示するには、事前に画面のレイアウトを編集し、[常に保存時の画面レイアウトで起動する]をチェックします。チェックしない場合、編集した画面レイアウトは、マネージャコンソールまたはマネージャクライアント終了時に破棄されます。

出力先プリンタの切り替え

マネージャコンソールまたはマネージャクライアントから印刷ジョブを出力指示する際に、出力先プリンタを印刷ジョブに設定されているプリンタから変更できます。モニタは、出力先プリンタが変更された印刷ジョブの出力指示を受け取ると、出力先プリンタを切り替えて印刷データを送信します。

マネージャの場合、切り替え先に指定できる出力先プリンタは、マネージャの環境設定で登録した管理対象プリンタです。マネージャ Clientの場合、切り替え先に指定できる出力先プリンタは、マネージャ Clientの環境設定で登録した管理対象プリンタです。ただし、印刷ジョブに設定されているプリンタと、プリンタドライバが異なるプリンタへ出力した場合の印刷結果は保証しません。

なお、指定したプリンタが、印刷ジョブの受け付け時に管理対象プリンタでなかった場合は、印刷後に印刷ジョブを保存する設定をしていなくても、印刷完了後に印刷ジョブを保存します(印刷後の印刷ジョブの保存を有効として扱います)。

出力先プリンタによる印刷の一時停止および再開

マネージャコンソールまたはマネージャクライアントから出力先プリンタへの印刷を一時停止したり、再開したりできます。印刷を一時停止および再開するプリンタは複数選択できます。マネージャの場合はマネージャの環境設定で登録した管理対象プリンタ、マネージャ Clientの場合はマネージャ Clientの環境設定で登録した管理対象プリンタが対象となります。次の条件を満たす場合は、選択した出力先プリンタによる印刷を一時停止できます。

プリンタへの印刷を一時停止すると、[プリンタ一覧]ウィンドウの[状態]が「一時停止中」に遷移されます。一時停止中のプリンタへ印刷ジョブを出力指示すると、その印刷ジョブの[状態]は「印刷データ送信待ち」に遷移します。印刷データ送信待ちとなった印刷ジョブの印刷データは、プリンタへの印刷を再開すると送信が開始されます。印刷データの送信開始時には、[用紙交換通知]画面が表示されることがあります。

出力先プリンタによる印刷を一時停止した場合の、[プリンタ一覧]ウィンドウの表示例を次の図に示します。ここで示す[プリンタ一覧]ウィンドウは、マネージャコンソールの表示例です。表示例では、2台の出力先プリンタへの印刷を一時停止しています。

図2‒21 [プリンタ一覧]ウィンドウの表示例(出力先プリンタによる印刷を一時停止した場合)

[図データ]

重要

複数の出力先プリンタ(Windowsプリンタ)が1台の実プリンタに対応づけられている場合、複数の出力先プリンタへ同時に印刷ジョブが発行されると、印刷ジョブが順不同で印刷され、印刷結果は不正となります。この場合、片方の出力先プリンタを一時停止することで、正しい順序で印刷できます。

[図データ]