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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド


1.1.1 リモートインストールの作業の流れ

リモートインストールは、インストールするソフトウェアを登録する作業(パッケージング)と、登録されたパッケージを配布してインストールする作業(リモートインストール)との2段階に分けられます。

リモートインストールの作業の流れを次の図に示します。

図1‒1 リモートインストールの作業の流れ

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 配布するソフトウェアをパッケージングする

ソフトウェアをリモートインストールするには、まず対象となるソフトウェアを、配布管理システムにパッケージングしておく必要があります。ソフトウェアをパッケージングするには、パッケージャを使用します。

パッケージャは、リモートインストールするソフトウェアを、インストールに必要な情報と一緒に、配布管理システムのキャビネットと呼ばれる場所に保管します。こうして保管されたソフトウェアをパッケージと呼びます。

一度キャビネットに保管されたパッケージは、パッケージャと配布管理システムの両方から、参照したり削除したりできます。ただし、名称を変更したり、ほかのキャビネットに移したりはできないので、パッケージング実行前にキャビネットの構成をよく検討しておいてください。キャビネットは、事前に配布管理システム側で作成しておいてもかまいませんし、パッケージング時にパッケージャが新しく作成してもかまいません。

パッケージャでパッケージングしたソフトウェアは、リモートインストールマネージャまたはコマンドで配布できます。ITDM互換配布の機能では配布できません。パッケージングの操作については、「7.1 パッケージングの方法」を参照してください。

操作画面の配布画面で作成したパッケージは、ITDM互換配布の機能で配布できます。

(2) リモートインストールのジョブを作成、実行する

ソフトウェアをパッケージングしたら、配布管理システムでリモートインストールを指示するジョブを作成し、実行します。リモートインストールの操作は、リモートインストールマネージャから行います。リモートインストールの操作については、「7.3 リモートインストールの実行」を参照してください。

また、リモートインストールに関する作業には、ジョブの作成・実行以外に、キャビネットとパッケージの管理や中継システム上のパッケージの削除といった作業があります。キャビネットとパッケージの管理については「1.1.7 キャビネットとパッケージの管理」を、中継システム上のパッケージの削除については「1.1.9 中継システムおよび管理用中継サーバ上のパッケージの削除」を参照してください。