8.13 checkitdmhost(接続先設定ファイルのフォーマットチェック)
エージェントの接続先を自動設定する接続先設定ファイル(itdmhost.conf)が、ファイルフォーマットを満たしているかどうかをチェックするするためのcheckitdmhostコマンドについて説明します。
機能
接続先設定ファイル(itdmhost.conf)のファイルフォーマットを満たしているかどうかをチェックします。
このコマンドを実行すると、引数に指定した接続先設定ファイルが1行ずつチェックされ、形式が不正な行は行番号がメッセージとして出力されます。形式不正が見つかっても終了しないで、引き続き次の行のチェックが実施されます。最終行まで到達するとチェック処理を終了します。ただし、形式不正の行が100行を越えた場合は、フォーマットエラーを表示してチェック処理を終了します。なお、チェックの途中でほかのエラーが発生した場合は、フォーマットチェックを中止し、そのエラーを表示して終了します。
次の場合に、接続先設定ファイルのその行の形式を不正とします。
-
必須項目を省略した場合
-
IPアドレスに無効な値を指定した場合
-
「接続先」として入力できる文字数以上の値を指定した場合
-
DMセクションの「接続種別」として「netmdm」、「netmdmw」以外を指定した場合
-
DMセクションの「マルチキャスト配布用アドレス」として無効な値を指定した場合
-
1行に指定できる項目以外の項目を指定した場合
-
セクション名として無効な値を指定した場合
-
セクションを重複して指定した場合
重複して指定した場合も、そのセクションの項目のチェック処理は実施されます。
-
セクション指定がない場合
-
ITDMセクションとDMセクションのどちらか一方だけを指定した場合
次の場合は、不正とはしないで、その行や記述を無視します。
-
セミコロンに続く記述
コメントとして扱われます。
-
改行だけの行
-
各項目の先頭や末尾に含まれる半角スペース
なお、このコマンドは管理用サーバで実行してください。
形式
checkitdmhost△-i△入力ファイル名
引数
- -i
-
フォーマットチェックをする接続先設定ファイル(itdmhost.conf)を200バイト以内の絶対パスで指定します。
格納先
JP1/IT Desktop Management 2のインストール先フォルダ\mgr\bin\
JP1/IT Desktop Management 2が提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。
戻り値
checkitdmhostコマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
コマンドが正常に終了しました。 |
11 |
コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。 |
12 |
指定された接続先設定ファイルのアクセスエラーです。 |
13 |
指定された接続先設定ファイルのファイル名が不正です。 |
80 |
指定された接続先設定ファイルの形式が不正です。 |
101 |
メモリ不足でコマンドの実行に失敗しました。 |
150 |
そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。 |
使用例
C:¥work1¥に作成した接続先設定ファイルのフォーマットチェックをする場合のコマンドの使用例を次に示します。
checkitdmhost -i C:\work1\itdmhost.conf