2.3 パッケージの配布
パッケージを配布するには、配布管理システムで、配布するパッケージや配布先などを指定した配布ジョブを作成します。作成した配布ジョブを実行すると、パッケージが配布されます。
配布指令には、配布方法によってさまざまな種類がありますが、このマニュアルでは総称して「配布指令」と呼びます。この節では、パッケージが配布管理システムの資源格納庫から配布先システムへ配布されるまでの流れを説明します。
配布指令が実行されると、パッケージは次の流れで配布されます。
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配布管理システムは、中継システムまたはエンドWSを起動し、配布指示を送信します。
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中継システムまたはエンドWSは、rdsft -aコマンドを実行し、配布指示があるかどうかを配布管理システムに確認します。配布指示があれば、その内容に従ってパッケージ配布を開始します。
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中継システムは、配布指示に基づいてJP1/IT Desktop Management 2 - Agent(配布先システム)を起動したのち、クライアントWSにパッケージを配布します。
そのときクライアントWSが起動していなかった場合は、起動した時点でJP1/IT Desktop Management 2 - Agent(配布先システム)が起動されます。それによって中継システムに配布要求が出され、パッケージ配布が自動的に実行されます。
配布したパッケージは通常、自動的に配布先システムへ組み込まれますが、配布先システムでの組み込み操作が必要な場合もあります。
配布中に障害が発生した場合、障害回復後は次のように再配布されます。
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配布管理システムと下位システムとの間で障害が起こった場合は、中断された個所からパッケージ配布が再実行されます。
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中継システムとクライアントの間で障害が起こった場合は、パッケージの先頭からパッケージ配布が再実行されます。
- 〈この節の構成〉