1.3.5 グルーピングしたホストへのジョブ実行
規模の大きいシステムでは、ジョブの実行対象として個々のシステムを指定するよりも、何らかのグループを指定する方が便利です。あて先をグループ化したものには、「あて先グループ」と「ID」があります。
- あて先グループ
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部署や担当業務など任意の条件で、配布先を階層的にグルーピングしたものです。グループの作成だけでなく、各グループにどのコンピュータが所属するかということも、配布管理システムで指定して管理します。ウィンドウ上で、あて先の論理的な階層構造を簡単に把握できるので、あて先を管理しやすくするためにも、何らかのあて先グループを作成しておくことをお勧めします。
ジョブのあて先として、あて先グループを指定すると、そのグループに属するすべてのコンピュータに対してジョブが実行されます。
部署ごとにグルーピングして管理する一方で、各部署のコンピュータをプロジェクト別にグルーピングすることもできます。このため、次の図のように、部署ごとのグルーピングとプロジェクトごとのグルーピングを重複して設定できます。
あて先グループの概念を次の図に示します。
図1‒8 あて先グループの概念 - ID
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IDでは、所属するコンピュータをシステム管理者側から登録するだけでなく、利用者側からもIDを選択して登録できます。また、IDに対して実行したジョブは、その後、そのIDに新しくコンピュータが登録されるたびに自動的に実行されるため、配布管理システムがソフトウェアを再度配布する必要はありません。OSやマシンの用途など変動しやすい項目で分類しても、利用者側から所属するIDを変更するだけで済むので、システム管理者の負担を軽減できます。
IDの概念を次の図に示します。
図1‒9 IDの概念