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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


3.1.4 ファイアウォール環境での配布機能の運用

JP1/IT Desktop Management 2は、ファイアウォールを使用しているシステムでも、セキュリティのレベルを下げることなく運用できます。例えば、配布管理システムが設置された配布拠点と中継システムが設置された各部門のネットワークが、それぞれ、ファイアウォールで管理されていても、配布管理システムから中継システムへソフトウェアを配布できます。

ここでは、ファイアウォールを使用した環境で、JP1/IT Desktop Management 2を運用する方法について説明します。

ファイアウォールを使用した環境でJP1/IT Desktop Management 2を運用する場合、ファイアウォールにJP1/IT Desktop Management 2で使用するポート番号を設定する必要があります。ポート番号については、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド」のポート番号の説明を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 使用できるファイアウォール

JP1/IT Desktop Management 2で使用できるファイアウォールには、次の方式があります。

(a) パケットフィルタリング方式ファイアウォール

設定によってファイアウォールを通過するパケットを制限する、ファイアウォール実現方式の一つです。

パケットフィルタリング方式のファイアウォールの場合は、該当するノードのIPアドレスとポート番号を設定することで、JP1/IT Desktop Management 2が使用できるようになります。

(b) アプリケーションゲートウェイ方式ファイアウォール

パケットの中継を禁止し、アプリケーションゲートウェイでアクセスを制御する、ファイアウォール実現方式の一つです。

アプリケーションゲートウェイ方式のファイアウォールの場合は、ゲートウェイでアプリケーションごとにアクセスを制御するので、JP1/IT Desktop Management 2をアクセス可能なアプリケーションに設定する必要があります。