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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Agent(UNIX(R)用)


2.3.2 パッケージ配布時の注意事項

パッケージ配布時の注意事項を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) パッケージ配布中のシステム停止

パッケージ配布中にシステムを停止すると、通信エラーなどの障害が起こります。また、組み込み中にシステムを停止すると、組み込み先のパッケージが破壊されるなどの障害が起こります。システムを停止するときは、配布管理システムの運用者にJP1/IT Desktop Management 2 - Agentがパッケージ配布の実行中でないことを確認してください。

(2) システム稼働中のパッケージの組み込み

システムの稼働中にパッケージを組み込むとき、組み込むパッケージが起動中または使用中に組み込みが実行されると組み込みは失敗します。システムの稼働中にパッケージを配布するときは、パッケージを配布する前に、配布先システムで配布するパッケージが使われていないことを確認してください。

(3) パッケージの上書き

自システムに組み込まれているパッケージと同一名称のパッケージが配布指示されたときは、通常は配布処理は実行されませんが、上書きを指定して配布されたときは、配布処理が実行されます。

ただし、Solaris版の他社ソフトウェアの場合、自システムに組み込まれているパッケージと同一名称のパッケージが上書きを指定して配布されても、上書きは実行されません。上書きを実行するには、インストール管理ファイルを編集する必要があります。詳細は、OSのマニュアルを参照してください。

(4) クライアントWSでのコマンド処理中のメッセージ

クライアントWSでのコマンド処理中のメッセージは画面に表示されないで、次に示すファイルに格納されます。コマンド処理中のメッセージについては、「9.1 メッセージによるエラー情報の確認」を参照してください。

(5) システム起動時組み込み・システム停止時組み込みの組み込み結果

組み込みタイミングにBOOTSHUTDOWNを指定すると、組み込み結果が次のタイミングで配布管理システムに送信されます。

(6) 配布資源の所有者・グループ

rdscmコマンドでパッケージングしたファイルやディレクトリの所有者・グループが、配布先システムで未定義の所有者・グループであった場合、このパッケージを配布することができません。この時、配布先システムにおいて、存在しない組み込み先ディレクトリを指定していた場合、組み込み先ディレクトリも作成いたしません。

(7) 組み込み先ディレクトリのディレクトリ属性

パッケージを配布する際、組み込み先ディレクトリが既に存在するディレクトリの場合、配布中に一時的に組み込み先ディレクトリのディレクトリ属性が次に示す属性に変更される場合があります。

(8) 高圧縮したパッケージの配布

Windowsの資源登録システムで、圧縮方法に「高圧縮」を指定してパッケージングしたパッケージは、UNIXの配布先システムへ配布することはできません。

(9) 他社ソフトウェアの複数同時配布

配布管理システムから他社ソフトウェアを配布する場合、1つの指令で2つ以上の他社ソフトウェアのパッケージを同時に配布することはできません。必ず別々の指令で配布してください。

(10) Linuxエージェントへのrpm形式のファイル配布

一度の配布で複数のrpm形式のファイルを配布することはできません。