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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console アクセス定義ファイル作成ガイド


2.2.4 演算子

ここでは、使用できる演算子を一覧で説明します。また、クラス.プロパティの値をあいまい検索する場合の指定方法についても説明します。

〈この項の構成〉

(1) 使用できる演算子

使用できる演算子には、文字列の結合など、2つの文字列に対して操作を実行する二項演算子、右辺の演算結果を左辺に代入する代入演算子、クラス.プロパティの値や変数を左辺と右辺で比較する比較演算子の3種類があります。使用できる演算子をそれぞれ次の表に示します。

表2‒1 使用できる演算子

演算子

説明

二項演算子

+

「+」の直前の文字列に、直後の文字列を結合します。文字列には、定数、変数または組み込み関数を指定します。組み込み関数を指定した場合、その戻り値の文字列を結合します。「A+B+C」のように「+」を複数指定して文字列を結合することもできます。

代入演算子

=

右辺の定数や演算結果を左辺に代入します。右辺には、定数、変数または組み込み関数を指定します。組み込み関数を指定した場合は、その戻り値を代入します。

比較演算子

=

左辺と右辺を比較し、値が等しい場合に真となります。

!=

左辺と右辺を比較し、値が異なる場合に真となります。

>

左辺と右辺を比較し、左辺が右辺より大きい場合に真となります。

>=

左辺と右辺を比較し、左辺が右辺以上の場合に真となります。

<

左辺と右辺を比較し、左辺が右辺より小さい場合に真となります。

<=

左辺と右辺を比較し、左辺が右辺以下の場合に真となります。

<>

「!=」と同じ判定内容の演算子です。左辺と右辺を比較し、値が異なる場合に真となります。

LIKE

あいまい検索の条件式を記述するための演算子です。左辺のクラス.プロパティの値と右辺のワイルドキャラクタを含む文字列を比較し、一致する場合に真となります。指定できるワイルドキャラクタについては、「(2) あいまい検索の条件式に指定するワイルドキャラクタ」を参照してください。

NOT_LIKE

あいまい検索の条件式を記述するための演算子です。左辺のクラス.プロパティの値と右辺のワイルドキャラクタを含む文字列を比較し、一致しない場合に真となります。指定できるワイルドキャラクタについては、「(2) あいまい検索の条件式に指定するワイルドキャラクタ」を参照してください。

注※

[IF]タグ内では使用できません。

(2) あいまい検索の条件式に指定するワイルドキャラクタ

比較演算子「LIKE」または「NOT_LIKE」を使用して、クラス.プロパティの値をあいまい検索する場合、右辺の文字列に、ワイルドキャラクタである「%(パーセント)」または「_(アンダーバー)」を指定します。

それぞれのワイルドキャラクタの使用方法について次に説明します。

なお、ワイルドキャラクタ(「%」および「_」)を使用しない場合、検索は完全一致で判定されます。「LIKE」は「=」、「NOT_LIKE」は「!=」と同じ判定結果となります。

メモ

「%」および「_」を含んだ文字列を検索する場合は、「/%」、「/_」のように「/(スラッシュ)」を前に付けて指定します。また、「/」を含んだ文字列を検索する場合は、「//」のように「/(スラッシュ)」を2つ連続して指定します。