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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console アクセス定義ファイル作成ガイド


[CSV_FILE_LOOP](CSVファイルのデータ取得)

CSVファイルからデータを取り込む処理の開始と終了を指定します。

〈このページの構成〉

形式

[CSV_FILE_LOOP]
  CSVファイル名
  [CSV_COLUMN_NAME]
    列名=列番号
  [BEGIN]
    取得したデータの処理
  [END]
[CSV_FILE_LOOP_END]

指定する値

終了状態

処理の終了状態とその内容を次に示します。

終了状態

内容

NORMAL

NODATA

データ終了

ERROR

1カラムのデータが32キロバイトを超える行がある

MULTI

(凡例)

−:該当しない

注意事項

指定したCSVファイルが存在しない場合、処理は中断されます。

CSVファイルからデータを取り込む処理を終了するかどうかは、ループ処理の終了タグである[CSV_FILE_LOOP_END]で参照した終了状態で判定されます。終了状態が「NORMAL」の場合は処理を継続して、「NORMAL」以外のときは処理を終了します。これは、処理の途中でエラーが発生したら、その時点で処理を中断する場合に有効です。

データがなくなるまで処理を継続させる場合は、[CSV_FILE_LOOP_END]タグで終了するかどうかを判定する前に、組み込み関数$SETSTATUSで「NORMAL」を明示的に指定することをお勧めします。

アクセス定義ファイルの終了状態は、タグや組み込み関数の実行によって随時更新されます。[CSV_FILE_LOOP]タグ中に終了状態の更新を伴う処理を複数指定した場合、最後に指定した終了状態を基に処理を終了するか判定されます。

記述例

CSVファイル「input.csv」の各行からデータを取得して、行番号と取得したデータの内容を出力する場合の記述例を次に示します。

[SET_VALUE]
  FILENAME = 'input.csv'
  CNT = 1
[CSV_FILE_LOOP]
  FILENAME
  [CSV_COLUMN_NAME]
    COLUMN1 = 1
    COLUMN2 = 2
    COLUMN3 = 3
    [SET_VALUE]
      MSG = 'LINE('+CNT+') ['+COLUMN1+']['+COLUMN2+']['+COLUMN3+']'
      $ECHO(MSG)
      CNT = $ADD(CNT,1)
 
  [SET_VALUE]
    $SETSTATUS('NORMAL')
[CSV_FILE_LOOP_END]
実行結果

LINE(1) [0000000001][R11111][運用]

LINE(2) [0000000002][R22222][返却]

LINE(3) [0000000003][R33333][廃棄]