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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Agent(UNIX(R)用)


9.1.2 パッケージ配布およびファイル収集中の障害情報

パッケージ配布およびファイル収集中のUNIXマシンの状態は、配布管理システムにステータスコード(エンドステータスまたはユーザステータス)として送信されます。ステータスコードの意味については、「付録B ステータスコード」を参照してください。

配布先システムで障害が起こった場合、詳細情報も配布管理システムの実行管理ファイルに格納されます。格納方法については、「10.1.2 パッケージ配布およびファイル収集中のメッセージの設定形式」を参照してください。

パッケージ配布およびファイル収集中の障害情報の格納を図9-1に示します。

図9‒1 パッケージ配布およびファイル収集中の障害情報の格納

[図データ]

MAIN.LOGF、PPINS.LOGF、およびCF.LOGFのファイル名については「(2) 自システムの障害情報の確認」を参照してください。

ステータスコード、MAIN.LOGF、PPINS.LOGF、およびCF.LOGFを参照しても障害の原因が判明できない場合は、JP1/IT Desktop Management 2 - Agentの障害情報をUNIXマシンで取得する必要があります。取得方法については、「9.3 障害情報の取得」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 配布管理システムでの障害情報の確認

配布管理システムの障害情報の内容は、次に示すコマンドまたはウィンドウで確認できます。

Windows版の配布管理システムの場合

ジョブ実行状況ウィンドウ

(2) 自システムの障害情報の確認

次に示すメッセージログファイルの内容を、catコマンド、またはpgmoreなどのページャコマンドで確認できます。

重要

本製品のログファイルをviエディタで参照すると、文字化けして表示される場合があります。その場合は、viエディタ以外の方法(catコマンドなど)でログファイルを参照してください。

機能

メッセージログファイルの内容

メッセージログファイルのファイル名

基本機能

ユーザデータ・ユーザプログラム配布の障害情報

および

ファイル収集時の障害情報

HP-UX以外の場合

/NETMRDS/rdsprm/MAIN.LOGF

HP-UXの場合

/var/opt/NETMDMW/rdsprm/MAIN.LOGF

プログラムプロダクト配布の障害情報

HP-UX以外の場合

/NETMRDS/rdsprm/PPINS.LOGF

HP-UXの場合

/var/opt/NETMDMW/rdsprm/PPINS.LOGF

他社ソフトウェア配布の障害情報

HP-UX以外の場合

/NETMRDS/rdsprm/ISVSOFT.LOGF

HP-UXの場合

/var/opt/NETMDMW/rdsprm/ISVSOFT.LOGF

OSパッチインストール時の障害情報

HP-UX以外の場合

/NETMRDS/rdsprm/OSPATCH.LOGF

HP-UXの場合

/var/opt/NETMDMW/rdsprm/OSPATCH.LOGF

OSパッチアンアーカイブ時の障害情報

HP-UX以外の場合

/NETMRDS/rdsprm/UNACV.LOGF

HP-UXの場合

/var/opt/NETMDMW/rdsprm/UNACV.LOGF

修正パッチ適用処理の障害情報

HP-UX以外の場合

/NETMRDS/rdsprm/PPPATCH.LOGF

HP-UXの場合

/var/opt/NETMDMW/rdsprm/PPPATCH.LOGF

ユーザ収集処理の障害情報

HP-UX以外の場合

/NETMRDS/rdsprm/CF.LOGF

HP-UXの場合

/var/opt/NETMDMW/rdsprm/CF.LOGF

catコマンドによるMAIN.LOGFファイルの表示例を次に示します。

[図データ]

  1. メッセージ出力番号

    メッセージログファイル中でのメッセージ出力位置を示します。

  2. 出力日付および出力時刻

    メッセージを出力した日付、および時刻を示します。日付と時刻は地方標準時に従い、JP1/IT Desktop Management 2 - Agentを起動した親プロセスの時間帯(タイムゾーン)での日付、時刻で、夏時間帯補正をした結果が格納されています。

  3. プロセスID

    メッセージを出力したJP1/IT Desktop Management 2 - AgentプロセスのプロセスIDを示します。

  4. プロセス内メッセージ出力通番

    JP1/IT Desktop Management 2 - Agentプロセス内でのメッセージ出力通番を示します。

  5. メッセージ

    障害の内容を示すメッセージが格納されています。メッセージの言語種別はJP1/IT Desktop Management 2 - Agent起動元プロセスの言語環境に従います。

  6. JP1/IT Desktop Management 2 - Agent保守情報1

    JP1/IT Desktop Management 2 - Agentの保守情報を示します。

  7. JP1/IT Desktop Management 2 - Agent保守情報2

    JP1/IT Desktop Management 2 - Agentの保守情報を示します。

  8. JP1/IT Desktop Management 2 - Agent保守情報3

    JP1/IT Desktop Management 2 - Agentの保守情報を示します。

    JP1/IT Desktop Management 2 - Agent保守情報2にシステムコール名が示されている場合、保守情報3の2番目の数字はシステムコールのエラー番号(errno)を示します。

    他社ソフトウェアの配布の場合、保守情報3の2番目の数字は、OSのインストールコマンドの返り値を示します。

(3) syslogファイルでのメッセージの確認

/NETMRDS/rdsprm/MAIN.LOGF(HP-UXの場合は/var/opt/NETMDMW/rdsprm/MAIN.LOGF)に出力されているメッセージは、syslogファイルに出力されます。syslogファイルの格納場所については、各OSの該当するマニュアルを参照してください。

システム停止時のメッセージは、syslogファイルに出力されません。

syslogファイルへの格納形式を次に示します。

[図データ]

  1. 出力日付および出力時刻

    メッセージを出力した日付、および時刻を示します。日付と時刻は地方標準時に従い、JP1/IT Desktop Management 2 - Agentを起動した親プロセスの時間帯(タイムゾーン)での日付と時刻で、夏時間帯補正をした結果が格納されています。

  2. ホスト名

    メッセージを出力した配布管理システムのホスト名を示します。

  3. プロセスID

    メッセージを出力したJP1/IT Desktop Management 2 - AgentサーバプロセスのプロセスIDを示します。

  4. メッセージ

    障害の内容を示す英語のメッセージが格納されています。

ファイル転送でエラーになったとき、syslogファイルへ出力されるメッセージのメッセージテキストは、すべて同じ内容になります。そのため、メッセージコードとメッセージテキストの内容が一致しません。ただし、ファイル転送要求元の配布先システムのMAIN.LOGFファイルには、メッセージコードに対応したメッセージテキストが出力されています。

ファイル転送でエラーになったときに、syslogファイルへ出力されるメッセージテキストを次に示します。

KDDM9xxx-* : An error occurred in the file transfer server.
(凡例)

xxx :メッセージコード

* :メッセージ種別