Hitachi

JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


1.7.6 ウィルス感染時に対策状況を確認する

組織内で利用しているコンピュータでウィルス感染が検出された場合、ウィルス対策製品によってウィルスが検疫されたあとに、管理している全コンピュータのウィルス対策状況や利用状況が問題ないかどうかを確認する必要があります。

JP1/IT Desktop Management 2を利用して、各コンピュータのウィルス対策状況や利用状況を確認できます。

1.ウィルスが発見されたコンピュータに問題がないか確認する

JP1/IT Desktop Management 2でウィルスが発見されたコンピュータの機器情報を確認します。不正なソフトウェアがインストールされているなどの問題があった場合は、ウィルス感染の原因となっているおそれがあるため、適切な対策を実施します。

2.コンピュータのウィルス対策状況を確認する

組織内のコンピュータのウィルス対策状況を、JP1/IT Desktop Management 2の[ウィルス対策製品の状況]レポートで確認します。

組織内のウィルス対策状況が確認できます。

関連リンク

〈この項の構成〉

(1) ウィルスが発見されたコンピュータに問題がないか確認する

組織内のコンピュータでウィルスが発見された場合、ウィルス対策製品によってウィルスが検疫されます。ウィルスが検疫されたあとは、JP1/IT Desktop Management 2でウィルスの感染につながるような不審なソフトウェアが利用されていないか、ウィルス対策状況が最新になっているかなどを確認する必要があります。

1.利用者からウィルス感染の連絡を受け取る

管理対象のコンピュータの利用者から、ウィルス感染の連絡を受け取ります。感染したウィルスが、ウィルス対策製品によって検疫、駆除されていることを利用者に確認します。

2.該当するコンピュータの情報を表示する

コンピュータの利用状況を確認するために、機器画面の[機器情報]画面で、ウィルスが発見されたコンピュータを表示します。

ヒント

[OS]、[利用者名]、[部署]、[設置場所]などの条件でフィルタを利用すると、目的のコンピュータを素早く探せます。

3.不審なソフトウェアがインストールされていないか確認する

ウィルスをコンピュータにダウンロードしてしまうようなソフトウェアがインストールされていると、再度ウィルスの被害が発生するおそれがあります。[機器情報]画面の[インストールソフトウェア情報]タブでコンピュータにインストールされているソフトウェアを確認してください。

不審なソフトウェアがインストールされていた場合は、アンインストールを指示します。

4.ウィルス対策状況が最新かどうかを確認する

ウィルス対策状況が最新になっていないと、再度ウィルスに感染するおそれがあります。[機器情報]画面の[セキュリティ情報]タブで、ウィルス対策製品のエンジンバージョンやウィルス定義バージョンなどが最新になっているかどうかを確認してください。

また、必要に応じて、ウィルス対策製品のWebサイトでウィルスの情報や対処方法を確認します。

ウィルス対策状況に問題があった場合は、対象のコンピュータに適切な対策を行ってください。

5.ウィルススキャンを実施する

ウィルスに感染したファイルがコンピュータ内に残っていないかを確認するために、利用者に対してコンピュータ全体のウィルススキャンをするように指示します。スキャンの結果に問題がなければ、確認は完了です。

ウィルスが発見されたコンピュータに問題がないか確認できます。

関連リンク

(2) コンピュータのウィルス対策状況を確認する

組織内のコンピュータでウィルスが発見された場合、ウィルス対策製品によってウィルスが検疫されます。検疫されたあとは、ウィルスによる被害を防止するため、組織内のコンピュータのウィルス対策状況が最新になっているかどうかを確認する必要があります。

コンピュータのウィルス対策状況は、[ウィルス対策製品の状況]レポートで確認できます。レポートには、「ウィルス対策ソフトウェアがインストールされているか」、「ウィルス定義ファイルが最新になっているか」などの情報が表示されます。

対策状況に問題があった場合は、対象のコンピュータを確認して適切な対策を行ってください。

上長やセキュリティ関連部署などに対策状況を報告する場合、レポートを出力して提出します。[ウィルス対策製品の状況]レポートで[印刷]ボタンをクリックすると、レポートを印刷できます。