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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


14.19.20 USER_PROGRAM_INSTALLATION_CONDITIONS(外部プログラムの指定)

USER_PROGRAM_INSTALLATION_CONDITIONSタグでは、インストール前後およびインストールエラー時に管理対象のコンピュータで起動させる外部プログラムを指定します。このタグは、dcmcollコマンド、dcmpackコマンド、およびdcmstswコマンドで使用します。

指定できるパラメタ、およびコマンドの引数との対応を次の表に示します。

パラメタ

内容

コマンドの引数

external_program_executed_before_installation※1

インストール前起動外部プログラム

/b インストール前起動外部プログラム

external_program_executed_after_installation

インストール後起動外部プログラム

/a インストール後起動外部プログラム

external_program_error_handler※2

インストールエラー時起動外部プログラム

/e インストールエラー時起動外部プログラム

external_program_handler

起動外部プログラム

/ep 起動外部プログラム

exit※2

外部プログラム処理結果の通知方式

/rbR、/rbM、/raR、/raM、/reR、/reM

action※2

処理結果エラー時の取り扱い

/ybC、/ybS、/yaC、/yaS

wait※2

監視方式

/wbU、/wbT、/wbG、/waU、/waT、/waG、/weU、/weY

timeout

  • 監視時間

  • 最大実行期間(dcmstswコマンドの場合)

  • /n 監視時間

  • /wt 最大実行期間(dcmstswコマンドの場合)

wait_code

監視コード

/wc 監視コード

注※1

UNIXのコンピュータへ配布するパッケージの場合、SCHEDULEタグのinstallation_date_and_timeパラメタと同時に指定すると、このパラメタは無視されます。

注※2

UNIXのコンピュータへ配布するパッケージの場合、パラメタを指定しても無視されます。

起動する外部プログラムには、GUIを持たないプログラムを指定してください。GUIを持つプログラムを起動しても、GUIは表示されません。

また、外部プログラムには16bitのアプリケーションを指定しないでください。Windowsのコンピュータに対して、外部プログラムに16bitアプリケーションを指定したバックグラウンドインストールモードのパッケージをリモートインストールすると、コンピュータがハングアップします。

〈この項の構成〉

(1) 形式

USER_PROGRAM_INSTALLATION_CONDITIONS{
{
external_program_executed_before_installation=
インストール前起動外部プログラム
exit=外部プログラム処理結果の通知方式
action=処理結果エラー時の取り扱い
wait=監視方式(U、T、またはG)
}
{
external_program_executed_after_installation=
インストール後起動外部プログラム
exit=外部プログラム処理結果の通知方式
action=処理結果エラー時の取り扱い
wait=監視方式(U、T、またはG)
}
{
external_program_error_handler=
インストールエラー時起動外部プログラム
exit=外部プログラム処理結果の通知方式
wait=監視方式(UまたはY)
timeout=監視時間
}
{
external_program_handler=
起動外部プログラム
timeout=最大実行期間
wait_code=監視コード
}
}

(2) 説明

(3) 注意事項

(a) UNIXのコンピュータで外部プログラムを起動する場合の注意事項

dcmpackコマンドで、UNIXのコンピュータへ配布するパッケージに外部プログラムの起動を設定する場合、次のことに注意してください。

  • Windows向けパッケージと異なり、external_program_error_handler、exit、action、およびwaitパラメタは指定できません。

  • external_program_executed_before_installationおよびexternal_program_executed_after_installationパラメタは、SCHEDULEタグのinstallation_date_and_timeパラメタを指定したかどうかで外部プログラムのパスの指定方法が異なります。

  • 「<」「>」「|」「&」「$」などのシェルプログラムで特別な意味を持つ文字は使わないでください。

    指定方法の違いを次の表に示します。

    installation_date_and_timeの指定

    起動する外部プログラムのパス指定方法

    external_program_executed_before_installation

    external_program_executed_after_installation

    あり

    指定できません。

    • 半角40文字以内で指定してください。

    • スペースを含んだパスは指定できません。

    • 後処理プログラムに引数が存在する場合は、パスと引数の全体を「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。

    • 引数がスペースを含む場合は、スペースを含む引数を「'」(シングルクォーテーション)で囲んでください。

    なし

    • external_program_executed_before_installationだけ指定する場合、半角60文字以内で指定してください。

    • external_program_executed_after_installationだけ指定する場合、半角64文字以内で指定してください。

    • external_program_executed_before_installationとexternal_program_executed_after_installationを両方指定する場合、合わせて半角60文字以内で指定してください。

    • 文字列(引数)の数は最大18個指定できます。

    • 複数の連続したスペースは1個の区切り文字として扱われます。

    • 「'」(シングルクォーテーション)は引数として扱われません。

    • シェル変数は文字列として扱われるため、無効になります。

    • 応答待ちになる処理を指定しないでください。

また、dcmcollコマンドでUNIXのコンピュータに対して外部プログラムの起動を設定する場合、次のことに注意してください。

  • Windowsのコンピュータの場合と異なり、external_program_error_handlerパラメタは指定できません。

  • 起動する外部プログラムのパスは、半角64文字以内で指定してください。65文字以上を指定した場合は、先頭から64文字分が有効となります。

  • 起動する外部プログラムのパスにスペースを含めることはできません。

  • 起動する外部プログラムに引数は指定できません。

なお、パスの指定方法が間違っていた場合、パッケージングとジョブの実行はできますが、配布先のUNIXのコンピュータで外部プログラムは起動しません。このとき、ジョブはエラーにならず、正常終了しますのでご注意ください。