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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


1.7.7 許可したソフトウェアだけ利用できるようにする流れ

組織内のコンピュータには、業務で利用するさまざまなソフトウェアがインストールされています。組織内で利用できるソフトウェアを管理していない場合、情報漏えいやコンピュータウィルスの感染につながるおそれがあるソフトウェアがインストールされているおそれがあります。このような状況を防ぐため、組織内のコンピュータにどのようなソフトウェアがインストールされているかを把握して、使用を許可したソフトウェアだけを利用できるようにします。

JP1/IT Desktop Management 2を利用すると、コンピュータにインストールされているソフトウェアの情報を管理できます。さらに、使用を禁止するソフトウェアを登録して、インストール状況を監視できます。オンライン管理のコンピュータの場合は、使用を禁止するソフトウェアの起動を抑止したり、自動的にアンインストールしたりできます。

ヒント

使用を禁止するソフトウェアだけでなく、使用を必須とするソフトウェアを登録して、インストール状況を監視できます。オンライン管理のコンピュータの場合は、使用を必須とするソフトウェアを自動的にインストールできます。

組織内のコンピュータにインストールされているソフトウェアを確認して、使用を許可したソフトウェアだけを利用できるように、ソフトウェアを管理する流れを次に示します。

1.最近インストールされたソフトウェアを確認する

JP1/IT Desktop Management 2で、最近コンピュータに新しくインストールされたソフトウェアがないか確認します。新しくインストールされたソフトウェアがある場合は、業務に必要なソフトウェアか調査します。

2.ソフトウェアの利用を制限する

業務に不要なソフトウェアの場合は、JP1/IT Desktop Management 2に使用禁止ソフトウェアとして登録して、利用を制限します。

また、今後使用禁止ソフトウェアがインストールされた場合は、自動的にアンインストールするように設定します。

使用を許可したソフトウェアだけが利用されている状況になります。

関連リンク

〈この項の構成〉

(1) 最近インストールされたソフトウェアを確認する流れ

組織内のコンピュータに、セキュリティ上問題のあるファイル共有ソフトウェアや、業務に関係のないソフトウェアがインストールされていないかを確認します。これらのソフトウェアがインストールされていると、情報漏えいにつながったり、コンピュータウィルスに感染したりするおそれがあります。そのため、コンピュータに新しくインストールされたソフトウェアがないか定期的に確認して、組織内にインストールされているソフトウェアを把握します。

コンピュータに新しくインストールされたソフトウェアがある場合は、ソフトウェアの情報を調査して、利用者に使用目的を確認します。

1.新しくインストールされたソフトウェアを確認する

機器画面の[サマリ]−[ダッシュボード]画面に表示される[新規発見ソフトウェア]パネルで、最近コンピュータに新しくインストールされたソフトウェアがないか確認してください。新しくインストールされたソフトウェアがある場合は、業務に必要なソフトウェアか調査します。

2.ソフトウェアの情報を調査する

機器画面の[サマリ]−[ダッシュボード]画面に表示される[新規発見ソフトウェア]パネルに、最近コンピュータに新しくインストールされたソフトウェアが表示されます。ソフトウェア名のリンクをクリックすると、機器画面の[ソフトウェア情報]画面に移動します。[ソフトウェア情報]画面でソフトウェアの情報やソフトウェアをインストールしているコンピュータを確認してください。

また、インターネットなどを利用して、業務に必要なソフトウェアかどうかを調査します。業務に不要なソフトウェアだった場合は、利用者に使用目的を確認します。

3.利用者に使用目的を確認する

機器画面の[ソフトウェア情報]画面で、[インストール済みコンピュータ]タブを選択してください。表示されたコンピュータの利用者に、業務に不要なソフトウェアがインストールされていることを連絡して、使用目的を確認します。

正当な理由と認められない場合は、ソフトウェアをアンインストールするように指示するか、配布機能を利用してソフトウェアをアンインストールします。また、使用を許可していないソフトウェアを今後インストールしないように利用者に注意します。

業務に不要なソフトウェアの場合は、使用禁止ソフトウェアとして登録して利用を制限します。

ヒント

操作ログを取得するように設定している場合は、セキュリティ画面の[操作ログ]画面でソフトウェアの利用形跡(プログラムの起動のログ)を調査できます。

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(2) ソフトウェアの利用を制限する流れ

コンピュータに新しくインストールされたソフトウェアが業務に不要なソフトウェアだった場合は、使用禁止ソフトウェアとして登録してソフトウェアの利用を制限します。

1.使用禁止ソフトウェアとして登録する

ソフトウェアの利用を制限するため、機器画面の[ソフトウェア情報]画面で、セキュリティポリシーに使用禁止ソフトウェアとして登録します。

ヒント

使用禁止ソフトウェアはセキュリティポリシー設定時に登録することもできます。

使用禁止ソフトウェアとして登録すると、レポート画面の[セキュリティ詳細レポート]画面−[使用禁止ソフトウェアのインストール状況]レポートでインストール状況を確認できるようになります。また、オンライン管理のコンピュータの場合は、使用禁止ソフトウェアの起動を抑止したり、自動的にアンインストールしたりできます。

2.使用禁止ソフトウェアのインストール状況を確認する

レポート画面の[セキュリティ詳細レポート]画面で、[使用禁止ソフトウェアのインストール状況]レポートを確認します。使用禁止ソフトウェアの利用傾向や対策状況について確認し、問題がある場合は対処してください。

ヒント

使用ソフトウェアのポリシーには使用必須ソフトウェアも登録できます。使用必須ソフトウェアを登録すると、[使用必須ソフトウェアのインストール状況]レポートでインストール状況を確認できるようになります。また、オンライン管理のコンピュータの場合は、使用必須ソフトウェアを自動的にインストールできます。

使用を許可したソフトウェアだけが利用されている状況になります。

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