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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


付録E.1 メニューにツールを登録する

リモートインストールマネージャのメニューからツールを起動するには、[ツールの登録]ダイアログボックスでツールを登録する必要があります。また、[ツールの登録]ダイアログボックスでは、ツールの登録内容を変更したり、登録したツールをメニューから削除したりもできます。

〈この項の構成〉

(1) 登録の手順

[ツールの起動]メニューにツールを登録する手順を次に示します。

  1. [システム構成]ウィンドウまたは[あて先]ウィンドウの[オプション]メニューから、[ツールの起動]−[ツールの登録]を選択する。

    [ツールの登録]ダイアログボックスが表示されます。

    なお、[ツールの登録]ダイアログボックスは、次の方法で表示することもできます。

    • [システム構成]ウィンドウまたは[あて先]ウィンドウに表示されているホストを右クリックして、[ツールの起動]−[ツールの登録]を選択する。

    • [検索]ダイアログボックスに表示されているホストを右クリックして、[ツールの起動]−[ツールの登録]を選択する。

      図E‒1 [ツールの登録]ダイアログボックス

      [図データ]

  2. 各項目を指定する。

    各項目について説明します。

    メニュー名(必ず指定)

    [ツールの起動]メニューに表示されるメニュー名を、半角で255文字(全角で127文字)以内で指定します。同じメニュー名を複数登録することはできません。

    登録するメニュー名にショートカットキーを指定する場合は、「メニュー名(&X)」の形式で指定します。「(&X)」はすべて半角で指定してください。「X」に指定した文字のキーが、ショートカットキーになります。例えば、「接続確認ツール」というメニューに[R]キーをショートカットキーとして登録する場合は、「接続確認ツール(&R)」と指定します。

    ツールのパス名(必ず指定)

    登録するツールのフルパスを、半角で260文字(全角で130文字)以内で指定します。[参照]ボタンをクリックして表示されるダイアログから、選択したツールのフルパスを指定できます。また、「ツールのパス名」には、ネットワーク上のホストや、表E-1に示す予約語も指定できます。

    「ツールのパス名」には、EXEファイル、BATファイル、CMDファイルなどの実行ファイルを指定してください。TXTファイルなどを指定しても起動できません。また、存在しないファイル名またはアクセスできないファイル名を指定した場合、ツールの起動時にエラーとなります。

    引数

    ツールの起動時に引数として渡す値を、半角で260文字(全角で130文字)以内で指定します。リモートインストールマネージャで選択したホストのシステム構成情報を引数として渡すには、予約語を指定します。予約語の指定方法については、「付録E.1(2) 予約語の指定方法」を参照してください。

  3. [登録]ボタンをクリックする。

    指定した内容が「メニューの一覧」に追加されます。ツールは10個まで登録できます。

  4. [OK]ボタンをクリックする。

    [ツールの登録]ダイアログボックスが閉じ、「メニューの一覧」に表示されているツールが[ツールの起動]メニューに登録されます。なお、[キャンセル]ボタンをクリックした場合、ツールは登録されません。

(2) 予約語の指定方法

予約語は、次の方法で指定できます。

引数として渡せるシステム構成情報と、対応する予約語を次の表に示します。

表E‒1 システム構成情報と対応する予約語

システム構成情報

予約語

ツールに渡す形式

運用キー

$(KEY)

ホスト名運用の場合

ホスト名

IPアドレス運用の場合

XXX.XXX.XXX.XXX

ホスト名

$(NAME)

ホスト名

IPアドレス

$(ADDRESS)

XXX.XXX.XXX.XXX

ホスト識別子

$(HOSTID)

#ホスト識別子

MACアドレス

$(MACADDRESS)

MACアドレス

経路

$(ROUTE)

\経路

ホスト種別

$(TYPE)

中継システムの場合

MASTER

管理対象のコンピュータの場合

CLIENT

更新日時

$(UPDATE)

YYYYMMDD.hhmmss

作成日時

$(CRTDATE)

YYYYMMDD.hhmmss

コメント

$(COMMENT)

コメント

注※ システム構成情報の経路の区切りには「!」が使われていますが、ツールに渡す形式では、経路の区切りが「\」になります。なお、ルート直下のホストの場合、「\」だけがツールに渡されます。

注意事項
  • 直接予約語を入力する場合は、必ず半角大文字で指定してください。例えば、「$(name)」と入力しても、予約語として認識されません。

  • システム構成情報に値がない場合、指定した予約語には値が入りません。

予約語を指定して、ホスト名、ホスト識別子およびMACアドレスをツールの引数として渡す場合の、「引数」の指定例を次に示します。

/n $(NAME) /id $(HOSTID) /mac $(MACADDRESS)

このように指定した場合、ツールの起動時に実行される内容は次のようになります。

[図データ]

(3) 登録内容の変更

[ツールの起動]メニューに登録したツールの、「メニュー名」、「ツールのパス名」および「引数」を変更する手順を次に示します。なお、複数のツールの登録内容を同時に変更することはできません。

  1. [ツールの登録]ダイアログボックスの「メニューの一覧」から、登録内容を変更したいメニューを選択する。

    「メニュー名」、「ツールのパス名」および「引数」に登録されている内容が表示されます。

  2. 登録内容を変更する。

  3. [登録]ボタンをクリックする。

    変更した内容が、「メニューの一覧」に反映されます。

  4. [OK]ボタンをクリックする。

    [ツールの登録]ダイアログボックスが閉じ、「メニューの一覧」の内容が[ツールの起動]メニューに反映されます。なお、[キャンセル]ボタンをクリックした場合、変更した内容は[ツールの起動]メニューに反映されません。

(4) 登録したツールの削除

[ツールの起動]メニューに登録したツールを削除する手順を次に示します。複数のツールを選択して、一括して削除することもできます。

  1. [ツールの登録]ダイアログボックスの「メニューの一覧」から、削除したいメニューを選択する。

  2. [削除]ボタンをクリックする。

    選択したメニューが、「メニューの一覧」から削除されます。

  3. [OK]ボタンをクリックする。

    [ツールの登録]ダイアログボックスが閉じ、「メニューの一覧」の内容が[ツールの起動]メニューに反映されます。なお、[キャンセル]ボタンをクリックした場合、ツールは削除されません。