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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 構築ガイド


1.5.2 エージェントの導入計画を立案する

組織内の機器を把握したら、どのコンピュータにエージェントを導入するか、どのような方法でエージェントを導入するかを検討します。

エージェントを導入するコンピュータ

組織内で利用されているコンピュータのうち、JP1/IT Desktop Management 2によるセキュリティ管理やソフトウェア配布の対象としたいコンピュータにエージェントを導入します。

エージェントを導入したコンピュータは、自動的にJP1/IT Desktop Management 2の管理対象になります。コンピュータを管理対象にするとJP1/IT Desktop Management 2のライセンスが消費されるため、ライセンス数を考慮して、エージェントを導入するコンピュータを決定してください。

ヒント

管理用サーバをセキュリティ管理の対象にする場合、利用者のコンピュータと同様にエージェントをインストールします。

ヒント

JP1/IT Desktop Management 2では、ライセンス保有数はOSごと(Windows用、Linux用、UNIX用の3種類)に管理されますが、ライセンス使用数はOSの種類に関係なくまとめて管理されます。なお、Mac OSはWindows用のライセンスを共用できます(Windows用として購入したライセンスをMac OSのコンピュータに割り当てられます)。ただ、Mac OSのコンピュータに割り当てた分、Windowsのコンピュータに割り当てられるライセンスは減少します。

例えば、次のとおり合計520のライセンスを登録したとします。

  • Windows用エージェントのライセンス:500

  • Linux用エージェントのライセンス:10

  • UNIX用エージェントのライセンス:10

このとき、Windowsのコンピュータ510台を管理対象にすると、合計のライセンス保有数(520)は超過しませんが、Windows用エージェントのライセンス保有数(500)を超過してしまいます。このような場合は、次のどちらかの方法で対処する必要があります。

  • Windows用エージェントのライセンスを追加で10以上登録する

  • 超過しているWindowsの機器(10台以上)を除外対象にする

OSごとのライセンス使用数が超過しているかどうかは、設定画面の[製品ライセンス]−[製品ライセンスの設定]に表示される[ライセンス保有数]と、機器画面の[機器一覧(機器種別)]に表示されるOSごとの管理対象機器の台数で確認してください。

エージェントの導入方法

エージェントの導入方法には、手動でインストールする方法と自動でインストールする方法があります。

どのインストール方法を選択するかは、インストールする際に重視するポイントによって異なります。各方法を確認して、ご使用の環境に合ったインストール方法を決定してください。

エージェントを手動でインストールする

まずインストールセットを作成します。その後、インストールセットを利用してコンピュータにエージェントをインストールします。手動でインストールするには、次の7種類の方法があります。

  • Webサーバでエージェントを公開する

  • ファイルサーバでエージェントを公開する

  • エージェントインストール用の媒体(CD-RやUSBメモリ)を配布する

  • メールの添付ファイルでエージェントを配布する

  • ログオンスクリプトを利用してエージェントをインストールする

  • ディスクコピーでエージェントをインストールする

  • エージェントを提供媒体からインストールする

エージェントを自動でインストールする

管理用サーバから各コンピュータに対して、エージェントを自動で配信します。自動でインストールするには、次の2種類の方法があります。

  • 探索と同時にエージェントを自動配信する

  • エージェント未導入のコンピュータに個別配信する

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