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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


7.9.3 タスク「データメンテナンス(Asset Console)」で実施する作業の指定

このタスクは資産管理サーバを設定したあと、必ず有効にしてください。

タスク「データメンテナンス(Asset Console)」は、資産管理データベースのデータの整合性を保つために、更新された情報に合わせて、関連するほかの情報を更新したり、不要な情報を削除したりします。実施できる作業の中から、必要な作業だけを選択して実施することもできます。実施する作業を選択する方法については、「7.9.3(3) 実施する作業の変更」を参照してください。

なお、タスク「データメンテナンス」を実行する際は、Asset Consoleのサービス、コマンド、およびタスクをすべて停止することをお勧めします。

Asset Consoleのサービスは次に示す順番で停止してください。

  1. World Wide Web Publishing ServiceまたはWorld Wide Web Publishing

  2. Asset Consoleのコマンドおよびタスク

また、タスク「データメンテナンス」を実行したあとにAsset Consoleを使用するときは、停止時と逆の順番でサービスを起動してください。

〈この項の構成〉

(1) タスク「データメンテナンス(Asset Console)」で実施する作業

タスク「データメンテナンス」を利用して実施できる作業を次に示します。

(2) オプションの指定

タスク「データメンテナンス(Asset Console)」では、設定ファイル(taskopt.ini)に記載した[MAINTE_n]セクションの処理を、オプションで指定して実行できます。

オプションは、タスクのプロパティを表示して、「タスク」タブの「実行するファイル名」で、ファイル名のあとに指定します。

形式

-s OPT=実行するセクション

実行するセクションには、taskopt.iniに記述した[MAINTE_n]セクションのうち、実行したいセクションを半角英数字(0〜9またはa〜z)の1文字で指定します。大文字と小文字は区別されません。

指定例

"C:\jp1asset\exe\jamscript.exe"

-f "C:\jp1asset\scriptbatch\DataMaintenance.txt" -dp

-s OPT=1

「C:\jp1asset」はAsset Consoleのインストール先フォルダを示しています。

(3) 実施する作業の変更

タスク「データメンテナンス(Asset Console)」で実施する作業を変更する場合は、設定ファイル(taskopt.ini)に変更したい作業を記述します。通常実施する作業と、オプションを指定したときに実施する作業は、セクションを分けて指定できます。

設定ファイルの格納先および記述方法を次に示します。

(4) タスク「データメンテナンス(Asset Console)」で実施する作業の指定例

必要な作業だけを実施して、それぞれの作業内容に合わせてタスクの実行間隔を変える場合の例を説明します。

タスク「データメンテナンス(Asset Console)」で実行したい作業と、実行間隔は次のとおりです。

taskopt.iniの指定:
[DATAMAINTENANCE]
ASSET_ERASE_DEL               = NO
ASSET_ASSOC_DEL               = NO
SOFTINFO_ERASE_DEL            = NO
SOFTINFO_ASSOC_DEL            = NO
CONTRACT_ERASE_DEL            = NO
VOLUME_ERASE_DEL              = NO
IP_UNNECESSARY_DEL            = NO
INSTINFO_NOLIST_DEL           = NO
LICENSELINK_UNNECESSARY_DEL   = NO
INSTINFO_UNMANAGED_DEL        = NO
USER_ASSOC_UPD                = NO
GROUP_ASSOC_UPD               = NO
LOCATION_ASSOC_UPD            = NO
SOFTINFO_CONSOLIDATE          = NO
 
[MAINTE_1]
ASSET_ERASE_DEL               = YES
SOFTINFO_ERASE_DEL            = YES
SOFTINFO_ASSOC_DEL            = YES
 
[MAINTE_2]
IP_UNNECESSARY_DEL            = YES
オプションの指定:

タスク「データメンテナンス(Asset Console)」のオプションを、次のように指定します。「C:\jp1asset」はAsset Consoleのインストール先フォルダを示しています。

"C:\jp1asset\exe\jamscript.exe"

-f "C:\jp1asset\scriptbatch\DataMaintenance.txt" -dp

-s OPT=1

次に、タスク「データメンテナンス(Asset Console)」をコピーして、オプションを次のように指定します。

"C:\jp1asset\exe\jamscript.exe"

-f "C:\jp1asset\scriptbatch\DataMaintenance.txt" -dp

-s OPT=2

追加したタスクは週に一度実行するように変更します。タスクを実行する日時や頻度を変更する手順については、「7.9.2 タスクの設定手順」を参照してください。