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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


10.4.1 ジョブの実行状況を確認するときの設定

ジョブの実行状況を確認するときには、次に示す項目を設定してください。

〈この項の構成〉

(1) 記録する実行結果の設定

終了したジョブの実行結果が大量に残っていると、リモートインストールマネージャの動作が遅くなったりする場合があります。そのため、終了したジョブの実行結果は、確認が必要な実行状態のものだけ記録しておくことをお勧めします。記録する実行結果は、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのセットアップの[リモートインストールマネージャを使用した配布のセットアップ]画面の[結果記録オプション]パネルで、ジョブのあて先の属性ごとに設定できます。

(a) 通常のジョブの場合

通常のジョブ(あて先がIDでないジョブ)の場合、「エラー」、「正常終了」の実行状態の中から、配布管理システムに記録しておく状態を選択できます。

なお、次に示すジョブの場合、この設定は無効になり、すべての実行状態が配布管理システムに記録されます。

  • クライアントユーザによるインストール

  • コンピュータ(UNIX)のシステム情報の取得

  • コンピュータ(UNIX)のソフトウェア情報の取得

注※

このジョブはMacエージェントにも適用できます。このため、あて先がMacエージェントの場合も、この設定は無効になり、すべての実行状態が配布管理システムに記録されます。

(b) IDジョブの場合

IDジョブの場合、「エラー」、「完了」、「正常終了」の実行状態の中から、配布管理システムに記録しておく状態を選択できます。

なお、中継システムが管理するIDに属しているコンピュータのジョブは、すべてのジョブ種別でこの設定が有効になります。また、配布管理システムが管理するIDに属しているコンピュータで、「10.4.1(1)(a) 通常のジョブの場合」で示すジョブの場合は、この設定が無効になり、すべての実行状態が配布管理システムに記録されます。

(2) 実行状況の監視間隔の設定

ジョブの実行状況は、一定の間隔で配布管理システムが監視しています。ジョブ実行状況の監視間隔は、[ジョブの環境設定]ダイアログボックスで設定できます。

ジョブの監視間隔を短く設定すると、負荷が大きくなりほかのアプリケーションの動作に影響を与えることがあります。ジョブの監視間隔は、30分〜1時間を目安に設定してください。

[ジョブの環境設定]ダイアログボックスは、[ジョブ実行状況]ウィンドウで、[オプション]−[ジョブ]を選択すると表示されます。

図10‒19 [ジョブの環境設定]ダイアログボックス

[図データ]

ジョブの監視

ジョブの監視間隔を設定します。「監視する」チェックボックスがオンのときに、ジョブ実行状況を監視します。ジョブの監視間隔は、1秒〜10日23時間59分59秒の間で設定できます。デフォルトでは、チェックボックスがオンにされ、監視間隔は15分に設定されます。

ジョブの監視時間を設定すると、[ジョブ実行状況]ウィンドウでは、監視時間が過ぎるたびに、ウィンドウの左枠で選択中の項目、および右枠の全項目の状態が更新されます。ジョブの監視時間を設定していない場合、またはジョブの監視時間外に、情報を更新したい場合は、[ジョブ実行状況]ウィンドウの左枠で、状態を表示させたい項目の1つ上の階層をダブルクリックして、再表示してください。

エージェントの部分読み込み

ジョブ実行状況ウィンドウでは、表示するジョブの対象になるホスト台数の読み込みデータ量を管理できます。

  • ウィンドウのサイズに合わせる

    ウィンドウに表示できるホスト数の約2倍のデータ量を一度に読み込みます。読み込まれなかったデータについては、次回垂直スクロールバーを操作した時点で、新たに読み込まれます。

  • 読み込み数を指定する

    1〜2,147,483,647で指定してください。画面に表示できるホスト数に関係なく、指定したホスト数を表示する時点で読み込みます。数百台〜数千台のホストに対して実行されたジョブの結果を見る場合などは、このオプションを指定して読み込むデータ量を制限してください。ただし、指定したホスト数がウィンドウに表示できるホスト数の2倍よりも少ない場合は、ウィンドウに表示できるホスト数の約2倍のデータ量を読み込みます。