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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


10.3.1 ジョブの実行と保存

作成したあとすぐにジョブを実行する方法と、保存してからジョブを実行する方法について説明します。また、特定のあて先を検索してジョブを実行する方法についても説明します。

〈この項の構成〉

(1) 作成後すぐに実行する

[ジョブの作成]ダイアログボックスで作成したジョブを、そのまま実行する方法を次に示します。

  1. [ジョブの作成]ダイアログボックスで[実行]ボタンをクリックする。

    ジョブが実行され、[ジョブの作成]ダイアログボックスが閉じます。

なお、日時を指定してジョブを実行する場合は、いったんジョブを保存する必要があります。

(2) 保存後に実行する

ジョブは、フォルダという単位でリモートインストールマネージャの[ジョブ定義]ウィンドウに保存されます。作成したジョブを保存してから実行する方法について説明します。

(a) ジョブの保存

ジョブはリモートインストールマネージャの[ジョブ定義]ウィンドウに保存します。次に、ジョブの保存方法を示します。

  1. [ジョブの作成]ダイアログボックスで[保存]または[保存&実行]ボタンをクリックする。

    [ジョブの保存]ダイアログボックスが表示されます。[ジョブの保存]ダイアログボックスは、見やすいサイズに変更できます。サイズを変更した場合、次回から変更したサイズで表示されます。

    図10‒13 [ジョブの保存]ダイアログボックス

    [図データ]

  2. ジョブを保存するフォルダを指定して、[OK]ボタンをクリックする。

    選択したフォルダにジョブが保存されます。

    手順1.で[保存&実行]ボタンをクリックした場合は、保存すると同時にジョブが実行されます。

(b) 保存したジョブの実行

保存したジョブは、リモートインストールマネージャの[ジョブ定義]ウィンドウで、確認および実行できます。

図10‒14 [ジョブ定義]ウィンドウ

[図データ]

[ジョブ定義]ウィンドウで選択したジョブを実行する方法を次に示します。

  1. [ジョブ定義]ウィンドウで、実行するジョブを選択する。

    選択したジョブが反転表示されます。

  2. [実行]−[ジョブの実行]を選択する。

    ジョブが実行されます。次のどちらかの方法でジョブを実行することもできます。

    • [ジョブ実行]ボタンをクリックする。

    • [F5]キーを押す。

    [F5]キーを押した場合、ジョブを実行するかどうかを確認するダイアログボックスが表示されます。確認ダイアログボックスの「以後、確認メッセージを表示しない」チェックボックスをオンにしてジョブを実行すると、次回以降[F5]キーを押したときに、確認ダイアログボックスは表示されません。確認ダイアログボックスを再度表示させたい場合は、[Ctrl]+[F5]キーを押してジョブを実行してください。

    なお、ジョブ作成時に[スケジュール]パネルで「日時を指定して実行」を設定したジョブは、保存後にメニューや[F5]キーでジョブ実行すると、ジョブ実行日時の設定が「即時実行」に変更されます。

(3) 特定のあて先を検索して実行する

[システム構成]または[あて先]ウィンドウから特定のあて先を検索し、ジョブを実行する方法を次に示します。IPアドレス、あて先名、あて先グループ名、ID名などによる検索に加えて、ホストの登録日付による検索ができます。また、あるホストでジョブのエラーが発生したとき、そのホストを検索し、リモートコントロール機能を使って接続して、エラーの原因を調査することもできます。

[システム構成]または[あて先]ウィンドウで、それぞれ実行できる検索方法を次に示します。

ウィンドウ

名称による検索

日付による検索

[システム構成]ウィンドウ

[あて先]ウィンドウ

×

(凡例)○:検索できる ×:検索できない

(a) 名称による検索

IPアドレス、あて先名、あて先グループ名、ID名などの名称をキーにあて先を検索し、ジョブを実行する方法を説明します。

  1. [システム構成]または[あて先]ウィンドウの[オプション]−[検索]を選択する。

    [検索]ダイアログボックスが表示されます。[システム構成]ウィンドウから表示した場合と[あて先]ウィンドウから表示した場合とで、ダイアログボックスの表示項目は異なります。

    図10‒15 [あて先]ウィンドウから表示した場合の[検索]ダイアログボックス

    [図データ]

    あて先([あて先]ウィンドウから表示した場合だけ)

    あて先名を検索対象とする場合に指定します。

    あて先グループとID([あて先]ウィンドウから表示した場合だけ)

