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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


17.13 ioutils exportdevicedetail(詳細な機器情報のエクスポート)

詳細な機器情報をエクスポートするioutils exportdevicedetailコマンドについて説明します。

機能

CSVファイルに詳細な機器情報をエクスポートします。なお、エクスポート対象となる情報が0件の場合でも、ファイルが出力されます。

複数のJP1/IT Desktop Management 2システムを構築している場合、このコマンドを利用することで、あるシステムの機器情報をほかのシステムに流用できます。

なお、このコマンドは、管理用サーバで実行してください。

形式

ioutils△exportdevicedetail△-export△エクスポートするファイル名[△-template△テンプレート名][△-filter△フィルタ名][△-encoding△文字コードの種別][△-s]

引数

-export△エクスポートするファイル名

エクスポートするCSVファイル名を、259バイト以内の絶対パスで指定します。

-template△テンプレート名

エクスポート時に使用するテンプレート名を指定します。テンプレートに設定されている項目を、設定されている文字コードでエクスポートします。

-filter△フィルタ名

フィルタを使用して機器情報をエクスポートする場合、操作画面のメニューエリ アに表示されるフィルタ名を指定します。

-encoding△文字コードの種別

エクスポートする機器情報の文字コードを指定します。文字コードの種別は次のとおりです。引数を省略した場合、テンプレートを指定するとテンプレートに設定された文字コードが指定されます。テンプレートを指定しないと、UTF-8が指定されます。

  • US-ASCII

  • ISO-8859-1

  • UTF-8

  • UTF-8N

  • UTF-16

  • UTF-16LE

  • UTF-16BE

  • MS932

  • Shift-JIS

  • EUC-JP

  • JIS

-s

エクスポート先に同じ名称のファイルがすでに存在しても、確認しないで上書きします。引数を省略した場合、同じ名称のファイルが存在すると、上書き確認のメッセージを出力し、管理者の応答に応じて出力を中止または上書きします。

格納先

JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ¥mgr¥bin¥

JP1/IT Desktop Management 2が提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。

注意事項

戻り値

ioutils exportdevicedetailコマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値

説明

0

コマンドが正常に終了しました。

1

コマンドが正常に終了しましたが、一部不正な機器情報があります。

11

コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。

12

指定されたフォルダが不正、ディスク容量が不足、またはフォルダがありません。

15

ファイル出力時のファイルのアクセスエラー、またはディスク容量が不足しています。

31

ほかのコマンドを実行中です。

51

コマンドの実行権限がありません。

54

管理用サーバがセットアップされていません。

70

指定されたフィルタがありません。

72

指定されたテンプレートが存在しません。

101

メモリ不足、またはそのほかの要因でコマンド実行に失敗しました。

120

データベースのアクセスエラーです。

150

そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。

使用例

機器情報をC:¥temp¥devicedetailexpo.csvにエクスポートする場合のコマンドの使用例を次に示します。

ioutils exportdevicedetail -export C:¥temp¥devicedetailexpo.csv -encoding UTF-8 -s

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