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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


6.38 機器のメンテナンスを設定して検出結果を確認する手順

機器のメンテナンスを設定して重複機器や不稼働機器を削除候補機器として定義すると、検出された削除候補機器を自動的にまたは手動で削除できます。

削除候補機器の定義を追加するには:

  1. 設定画面を表示します。

  2. メニューエリアで[機器]−[機器メンテナンスの設定と検出結果確認]を選択します。

  3. インフォメーションエリアで[重複機器の検出条件を追加]ボタンまたは[不稼働機器の検出条件を追加]ボタンをクリックします。

  4. 表示されるダイアログで重複機器や不稼働機器を判定するための条件を設定します。

  5. [OK]ボタンをクリックします。

重複機器や不稼働機器の定義が追加されて、[機器メンテナンスの設定と検出結果確認]画面の[機器メンテナンスの検出条件]に表示されます。

ヒント

設定した重複機器や不稼働機器の条件に基づいて、該当する機器が存在するかどうかが毎日、1回判定されます。該当する機器が存在する場合は、[機器メンテナンスの設定と検出結果確認]画面下部に[削除候補の機器一覧]が表示されます。判定のスケジュールは、コンフィグレーションファイル(jdn_manager_config.conf)のDeviceAutoMaintenanceTimeプロパティに設定した値に従って実行されます。DeviceAutoMaintenanceTimeプロパティについては、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 構築ガイド」の、コンフィグレーションファイルで処理の設定を変更する手順の説明を参照してください。

機器のメンテナンスの対象外にする機器をあらかじめ設定したり、[削除候補の機器一覧]に表示された中から対象外に設定したりすることができます。

ヒント

機器の削除時には、機器情報の削除に連動してシステム構成情報も削除されます(このとき、あて先グループとIDからも削除されます)。

また、削除される機器に対応づけられたハードウェア資産の資産状態を滅却状態などに自動的に変更できます。ただし、ハードウェア資産情報を滅却状態などに自動的に変更するには設定が必要です。詳細は、「11.1.16 削除した機器に関連するハードウェア資産の資産状態を自動的に変更する手順」を参照してください。

機器のメンテナンスによって初めて機器情報削除の運用をする場合の留意事項

次に示す手順で対応してください。

  1. 管理者が期待していない機器情報が間違って自動的に削除されないように、重複機器設定/不稼働機器設定の自動削除を無効にします。

    次に示すダイアログの[自動削除の設定]にあるチェックを外すと無効にできます。

    • [重複機器の検出条件を追加]

    • [重複機器の検出条件を編集]

    • [不稼働機器の検出条件を追加]

    • [不稼働機器の検出条件を編集]

  2. 設定画面の[機器]−[機器メンテナンスの設定と検出結果確認]画面で、[検出を開始]ボタンをクリックして手動で削除候補の機器を検出し、メンテナンスの対象外にするか削除するかを判断してください。

メモ

機器リプレースまたはOS再インストールによって新しく追加された機器に対して、ソフトウェアライセンスを割り当てる場合、ソフトウェアライセンスの移管を利用できます。

機器メンテナンスの抑止を設定・変更するには

長期出張やクラスタ環境などによって、長期間、管理用サーバへのアクセスのない機器を明示的に指定して機器メンテナンスの対象外にすることができます。

  1. 設定画面を表示します。

  2. メニューエリアで[機器]−[機器メンテナンスの設定と検出結果確認]を選択します。

  3. インフォメーションエリアの[機器メンテナンスの抑止設定]で、[変更]ボタンをクリックします。

  4. 表示されるダイアログで、機器を選択して[対象にする]または[対象外にする]ボタンをクリックして、機器メンテナンスの抑止対象にするかどうかを設定します。

機器メンテナンスの抑止対象にした場合、設定した重複機器検出条件や不稼働機器検出条件に該当しても削除候補機器として検出されることはなく、削除候補機器の自動削除によって削除されることもありません。対象外に変更した場合は、設定した重複機器検出条件や不稼働機器検出条件に該当すると、削除候補機器として検出されるようになります。

削除候補機器の定義を編集するには:

定義済みの重複機器検出条件や不稼働機器検出条件を変更したい場合に編集します。なお、編集できるのは自サーバの重複機器検出条件や不稼働機器検出条件だけです。複数サーバ構成の場合に配下の管理用中継サーバの重複機器検出条件や不稼働機器検出条件を変更するときは、適用先の管理用中継サーバの操作画面で編集してください。

  1. 設定画面を表示します。

  2. メニューエリアで[機器]−[機器メンテナンスの設定と検出結果確認]を選択します。

  3. インフォメーションエリアで編集したい重複機器検出条件や不稼働機器検出条件の[編集]ボタンをクリックします。

  4. 表示されるダイアログで重複機器検出条件や不稼働機器検出条件を編集して、[OK]ボタンをクリックします。

選択した重複機器検出条件や不稼働機器検出条件が更新されます。

削除候補機器の定義を削除するには:

利用しなくなった重複機器検出条件や不稼働機器検出条件を削除できます。なお、削除できるのは自サーバの重複機器検出条件や不稼働機器検出条件だけです。複数サーバ構成の場合に配下の管理用中継サーバの重複機器検出条件や不稼働機器検出条件を削除するときは、適用先の管理用中継サーバの操作画面で削除してください。

  1. 設定画面を表示します。

  2. メニューエリアで[機器]−[機器メンテナンスの設定と検出結果確認]を選択します。

  3. インフォメーションエリアで削除したい重複機器検出条件や不稼働機器検出条件を選択して、[削除]ボタンをクリックします。

    複数の重複機器検出条件や不稼働機器検出条件を選択して一括削除することもできます。

  4. 表示されるダイアログで、[OK]ボタンをクリックします。

選択した重複機器検出条件や不稼働機器検出条件が削除されます。

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