Hitachi

JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 構築ガイド


1.6.10 エージェントをセットアップする手順

提供媒体からエージェントをインストールした場合、管理用サーバと接続するためにセットアップを実行する必要があります。

なお、エージェントのセットアップを実行するには、Administrator権限を持つユーザーでOSにログオンしている必要があります。

管理用中継サーバ用のエージェントのセットアップは、管理用中継サーバのセットアップに含まれます。管理用中継サーバをセットアップする手順については、「1.2.5 管理用中継サーバをセットアップする手順」を参照してください。

ヒント

インストールセットの配布や管理用サーバからの配信でエージェントを導入した場合は、自動で接続先が設定されるため、接続先を設定するためのセットアップは不要です。

なお、接続先設定ファイル(itdmhost.conf)または上位接続先情報ファイル(dmhost.txt)を使用して接続先を設定することもできます。接続先設定ファイル(itdmhost.conf)または上位接続先情報ファイル(dmhost.txt)を JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのデータフォルダに格納しておくと、インストールセットの作成時にインストールセットに取り込まれて、各エージェントに配布されます。ただし、エージェントに接続先設定ファイルまたは上位接続先情報ファイルが存在する場合は、エージェント設定の[基本設定]で指定する接続先よりも接続先設定ファイル、上位接続先情報ファイルに指定した接続先の方が優先されます。接続先設定ファイルと上位接続先情報ファイルの両方がエージェントに存在する場合は、上位接続先情報ファイルは無視されます。接続先設定ファイル(itdmhost.conf)については、「1.6.11 エージェントの接続先を自動設定する手順」を参照してください。上位接続先情報ファイルの詳細については、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド」の、エージェントの接続先の自動変更についての説明を参照してください。

エージェントをセットアップするには:

  1. Windowsの[スタート]メニューから[すべてのプログラム]−[JP1_IT Desktop Management 2 - Agent]−[管理者ツール]−[セットアップ]を選択します。

    エージェントにパスワード保護が設定されている場合、パスワードの入力画面が表示されます。該当するエージェント設定に設定したパスワードを入力してください。パスワードのデフォルトは「manager」です。

  2. [セットアップ(エージェント)]ダイアログの[接続先設定]タブで、接続先の管理用サーバのホスト名またはIPアドレスと、ポート番号を指定します。

    接続先設定ファイル(itdmhost.conf)を使用した運用の場合、接続先設定ファイルを優先するため、セットアップで接続先を変更することはできません。

  3. 使用するネットワークアダプタが複数存在する(複数LAN接続)環境で、JP1/IT Desktop Management 2で使う通信回線に優先順位を付けたい場合、[セットアップ(エージェント)]ダイアログの[通信設定]タブで、[ネットワークアダプタの設定]ボタンクリックし、表示されるダイアログで優先順位と自動更新に関する情報を指定して[OK]ボタンをクリックします。

  4. 表示される確認ダイアログで[はい]ボタンをクリックします。

セットアップが完了し、設定した内容でエージェントが動作するようになります。

ヒント

エージェントが管理用サーバと接続できている場合、操作画面からエージェントのセットアップを実行できます。操作画面からエージェントをセットアップするには、エージェント設定を利用します。