Hitachi

JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


1.5.2 遠隔地にあるサーバを運用する流れ

別のフロアや拠点など遠隔地にあるサーバを運用する場合、管理者のコンピュータからサーバをリモートコントロールすることで、作業のたびに設置場所へ行ったり、サーバのデータメンテナンスのために拠点へ出張したりするような手間を軽減できます。

ここでは、サーバの業務システムの環境設定をリモートコントロールで変更する場合を例に、遠隔地にあるサーバを運用する流れについて説明します。

1.サーバに接続する

管理者のコンピュータから、遠隔地に設置されているサーバに接続します。

2.サーバの環境設定を変更する

サーバの環境設定ファイルを管理者のコンピュータに転送し、設定を変更します。

設定変更したファイルは、いったんテスト用サーバに転送して動作確認します。その後、問題がなければ本番用サーバへ環境設定ファイルを転送して適用します。

このように作業することで、サーバ上でファイル編集ができない環境でもデータを持ち運びする手間を省けます。

リモートコントロールでサーバの環境設定変更が完了します。

〈この項の構成〉

(1) 遠隔地にあるサーバに接続する流れ

サーバの環境設定ファイルの内容を変更する場合、いったんサーバに接続して、環境設定ファイルを管理者のコンピュータに転送します。

また、日々の運用でサーバに接続する場合は、接続リストにサーバを登録しておき、コントローラから直接接続します。毎回のように操作画面から機器を探して接続する手間を省けます。

サーバに接続する流れを次に示します。

1.コントローラを起動する

[スタート]メニューから、コントローラを直接起動します。

ヒント

コンピュータに接続するためには、管理者のコンピュータにコントローラがインストールされている必要があります。未インストールの場合は、操作画面からの接続開始時にインストールできます。

2.接続リストに接続先のサーバを登録する

コントローラから接続リストを表示して、接続先の機器を登録します。

3.サーバに接続する

接続リストから接続先のサーバを選択して接続します。認証画面が表示された場合、認証情報を入力します。認証に成功すると、サーバに接続できます。

ヒント

認証の有無はエージェント設定で設定します。デフォルトでは、認証画面が表示される設定になっています。管理者以外はサーバに接続できないように、サーバ接続時は認証画面が表示される設定にすることをお勧めします。エージェントレスのコンピュータに接続する場合は、接続先のリモートコントロール機能の設定に依存します。

サーバに接続し、リモートコントロールが開始されます。

関連リンク

(2) 遠隔地にあるサーバの環境設定を変更する流れ

サーバに接続したら、サーバの環境設定を変更します。

サーバ上で環境設定ファイルを直接編集してもかまいません。サーバ上で作業ができない場合や、管理者のコンピュータ上のツールを利用した方が効率が良い場合は、サーバの環境設定ファイルをいったん管理者のコンピュータに転送します。その後、編集した環境設定ファイルをサーバに転送し、適用します。

ヒント

例えば、環境設定ファイルが複雑なCSVファイルの場合、管理者のコンピュータに効率良く編集できるソフトウェアがインストールされているときは、管理者のコンピュータ上で環境設定ファイルを編集した方が便利です。

リモートコントロールでサーバの環境設定を変更する流れを次に示します。

1.環境設定ファイルを管理者のコンピュータに転送する

管理者のコンピュータで環境設定ファイルを編集するため、環境設定ファイルをサーバから管理者のコンピュータに転送します。

2.環境設定ファイルを編集する

管理者のコンピュータで、環境設定ファイルを編集します。

3.環境設定ファイルをテスト用サーバに転送する

管理者のコンピュータで編集した環境設定ファイルをテスト用サーバに転送します。

4.環境設定ファイルを本番用サーバに転送する

テスト用サーバで運用テストをして、問題がなければ本番用サーバに環境設定ファイルを転送し、適用します。

サーバの環境設定が更新されます。管理者が場所を移動することなくサーバの環境設定を変更できます。