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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Agent(UNIX(R)用)


5.4.4 ファイアウォールを使用する場合の設定

JP1/IT Desktop Management 2システムにファイアウォールを使った場合の構成を図5-3に示します。

図5‒3 JP1/IT Desktop Management 2システムにファイアウォールを使った場合の構成

[図データ]

配布管理システムからファイアウォールを経由してパッケージを配布する場合、ファイアウォール内に中継システムを設置すると、ファイアウォールに定義するノード数を減らせます。

ファイアウォールを経由してパッケージを配布する場合の配布管理システムの環境設定については、各配布管理システムのマニュアルを参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 使用できるファイアウォール

JP1/IT Desktop Management 2システムで使用できる代表的なファイアウォールを表5-1に示します。

表5‒2 JP1/IT Desktop Management 2 - Agentで使用できる代表的なファイアウォール

ファイアウォールの種類

ゲートウェイ環境

/etc/hostsファイルに指定するIPアドレス

アプリケーションゲートウェイ方式ファイアウォール

汎用TCPゲートウェイ(Plug-G/W)

JP1/IT Desktop Management 2 - Agentで使うサービス名(ポート番号)に対応するアドレスを配布管理システムと中継システムがあるマシンにそれぞれ割り当ててください。

パケットフィルタリング方式ファイアウォール

パケットフィルタリングG/W+NAT機能

配布管理システムと中継システムのホスト名定義で指定したグローバルアドレスをローカルホストアドレスに割り当ててください。

注※

NAT(Network Address Translation)機能とは、外部ネットワークから内部ネットワークのアドレスが見えないように、また、内部ネットワークのアドレスが外部に漏れないようにするための機能です。アドレス変換の方式には、次の2種類があります。

  • 固定アドレス割り当て方式

  • 動的アドレス割り当て方式

JP1/IT Desktop Management 2で使用できるのは、「固定アドレス割り当て方式(STATICモード)」だけです。

(2) JP1/IT Desktop Management 2で使用するポート番号

ファイアウォール環境でJP1/IT Desktop Management 2を使用する場合、ファイアウォールにポート番号を設定する必要があります。

JP1/IT Desktop Management 2で使用するポート番号を表5-2に示します。

表5‒3 JP1/IT Desktop Management 2で使用するポート番号

通信区間

ポート番号

プロトコル

発信側情報

着信側情報

マネージャ/

中継システム間

31001

tcp

マネージャ:Ephemeral

中継システム:31001

31021

tcp

中継システム:Ephemeral

マネージャ:31021

中継システム/

クライアント間

31001

tcp

中継システム:Ephemeral

クライアント:31001

31002

tcp

クライアント:Ephemeral

中継システム:31002

マネージャ/

クライアント間

31001

tcp

マネージャ:Ephemeral

クライアント:31001

31002

tcp

クライアント:Ephemeral

クライアント:31002

31021

tcp

クライアント:Ephemeral

マネージャ:31021

注※

Ephemeralポートは、通常1024〜5000の中からTCP/IPの自動割り当て範囲内の空きポート番号となります。