1.3 プリンタマネージャのシステム構成
アプリケーションサーバ上の印刷アプリケーションは、帳票を出力するプリンタを配置しているプリンタサーバを経由して、印刷データをプリンタへ出力します。プリンタマネージャの各製品をプリンタサーバやクライアントマシンに配置することで、印刷環境でさまざまな運用ができるようになります。
プリンタの障害を検知するモニタを利用するシステム
モニタをプリンタサーバに配置して、プリンタサーバで使用するプリンタ情報を設定すると、プリンタサーバのプリンタをモニタで管理できるようになります。また、印刷アプリケーションからプリンタへ出力する際にプリンタで障害が発生すると、その障害をモニタで検知してプリンタサーバへ通知できるようになります。
モニタで特定のプリンタの障害を検知する場合は、モニタを配置したプリンタサーバに拡張オプションを配置してください。
モニタを利用したシステムを次の図に示します。
なお、モニタに設定できるプリンタは64台までです。ただし、1つのプリンタサーバで同時に稼働できるプリンタ数の目安は16台です。実際のプリンタの運用を考慮してシステム構成を検討してください。
プリンタの印刷ジョブを制御するマネージャを利用するシステム
モニタとマネージャをプリンタサーバに配置して、プリンタサーバで使用するプリンタ情報をモニタに、印刷ジョブを管理するプリンタ情報をマネージャにそれぞれ設定すると、各プリンタの印刷ジョブをマネージャで管理できるようになります。これによって、印刷アプリケーションからプリンタへ出力する際に、印刷前に印刷ジョブの印刷イメージを確認したり、印刷ジョブごとに出力先プリンタを切り替えたりできるようになります。
マネージャで特定のプリンタの印刷ジョブを制御する場合は、モニタを配置したプリンタサーバに拡張オプションを配置してください。
マネージャを利用したシステムを次の図に示します。
プリンタの障害をクライアントマシンで検知するシステム
モニタをプリンタサーバに配置し、モニタからの障害通知を表示するクライアントマシンにモニタ Clientを配置します。プリンタサーバで使用するすべてのプリンタ情報をモニタに設定し、モニタ Clientに障害を監視したいプリンタ情報を設定すると、クライアントマシンごとに監視対象のプリンタの障害を検知できるようになります。
印刷アプリケーションからプリンタへ出力する際にプリンタで障害が発生すると、その障害をモニタで検知してプリンタサーバへ通知し、同じ情報をモニタ Clientにも通知できるようになります。
クライアントマシンで特定のプリンタの障害を検知する場合は、モニタを配置したプリンタサーバに拡張オプションを配置してください。
モニタ Clientを利用したシステムを次の図に示します。
プリンタの印刷ジョブをクライアントマシンで制御するシステム
モニタとマネージャをプリンタサーバに配置して、印刷ジョブを制御するクライアントマシンにマネージャ Clientを配置します。プリンタサーバで使用するプリンタ情報をモニタに、印刷ジョブを管理するプリンタ情報をマネージャに設定します。さらに、マネージャ Clientに印刷ジョブを管理したいプリンタ情報を設定すると、クライアントマシンごとに管理対象のプリンタの印刷ジョブを制御できるようになります。これによって、印刷アプリケーションからプリンタへ出力する際に、印刷前に印刷ジョブの印刷イメージを確認したり、印刷ジョブごとに出力先プリンタを切り替えたりできるようになります。
また、モニタとマネージャをプリンタサーバに配置したシステムには、モニタからの障害通知を表示するクライアントマシン(モニタ Client)も配置できます。モニタ Clientに障害を監視したいプリンタ情報を設定すると、クライアントマシンごとに監視対象のプリンタの障害を検知できるようになります。
クライアントマシンで特定のプリンタの印刷ジョブを制御する場合は、モニタを配置したプリンタサーバに拡張オプションを配置してください。
クライアントマシン(マネージャ Clientおよびモニタ Client)を利用したシステムを次の図に示します。