Hitachi

JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


17.7 AITファイルをデバッグする

一とおりAITファイルの作成が終わったら、文法チェック、実行、デバッグを繰り返し、ユーザ操作を正しくシミュレートするAITファイルを完成させます。AITファイルを実行するために、コンパイルする必要はありません。

なお、Windows Server 2019、Windows Server 2016、Windows 10、Windows 8.1、Windows 8、Windows Server 2012、Windows 7、Windows Server 2008 R2版JP1/IT Desktop Management 2 - AgentでAdministrator権限を必要とするプログラムのAITファイルをデバッグする場合、Administrator権限で[JP1/ITDM2 Automatic Installation Tool]ウィンドウを起動してください。プログラムが一般ユーザ権限で実行できる場合は、Administrator権限および一般ユーザ権限のどちらからでもデバッグを実行できます。

AITファイルのデバッグの流れを次の図に示します。

図17‒30 AITファイルのデバッグの流れ

[図データ]

AITファイルを開くと、コーディングのバグを修正するための[ビルド]メニューと[デバッグ]メニューが使用可能になります。

[ビルド]メニューは、AITファイルの文法上の誤りを検出したり、アクティブなAITファイルを実行したりできます。

[デバッグ]メニューは、ブレークポイントを設定すると、AITファイルを指定した位置まで実行できます。また、監視ウィンドウで変数の値を参照したり、更新したりできます。

これらの機能は、拡張子.aisを持つAITファイルにだけ有効です。

デバッグ時の注意事項

PACKAGE_INFOセクションのInstallerNameには、インストールプログラム名が、パッケージングするディレクトリからの相対パスで記述されています。デバッグ時には、一時的にMAINセクションで、これを絶対パスに置き換える必要があります。デバッグが完了したら、元に戻しておいてください。ただし、[文法チェック]のときは、絶対パスに置き換える必要はありません。次に、InstallerNameを絶対パスに置き換える例を示します。

図17‒31 InstallerNameを絶対パスに置き換える例

[図データ]

〈この節の構成〉