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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


9.2.5 データファイル名定義ファイルの作成

ここでは、オブジェクトクラスをjamexportコマンドでエクスポートする場合に作成するデータファイル名定義ファイルのファイル形式、記述形式および記述例について説明します。

〈この項の構成〉

(1) データファイル名定義ファイルのファイル形式

複数の資産データを一括してエクスポートするには、データファイル名定義ファイルを作成します。データファイル名定義ファイルのファイル形式、使用する文字コードおよび区切り文字と区切り位置を次に示します。

(2) データファイル名定義ファイルの記述形式

データファイル名定義ファイルは、テキストファイルとして作成します。エクスポート先のデータファイル名と、対応するオブジェクトクラス名を記述します。

アソシエーションクラスをエクスポートする場合は、エクスポート先のデータファイル名、対応するアソシエーションクラス名、および関係を持つ2つのオブジェクトクラス名を記述します。

データファイル名定義ファイルの記述形式を次の図に示します。

図9‒8 データファイル名定義ファイルの記述形式

[図データ]

データファイル名定義ファイルに記述する各項目について説明します。

データファイル名

資産データが書き込まれるデータファイル名を記述します。フルパスと相対パスのどちらで指定してもかまいません。なお、相対パスは、データファイル名定義ファイルの存在するパスを基点とします。また、「.\」や「..\」などの指定はできません。

オブジェクトクラス名およびアソシエーションクラス名

エクスポートする資産データのクラス名を記述します。

関連オブジェクトクラス名、もう一方の関連オブジェクトクラス名

アソシエーションクラスをインポートする場合にだけ記述します。

アソシエーションクラスとして関係を持つ2つのオブジェクトクラス名を記述します。

(3) データファイル名定義ファイルの記述例(オブジェクトクラス)

オブジェクトクラスをjamexportコマンドでエクスポートする場合のデータファイル名定義ファイルの記述例について説明します。

データファイル名定義ファイルの記述例を次の図に示します。

図9‒9 データファイル名定義ファイルの記述例(オブジェクトクラス)

[図データ]

1行目は、データファイル名が「C:\temp\AssetInfo.csv」、オブジェクトクラス名が「AssetInfo」であることを示しています。

jamexportコマンドを実行することで、オブジェクトクラス「AssetInfo」のすべての内容を、「C:\temp\AssetInfo.csv」にエクスポートします。

2行目以降も、1行目と同様に処理されます。

(4) データファイル名定義ファイルの記述例(アソシエーションクラス)

アソシエーションクラスをjamexportコマンドでエクスポートする場合のデータファイル名定義ファイルの記述例について説明します。

データファイル名定義ファイルの記述例を次の図に示します。

図9‒10 データファイル名定義ファイルの記述例(アソシエーションクラス)

[図データ]

1行目は、データファイル名が「C:\temp\ContMLink.csv」、アソシエーションクラス名が「ContractMaintenanceLink」、関係を持つオブジェクトクラス名が「AssetInfo」と「Contract」であることを示しています。

jamexportコマンドを実行することで、アソシエーションクラス「ContractMaintenanceLink」のすべての内容を、「C:\temp\ContMLink.csv」にエクスポートします。

2行目以降も、1行目と同様に処理されます。

注意事項

Weakアソシエーションクラスはエクスポートできますが、インポートできません。Weakアソシエーションクラスの詳細については、「10.1.3 アソシエーションの種類」を参照してください。