    あて先グループ名とID名を検索対象とする場合に指定します。

    検索文字列

    検索文字列を最大64バイトで指定します。ただし、次に示す記号および半角スペースは指定できません。

    \」「/」「*」「"」「:」「!」「|」「<」「>」「?」「%」「@」「'」

    指定した文字列を含むあて先が検索されます。

    ホスト名を検索

    ホスト名をキーにして検索する場合に選択します。

    [検索]ダイアログボックスを[あて先]ウィンドウから表示した場合、検索対象に「あて先グループとID」を選択しているときは、非活性になります。

    IPアドレスを検索

    IPアドレスをキーにして検索する場合に選択します。

    [検索]ダイアログボックスを[あて先]ウィンドウから表示した場合、検索対象に「あて先グループとID」を選択しているときは、非活性になります。

    完全に一致するものだけを検索

    指定した検索文字列と完全に一致するものだけを検索したい場合に、チェックボックスをオンにします。

    大文字と小文字を区別する

    大文字と小文字を区別して検索したい場合に、チェックボックスをオンにします。

  2. 検索条件を設定し、[検索]ボタンをクリックする。

    検索が開始され、下部の「検索結果」リストに、検索結果が表示されます。

    [検索]ダイアログボックスは、見やすいサイズに変更できます。

  3. 「検索結果」リストで、ジョブを実行したいあて先を右クリックし、[ジョブの実行]メニューを選択する。

    [ジョブ定義の新規作成]ダイアログボックスが表示されますので、選択したあて先に対して、ジョブを実行できます。

(b) 日付による検索

ホストを管理用サーバへ登録した日付でホストを検索し、ジョブを実行する方法を説明します。日付による検索の詳細は、「6.1.2 日付によるホストの検索方法」および「6.1.5 システム構成情報のメンテナンスの例」を参照してください。

  1. [システム構成]ウィンドウの[オプション]−[検索]を選択する。

    [検索]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [日付による検索]タブを選択する。

    図10‒16 [日付による検索]パネル

    [図データ]

  3. 検索する日付の範囲を指定する。

    範囲指定

    検索する日付範囲の開始日と終了日の両方、またはどちらか一方を指定します。入力形式はYY/MM/DDで、YYは西暦下2けたを、MMは月を、DDは日を表します。検索できる日付の範囲は1971年1月1日〜2037年12月31日です。

    なお、開始日または終了日のどちらか一方だけを指定する場合は、指定しない方のチェックボックスをオフにしておきます。

    過去nか月間

    現在の日付から何か月前までを検索範囲にするのかを指定します。指定できる月数は1〜999です。デフォルトは、1です。一度検索すると、前回検索時に指定した値が入力されます。ただし、指定した月数が、検索可能範囲である1971年1月1日以前になる場合は、1971年1月1日から現在の日付までが、検索範囲になります。

    過去n日間

    現在の日付から何日前までを検索範囲にするのかを指定します。指定できる日数は1〜999です。デフォルトは、1です。一度検索すると、前回検索時に指定した値が入力されます。ただし、指定した日数が、検索可能範囲である1971年1月1日以前になる場合は、1971年1月1日から現在の日付までが、検索範囲になります。

  4. 検索条件を設定し終わったら、[検索]ボタンをクリックする。

    検索が開始され、下部の「検索結果」リストに、検索結果が表示されます。

    [検索]ダイアログボックスは、見やすいサイズに変更できます。

  5. 「検索結果」リストで、ジョブを実行したいホストを右クリックし、[ジョブの実行]メニューを選択する。

    [ジョブ定義の新規作成]ダイアログボックスが表示されますので、選択したホストに対して、ジョブを実行できます。

(c) リモートコントロール機能を利用する

特定のホストを検索し、リモートコントロール機能を使って接続する方法を説明します。これによって、あるホストでジョブのエラーが発生したとき、エラーの原因を容易に調査できます。

  1. [システム構成]または[あて先]ウィンドウの[オプション]−[検索]を選択する。

    [検索]ダイアログボックスが表示されます。

  2. あて先を検索する。

    検索方法については、「10.3.1(3)(a) 名称による検索」および「10.3.1(3)(b) 日付による検索」を参照してください。

  3. 「検索結果」リストで任意のあて先を右クリックし、[リモートコントロールの開始]メニューを選択する。

    コントローラが起動します。

    次の場合は、[リモートコントロールの開始]ダイアログボックスが表示されますので、操作4を行ってください。

    • 複数のホストを選択した場合

    • ID名とあて先グループ名で検索し、その検索結果に属するホストが複数存在する場合

      図10‒17 [リモートコントロールの開始]ダイアログボックス

      [図データ]

  4. コントローラを起動するホストを選択し、[起動]ボタンをクリックする。

    選択したホストに対し、コントローラが起動します。

なお、リモートインストールマネージャを使用しているPCで、運用キーをホスト名にしている場合は、次の点に注意してください。

  • ホスト名を選択して接続する場合は、リモートインストールマネージャを使用しているPCで、アドレス解決できている必要があります。

  • 選択したホストが1台の場合で、そのホストのIPアドレスの情報があるときは、ホスト名とIPアドレスのどちらかを選択して接続できます。ただし、接続先のIPアドレスが動的に変化する環境では、IPアドレスを選択しても、意図したPCに接続できないことがあります。