12.1.2 案件を使用した業務を設計する
案件を使用して、どのような業務を実行するかを設計します。業務を設計する際に必要な項目を次に示します。
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関係する部署または人(作業者)と資産管理作業の範囲
業務に関係する部署または人(作業者)を決定します。また、関係する各作業者に対して、作業の範囲を明確にします。
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ルート
業務内容を決めたら、その業務を実行するために必要な作業とその順番を決めて、案件のルートを検討します。
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作業者の権限
ルートの中で、「承認」のように処理を実行する作業者を限定したいものがあるかどうかを検討します。
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申請・通知情報
案件を使用して申請する内容や、通知する情報を検討します。ただし、案件から実行できる処理は、あらかじめ決まっています。案件から実行できる処理の種類については、「12.5.2 実行タスクを選択する」を参照してください。
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画面構成
ルートが決定したら、ルート上の各作業者が処理する画面の構成を検討します。画面上に配置する設定項目やボタンを決定し、画面から実行できる処理を明確にします。
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資産管理データベースへの情報を反映するタイミングと処理内容
画面の構成と併せて、処理内容を検討します。案件からの処理は、あらかじめ選択できる種類が決まっています。処理の内容と併せて、処理を複数の対象に実行するかどうか、複数の対象に実行する場合はどの値を基に実行するか、なども検討します。
また、案件のルートの中で、どのタイミングで情報を登録または更新するかについても検討します。
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既存業務からの移行や周知徹底を含めたスケジュール
運用を開始したあとで、ルートや作業者に変更が生じた場合など、いったん運用を開始した案件業務を移行するに当たって、移行期間の見積もりや、利用者への周知徹底方法などを検討します。