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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


5.2.2 CSVファイルから取得する場合

Asset Consoleでは、CSVファイルから資産管理データベースへ、資産情報を一括して取り込めます。これをインポートといいます。

インポートには、次の3つの方法があります。

それぞれのインポート方法の特長について説明します。インポートする情報に応じて、効率の良い方法を選択してください。

  1. 業務メニュー「インポート」からのインポート

    登録したい資産情報のCSVファイルに対して、インポートの条件を作成し、CSVファイルの資産情報を一括で更新します。条件には、Asset Consoleの管理項目に、CSVファイルのどの項目を引き当てるかを設定します。

    この方法では、Asset Consoleにログインできる環境であれば、どこからでもインポートできます。

    また、CSVファイルのフォーマットや、クラスおよびクラス間の関係を意識することなく資産管理データベースの情報を更新できます。

    さらに、ユーザレポート、業務フィルターの書式、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの管理情報の引き当て設定、およびインポート/エクスポートの条件を登録することもできます。

    ただし、複数のCSVファイルをまとめてインポートしたり、登録と削除を同時に実行したりすることはできません。

  2. jamCsvImport.batでのインポート

    業務メニュー「インポート」からのインポートと同様の処理を、資産管理サーバ上のコマンドラインから実行します。CSVファイルのフォーマットや、クラスおよびクラス間の関係などを意識することなく、「機器に関する情報」などのカテゴリで資産情報を更新できるので、運用を自動化するのに便利です。ただし、jamimportコマンドに比べると、処理に時間が掛かります。

    この方法では、インポートの条件の変更および保存はできません。

  3. jamimportコマンドでのインポート

    更新したい資産情報のCSVファイルをクラスごとに作成し、CSVファイルの内容を取捨選択することなく一括してインポートします。

    この方法では、すべてのオブジェクトクラスをインポートでき、複数のCSVファイルも一度にインポートできます。また、CSVファイルの各行に対して、登録、変更、削除の指定ができます。

    クラス単位に更新できるため、バックアップ用にエクスポートしたデータの復元や、ピンポイントのデータの更新に利用できます。ただし、データファイルの作成方法に従ってCSVファイルを作成し、関連するクラスがある場合、共通するプロパティの値を同じにして同時にインポートする必要があります。

各インポート方法の手順については、「9.1 CSVデータの登録(インポート)」を参照してください。また、インポートできる情報(クラス)の詳細は、「20.1 クラス構成」を参照してください。