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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


15.3.1 ログファイルの確認

JP1/IT Desktop Management 2 - Managerでは、発生したイベントごとにログが取得されます。ユーザが確認できるログは、次の2種類です。

  1. Windowsのイベントログ

  2. MAIN.LOGファイル

Windowsのイベントログは、Windowsのイベントビューアから確認します。MAIN.LOGファイルは、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのインストール先ディレクトリ\mgr\log下に保存されますので、それらを確認する場合はテキストエディタを使用してください。次に、各ログについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) Windowsのイベントログを確認する

JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの使用中に取得されたイベントログは、イベントビューアを使って表示できます。

イベントビューアの[ログ]メニューから[コンピュータの選択]を選ぶことで、Windowsの動作しているほかのホストのイベントも確認できます。イベントビューアの詳しい操作方法については、Windowsのマニュアルまたはヘルプを参照してください。

イベントビューアのイベント欄に表示される数字(イベントID)は、メッセージIDに相当します。数字の意味は、次のとおりです。

表15‒1 イベントIDとその意味(JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの場合)

イベントID

内容

0〜999

Windowsとのインターフェース関連

1000〜1999

TCP/IP関連

7000〜7999

インストール関連

また、イベントビューアのウィンドウで各イベントをダブルクリックすると、イベントごとの詳しい説明が表示されます。例えば、配布管理システム、中継システム、または管理用中継サーバのディスク容量が不足し、システムエラーが発生したときは、イベントビューアのシステムログに、ディスク容量が不足したことを示すメッセージが出力されます。この場合、不要なファイルを削除するなどして、必要なディスク容量を確保してから、処理を再度実行してください。

イベントによっては、イベントの詳細の中でメモリダンプ情報が出力される場合があります。JP1/IT Desktop Management 2のエラーに関して、弊社にお問い合わせのときは、この情報もお知らせください。

なお、JP1/IT Desktop Management 2が出力するイベントログメッセージについては、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 メッセージ」を参照してください。

(2) MAIN.LOGファイルを確認する

JP1/IT Desktop Management 2は、MAIN.LOGファイルにもログを取得します。ファイルの形式を次に示します。

図15‒4 MAIN.LOGファイルの形式

[図データ]

MAIN.LOGファイル中に表示される「メッセージ種別」および「機能種別」の意味は次のとおりです。

表15‒2 Main.logファイルのメッセージ種別(JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの場合)

メッセージ種別

意味

Informational

情報メッセージ

Warning

警告メッセージ

Error

エラーメッセージ

表15‒3 Main.logファイルの機能種別(JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの場合)

機能種別

意味

TCP/IP

TCP/IPとのインターフェース

System

Windowsとのインターフェース

Server

JP1/IT Desktop Management 2のイベント